こばんは ヨタヨタ 近づいてくる 光が
なぜか ちっとも こわいと思わなかった。
その 動きは ユーモラスでもあったので
笑ちゃいそうであった。
光の主は やっぱり 笑ちゃいそうな 形の
さつまいも だった。
さつまいも : やぁ
こばん : やぁ どこいくところ?
さつまいも ; yorikoのとこ
こばん : 何しに行くの?
さつもいも : ぼくは お味噌汁の具になりたくなくって
りーのおかあさんと 台所でけんかして
家を出てきたんだ。
ぼくは だいがくいも になりたいんだ。
土から 掘り出されたときから 決めていたんだもん。
こばん : いっしょに ついていってもいい?
こばんは 迷子になって はんべそかいていたのを
さつまいもには いわず
心の中で 今日は yorikoのとこに行こうと
ホッとしていた。
しかし さつまいもの 歩みは
あいかわらず ヨタヨタ して
後ろから 見ていると
ゼンマイじかけのおもちゃのようで
こばんは 苦笑した。
こばんは お昼ごはんも 食べてなかったので
お腹がペコペコで 魔法も 使えず
この さつまいもを かじっちゃおかな。。。
でも 帰れなくなるしな。。。
と 変なことを 考えたりしていた。