さぁ!!!念願の「時をかける少女」大林監督を見ましたよ!!!

時をかける少女 [DVD]/原田知世,尾美としのり,高柳良一
¥4,935
Amazon.co.jp

うーーーむ。
「世代」「ジェネレーションギャップ」がかなり強すぎて、感情移入できなかった!

それほど2010年とアニメ版の時をかける少女が良いのかな?


まぁ、セリフが棒読みなんだよね。
今の俳優さん達すごいな!
日本は演技力よりもアイドル力が強いと思ってたけど、昔の方が顕著だったんだね。

原田知世さんはかなり清純派の美少女で、エンディング後の笑顔とか、当時かなりやられた人多いんだろな。
個人的に吾郎ちゃん役の尾美としのりさんが良かった!
芳山くんに頑張ってる感じが伝わってくる!



映画自体の感想は、映画の世界に入れず、書けないので、、、
2010年版を見た上での感想を書くと。。。

2010年原田監督、仲里依紗版の時をかける少女の味わいを深く、深くしてくれた1983年の時をかける少女です。


やっぱり時代って移り変わるんだ。

まず、今はさ男とか女とかに関わらず、名前呼び捨てって多いけど、
この時代は「芳山くん」「深町くん」幼なじみゆえの「吾郎ちゃん」って、何て言うんやろ。
フレンドリーじゃなくて、一歩距離がある古き良き美しさが感じられる。
主演の原田さんの話し方がかなり上品な脚本になってるってのもあるやろな。


ほして、期待してた「記憶は消えても、心で覚えてる」このセリフはこのまままるごとではなかったけど、
「いつかまた会える」「その時は深町一夫としてではないけれど、必ず会いにくる」ってニュアンスのセリフがあって、
あーこれが2010につながっているんだな!っと感じた。
実際は映画の中で、1983年から11年後の1994年(カレンダーがまったく同じ)に出会っているんだけどさ!

そこで変なこだわりを発揮してしまう、自分の性格が嫌になるけど、、、

なんで2010年、芳山あかりは1974年にタイムリープしたんやねん!!!

ほんまの舞台は1983年ですよ!
あーこんなところに詳細を求めなくてもいいのに。。。自分が残念になる。
どっちも芳山和子が高校一年生っていう設定だからさー。はぁ。



最後にyahooレビューで「うわっ!!これが!!」。っと思ったこと。
これこそ時をかける少女の醍醐味!!!

1983と2010の繋がりなんだけど、ケン・ソゴルの役目はタイムリープに関わった人の記憶を消すこと。
でも、ケン・ソゴル自身は記憶を覚えている。

2010年の時をかける少女では
芳山あかりが、写真をきっかけに深町君を思い出す。
あかりが伝言を伝え、ケン・ソゴルが病室の母和子に会いにくる。
そしてケン・ソゴルが「ありがとう」と伝える。そして、ケン・ソゴルがまた記憶を消そうとする。
2人の会話で「また会えるかな」「また会えるよ」っていう会話のあと、記憶を消す。

ここでの「ありがとう」の意味・重さが1983とレビューを見ると、かなり深いことを知った。
この「ありがとう」は恐らく、何人何百人もの人の記憶を未来人ケン・ソゴルは消してきた。
だけど、芳山和子は心で覚えていて、自分に会いにきてくれた(実際はあかりづてだけど)
みんなが自分の記憶を忘れる中、芳山和子は自分のことを覚えていてくれた。
涙腺崩壊。
何この脚本!感極まる、今までで1番心動かされた「超えられない伏線」だよ!
涼太とあかりが主ストーリーだけど、ここの「ありがとう」は1983を見た人からすると、同等の主ストーリーかもな。
ここで、1983年の時をかける少女の本当のエンディングを迎える。

もうね、最後の 

2人の会話で「また会えるかな」「また会えるよ」っていう会話のあと、記憶を消す。

にある「また会える」は多分恐らくもうないんだよね。
うん。すごい映画。2010年の良さがまた、じわじわくる。
谷口監督、乾杯!!!



まとめ
1983は、2010、アニメよりもタイムリープの重みが軽く描かれていると思う。
1983の土曜日の実験室に深町くんがいるっていう結論を知ってしまった上で見てるっていうのもあるけど、

2010は1度きりのタイムリープの切なさ。
他は何度もタイムリープするけど、2010年は1度きり。一回きりのタイムリープ。
でも、1度きりだからこその涼太とあかりの「淡い恋」であったり、「過去は変えることができない」「記憶は消えても想いは消えない」が集約された、映画の根幹になってる。

アニメはタイムリープによって招いてしまった違う未来。
自分に降り掛かった不運をなかったことにすると、誰かが犠牲になる。
千昭の告白をなかったことにして、そこから崩れていく未来。

1983はタイムリープっていう概念の原型なのかな?原作読まないとこの答えはでそうにないな。
過去に戻って、やり直せる。ただ、他人への犠牲はないからな。
あるとすれば深町君が記憶を留めたままで、未来に帰らなくてはならなくなったこと。

うーーーん。
時をかける少女は難しい。「時」がテーマだからそうだけど。
でも、最高に素晴しい、日本の映画の歴史を刻み続ける映画。
時をかける少女に終わりはない。


一気に、マイ映画ランキング1位に躍り出たよ!!!


あー!何としてでも、もう1度2010年版時をかける少女を見たい!!!