地元の男友達Yから電話あり。
「バイトをクビになり、いま、お金がないので、100円ラーメンを食べに行こう」と。
なんでも、新しくオープンしたラーメン屋が、4日間だけ、100円でラーメンを提供しているのだとか。
電車賃もないとのことで、自宅から30分歩かされましたよ。
着いた先は、蔵前橋通りにある「堀切系 らーめん大」(JR平井駅北口から歩いて5分)。
雨にも関わらず、店の前はすでに行列。
あまりの寒さに、途中、何度も「帰りたい」と言ったのですが、Yに「もうすぐだから。ここでくじけてどうする」と励まされ・・・・。
なんでも、彼はいま、全財産が1000円を切っているため、今日のお昼も、1時間以上並び、ココで済ませたそうです。ちなみに、Yは30歳過ぎのおっさんです。10代ではありません。
そして、待つこと、1時間10分。ようやく中に入れました。お金がないってほんとつらいことですね。
やっと座ったカウンターで、「野菜多め。にんにく入り」であつあつのラーメンを注文。
空腹は最高の調味料。もうなんでもおいしいという状態。
ネットサーフィンをしていると、ラーメンめぐりで味の採点をしているブロガーをちょくちょく見かけます。私も真似してみたいと思っていたのですが、こんな状態では、冷静に味の採点などできません。
100円のラーメンを食べるのに費やした時間、2時間10分(往復の移動時間含む)。
今日バイトで1時間1000円はもらえる時代。かえってお金を損した気分です。こうして貧乏人はより貧乏になっていくことを知りました。
その後、Yにねだられ、立ち飲み屋で、150円の清酒をおごらされるハメに。繰り返しますが、Yはもう30歳を過ぎています。
類は友を呼ぶ。自分の周りにいる10人の平均年収が、自分の年収と近い金額になると言われています。雨で凍えた体をラーメンで温めながら、「友達は選んだ方がいいのではないか」とつくづく思いました。