インド経済に学ぶ
インドを反面教師にせよ
インド経済を反面教師にし 明日の日本経済を考えたい。
最近のインドは、経済向上のきざしはありますが、それまで長らく低迷していました。
インドといえば
英語が母国語である。2桁の掛け算を暗算でできる。
モラルは中国に比べれば良い。日本に友好的である。
人口が多い。
経済的な基礎条件は、文句なしです。
ところが、たったひとつ大きな欠点がありました。
極限的な貧富の格差です。 インドには身分制度があって、一部の貴族が全産業を牛じっています。
1%の人が99%の資産を所有しています。
すると経済はどうなるのでしょうか?
99%の人が(日本人からみると)ほとんど失業に近い状態になります。
仕事の内容は、ハウスキーパー・靴磨き・荷物の運搬・野菜や魚の販売などになります。
かなりの低所得であることは、まちがいありません。
低所得者が、何億人あつまっても 経済は、発展しません。
金もないやつが、何人ウロウロしても 商売にならないのです。
いっぽう、貴族はライバルもいないため あぐらをかいた殿様商売を続ければよいのです。
貧乏人が買えるギリギリの高値にして 企業努力しません。
もしくは、自国の低賃金を利用した輸出産業で儲ければよいのです。
経済の均衡が失われると、理論も努力もへったくれもありません。
まちがいなく、日本は今 昔のインド経済に向おうとしています。
勝ち組み とか 負け組み とか 騒いでいるうちが花です。
いきつくところは、インド経済です。
グローバル経済の怖いところは、日本国民の平均賃金が世界の平均賃金にちかづいていきます。
日本人にとって、耐え難い 低いものであります。
物価だけ、安くなって 賃金は安くならない道理はないのです。
ラビパトラ氏は、こんな経済情勢は 神がお許しにならない。
と一言で解説しています。
こういった、弱者を省みない経済社会は日本にはなじまないのではと案じるしだいです。