意味さえわかれば | 生き方カウンセリング 

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かなり前に、こんな話を聞いたことがあります。



その話というのは・・・・・



幼い子どもが病気にかかり、手術をしなければいけなくなったりすると、親は子どもを不安にさせたくないあまりに、なかなかそのことを子ども本人には伝えることができず、どうしてもごまかしてしまいがちです。



でも、手術前にそのことをはっきりと知らされず、手術当日になって突然、今日は手術をするんだよと言われると、かえって子どもはパニックになってしまうのです。



しかし、親や医者がごまかすのをやめ、伝え方を工夫して本当のことを言うと、子どもは子どもなりにそのことをちゃんと理解し、手術にもきちんと対処できるというのです。



つまり、手術する理由や意味が理解できれば、幼い子どもでも落ち着いて、自分が置かれている状況に対処できるということなんですね。




また、もう1つ、これも古い話ですが、ちょっと紹介したいと思います。



1970年代や80年代に、ヤクルトスワローズや西武ライオンズの監督を勤め、選手たちに玄米を食べさせるなどの独特の指導法で、両チームを日本一に導いた広岡達朗さんが言った言葉の中に次のような趣旨のものがあります(下の方にある写真が、広岡達朗さんです)。



「どんなにキツい練習でも、意味がわかれば頑張れる」



本当の自分に目覚めるために

 


いくらプロのアスリートでも、自分のやっている練習が何のための練習なのかがわからなければ、力が入らないし、最後までやり遂げることも難しいけれど、意味さえわかれば、相当厳しい練習でも選手は耐えられるし、主体的に取り組むこともできる、と広岡さんは言っているのです。




以上2つの話は、自分がやったり経験したりすることの意味がわかるということが、人間にとっていかに大事かということを如実に示している好例だと思うのです。



そして、そのことは、手術や野球の練習だけに限らず、人生全体にあてはまると私には思えるのです。




たいていの人は、ある程度の年齢になると、どうやったら生活をしていくことができるかということについては、かなり学ぶことになると思います。



しかし、その一方で、誰かに、


「人生って、いったいどういう意味があるんですか。人間って、結局何のために生きているんですか」


と聞かれた時に、多少なりとも納得できる答が言えるかとなると、それができる人は極めて少ないと思うのです。



でも、ということは、世の中の大半の人たちが、毎日自分がやっていることの表面的な意味についてはわかっていても、本質的な意味についてはほとんど全く見当もつかずに生きているということになると思うのです。



自分のやっていることの意味がわからない。



意味もわからず、とにかくみんながやるから自分も同じことをやる。



ほとんどの人たちが、そのぐらいの意識しか持たずに生きているからこそ、多くの人が人生に迷い、あるいはまた、喜びよりも苦しみや悲しみの方が圧倒的に多い人生を生きているのだと思うのです。




ですから、肝心なのは、人生の意味を知ることなのです。



何のために生きているのかを理解することなのです。



なぜなら、それがわかれば、大きな喜びと深い感謝の念をもちながら、イキイキと毎日を生きていけるからなのです。



そして、人生の意味を知るためにも、本当の自分に目覚めることが必要だと言いたいわけなのです。