昨日は花まつり。お釈迦様のお生まれになった日だ。キリスト教でいうクリスマスみたいな感じ?


それに関連してお寺さんでは色々なことをされる。

「竜王がお釈迦様が生まれた事を祝って甘露の雨を降り注いだ」というお話に因んで甘茶をお釈迦様の像にかける。お釈迦様の像の下には甘茶があって柄杓なんかでかけさせていただくことができるようになっている。

そのお釈迦様の像(誕生仏)は右手を上、左手を下にして立っている像なんだけれど、これは生まれてすぐ(って言っても数日後?)7歩歩いて「天にも地にも我独り尊し」と言われたというお話に因んでいる。

お釈迦様は花の香りあふれるルンビニの花園でお生まれになったいうお話に因んでそのおしゃか様の像を置くところ(花御堂はなみどう)は花で飾られている。

お釈迦様を身ごもった時に、白い像がお母さんの脇に入っていったというお話にちなんで、白い像を飾るお寺さんもあるそうな。


その甘茶はお寺さんで煎じて振舞ってくださる。毎年祖母に頼んで花まつりの日は近所のお寺さんに甘茶をいただいてきてもらうのだが、今日は仕事も休みなので自分で行くことに。

10時すぎに行ったけど誰も居ない。田舎で10時っていうと遅いせいもあるのかもしれない。お賽銭をあげてろうそくとお線香をあげさせてもらって、甘茶をかけさせてもらった。よく見るとお釈迦様の右手のひとさし指がかけている。いつからなんだろう。像はシンプルな感じ。

脇の棚に読み物を色々おいていただいてあったので少し読んでいた。

すると「お早うございます」と寺の玄関?のほうから声がした。私は寺の人ではないのでそのまま読んでいると誰も出てこない感じ。きっと花まつりの日は甘茶をご自由にどうぞって感じなのかな?やかんからお茶を汲む音がしたあとはそのまま帰っていった・・・・え?甘茶だけ?お参りは?もしや祖母もそんな感じなのではないか?少し心配。


町の桜まつりにでかけたついでにお寺巡り。

駅前のお寺によると閉まっている・・・もしかして朝しかしてない?それとも旧暦でしてる?

それならばと、重要文化財に指定されている観音さんのあるお寺に・・・ここは無人の寺のようだ。知らなかった。

仕方なく、幼馴染のお寺さんに。こちらは紅葉も有名な古刹。室町時代に開かれた由緒ある曹洞宗のお寺さん。曹洞宗のご本尊はお釈迦様なのだ。

廣泰寺の花まつり

門のところに自転車が置いてあるので、やっぱりお参りに来てる人もいるんだなぁと思って入っていった。しかし、どこに花御堂があるかわからない。人の声がするので聞いてみようとしたら幼馴染が居た。恥ずかしいっ。幼馴染に案内してもらい、お参りさせてもらった。こちらの誕生仏は指をさしていない。頭も螺ほつ状になっている。花御堂も金ピカだし、もしかしてあたらしい?

朝から甘茶を煎じて用意していたみたい。でもお昼だというのに湯のみは5つくらいしか使ってなかった。いつもなら戸はあけてあるのだけれど、今日は強風なので閉めていたから場所がわかりにくいんだろうと説明してくれた。

そうこうしているうちに観光客っぽい人たちが数人。桜の花を愛でてすぐに帰っていった。

せっかく花まつりと桜の満開と土曜日がかさなったんだから、お参りもしていかれたらいいのに、と思ってしまった。