12月8日(日)乳房再建セミナーに行ってきました
乳房再建セミナーということでしたが
乳がん患者会の先駆けでもある「ソレイユ」が12月31日で解散するということで
代表の中村道子さんのご挨拶がありました
中村さんが乳がんに罹患したのは38年前。
しかも告知されたときにはすでに骨転移が4か所もあったそうです
38年も前なので手術だって胸筋まで切除するハルステッド。
今でこそ病理結果にもとづいた治療がなされますが
当時はあるはずもなく…
乳がん手術→卵巣切除というのが基本的な流れだったそうです。
中村さんは卵巣切除はせずに卵巣に放射線をかけました。
もちろん乳房温存や乳房再建なんてありません。
医療の進歩ってすごいと思うのと同時に
乳がんのことを研究してくださった先生方や
それを後押しして活動された患者会などがあってこそ
今日の治療につながっているんだと思いました。
「乳房再建最新情報」ナグモクリニックの南雲吉則先生の講演。
南雲先生もご自身の歴史についてお話してくださいました。
最初は南雲先生のことをうさんくさいな~って思っていました(笑)
だけど、シリコンでの乳房再建が保険適応になったことの
南雲先生のお力は大きいです。
乳がん手術で皮膚を大きく切除する方法ではなく
皮下乳腺全摘でできるだけ皮を残した方法をとることによって
綺麗な乳房再建につながるということをコツコツと広めてくださり
乳腺外科と形成外科が腹を割って意見を交わせる学会を立ち上げてくださいました。
こちらに乳房再建用エキスパンダー・インプラント実施認定施設が載っています。
↓
私は東京に住んでいるということもあり
告知と同時に「乳房再建」という言葉を聞き同時再建をすることができました。
地方ではどうだろう…
もしかしたら知らない人が多いんじゃないかな
再建の技術をもった医師はいるのかな
と思ったりするのです。
2014年1月8日からアラガン社のアナトミカルタイプのインプラントが
保険適用での発売されるにあたって
(ラウンドタイプは2013年7月から発売されている)
乳房温存か乳房全摘かということだけでなく
乳房再建に関しても医療者から充分な説明がなされるべきだとおっしゃっていました。
横浜市立大学付属市民総合医療センターの佐武利彦先生の講演。
佐武先生は主に自家組織での穿通枝皮弁を用いての再建をされています。
シリコンインプラントでの再建と違って柔らかく温かい乳房ができます。
ドナー部分が必要なためおしりやおなかに傷ができてしまいます
懇親会で体感会があったので
自家組織での再建をされた方のおっぱいを見せていただいたのですが
めっちゃ綺麗でめっちゃ柔らかいおっぱいでした(←佐武先生作)
新しい再建方法、体外式吸引装置BRAVAに関して。
私はお友達からBRAVA(ブラバ)+脂肪注入のことをちらっと聞いていたのですが
佐武先生はすでに何人かの患者さんでBRABAを用いた再建をされているとのこと。
BRABAを用いることによって血行をよくし脂肪が生着しやすくなるそうです。
実は私も脂肪注入には興味アリアリなんです~
再建済みなのでBRABAはできないけれど
脂肪注入にも経験と技術がいるので簡単ではないそうです。
これから再建される方は色んな方法があって迷ってしまいますね
この後は豪華な先生方を交えたパネルディスカッション。
これからの乳がん治療と乳房再建です。
保険適応になったシリコンインプラントのメーカーはまだ1社です。
これから他のメーカーも申請をして認可されれば
近い将来日本人の体型・個々の体型にあったものでできれば1番いいですよね。
患者側も主治医に言われるがまま治療するではなく
病状にきちんと向き合い自らも勉強していくべきだなと思いました
この後懇親会に参加。
またまた図々しくも
なぐちゃんと写真を撮らせてもらった(←何回写真撮るんだよ…笑)
先生方に番号札を引いてもらってのプレゼント
私はバイオイルが当たりました~~~~~やったぁ
さっそく使ってま~す。
懇親会の体感会ではこれから手術される方がいたので
私もおもいきって一肌脱ぎましたっ
これからされる手術の不安が少しでも希望にかわってくれればいいな。
懇親会が終わって
最後にソレイユの中村道子さんと握手をしました
私の手を握って
「冷たい手もっと温かくして体温上げないとダメ」って。
中村さんの手はとっても温かかった
中村さんありがとう。
中村さんの志を未来に引き継いでいかなければ…と思ったのでした。