石選びの尺度の話ですが、あまり続いても変なので今日で終了です。

さてあと一つの尺度、それは「どこの石を使っていくか」。つまり産地で選ぶという考え方です。

それは思いを寄せる国でもいいですし、もちろん日本国内ならご自身の出身地や縁のある地方でもいいと思います。どこで産出される石を使いたいか、これだって使う石を決めていくのに一つの目安になるのではないでしょうか。（もちろんお墓に適した石はどこの地域でも採れるわけではないので、狭い範囲で考えると無理が出てしまうことがあるのですが。）

例えば、もし国内の石でお墓を建てるということを選択した時、外国の石と比べると費用的にはおそらく多めにかかってしまうことになるでしょう。

反面、大切な人に精いっぱいのことをしてあげられたという気持ち、あるいは自分のふるさとの石でお墓を建てたという思いは、まさにプライスレスな価値＝心の満足感につながると思います。

大切なお墓だからこそ、思い入れのある土地の石で。そんな考え方も後悔しないための一つの選び方だと思います。

【ふるさとの石　　写真は東北の銘石、浮金石の丁場（採石場）です】

何日か石を選ぶ尺度について書いてきましたが、尺度とは言わば一つのものさし。すべての人にあてはまるわけではありません。もちろん地方によってお墓に関する風習だってかなり違っています。

価値判断の基準がそれぞれ異なる中で、結局はお施主様自身やご家族が本当に満足出来る石に出会うために迷ったり悩んだりする。

お墓づくり（今回は石選び）にはそういった作業も必要なことなんだろうと思います。

また、よろしくお願いします。

石、どうやって選びますか？⑤