ああ!眠れない…

今の私は京都を離れ、そして時代劇からも離れた生活です。

役者で在る以上、現代劇も時代劇も演じますが、私にとって時代劇は一番なんです!


特に松本よう子の原点である、東映京都の現場は他では経験出来ない、特別な空気を感じてきました。


俳優養成所に入所して、初めて撮影所の門を潜る時の緊張感とワクワク感は、今でも忘れません。


レッスン場から見える俳優会館は憧れでした。

養成所時代から、太秦映画村で扮装アルバイト、略して扮バイに出させて頂き、俳優会館に楽屋が在るため、早くから出入りしていました。


現場に行かれる先輩方、現場から帰って来られる先輩方に混ざって、結髪さんで鬘(かつら)を乗せて頂き、衣裳を着けて扮バイへ向かい、夕方終わって帰ると、結髪さんの入口付近で鬘を自分で外すんです。

鬘の網に付いた「りゅう」と呼ばれる糊をベンジンで溶かしながら外し、網の「りゅう」をコットンにベンジンを含ませて、丁寧に取り除くのですが、これがまた難しい!

ドーランも付いているので、鬘に滲み白くなってしまい、よく叱られました。

現場に出ていらしてる先輩方に、「お疲れさまでした!」「おはようございます!」と、ご挨拶しながらです。

そんな思い出が多く詰まった場所。

今でも大好きです。


時代劇への熱い思いは募るばかり!

絶対に又、時代劇女優・松本よう子が育った京都へ帰って一生涯、時代劇女優で在りたいと決めています。


近々、その聖地に行きます。


松本よう子







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