松島十湖俳句会
8年続いた句会が最終回と成りました
晩秋の時季の会
尚更寂しさがつのります
いつものように『さかもと』で食事をして
会場に向かいます。
一年同じ時間、夕方5時30分に食事をすると
明るかったり日が落ちていたり
雨だったり、晴れていたり
本日は雨上がりの、日の落ちた静かな田園風景がひろがっていました
最後の晩餐ではありませんが、
今後いつ寄るかはわからない
割烹『さかもと』
ご馳走様でした
本日のお料理は
何と言っても秋らしくまずは
『松茸の土瓶蒸し』
土瓶蒸しの食べ方を先日習ったばかり
土瓶蒸しはまずは汁を注いで飲む
その時決して柚子を絞ってはいけません
先ず松茸本来の香りを楽しまなくてはね
そして汁が無くなる頃
おもむろに柚子を絞って
中の具を頂きます
具が無くなる頃もう一度汁を飲むと
酸味がトーンと効いて
最高のまた一杯が飲めるのです
うーむ
美味しいです
『刺身』
今日はすこぶるタイが美味しかったです
プリッとした食感と旨味がベスト状態
鯛は締め方一つで味が変わりますからねぇ〜
そして甘エビ
これは駿河湾では捕れない魚ですが
ここの刺身は基本白身、赤身、甲殻類の三種
そこに季節感をのせてます
『カキフライ』
これは浜名湖の名物です
一時期広島を抜いたほどの浜名湖は牡蠣の生産地だったんですよ
『鰤』
鰤と呼ぶにはまだまだの魚です
近頃は養殖の鰤が値をあげて
天然の方が安かったりしてますね
寒ブリはお正月の名物ですがこのくらいの身体はイナダですかね
鰤は出世魚ですから
モジャコ(稚魚)→ワカシ(35cm以下)→イナダ(35-60cm)→ワラサ(60-80cm)→ブリ(80cm以上)
と育って行きます
関西ではイナダあたりをハマチ
ワラサをメジロなんて呼びますね
照り焼き‼︎
美味いっす
『肉豆腐』
寒くなって来たら鍋ですね
秋のキノコと豆腐に牛肉
温まります
『ゼリー』
フルーツの組み合わせ
秋はブドウが美味しいんです
皮が剥かれてるからゼリーに甘みが溶け込んで
美味しいフルーツでした
長い間美味しいお料理をありがとうございました
さて最後の俳句会皆さんの秀句
『江戸前の風吹き込んで冬書院』
信子
8年間最後の会らしく私への御礼句です。
世之介を江戸前の風と例えて別れを源長院を冬書院としたちょっとセンチな句です
『形勢の良しと駒打つ秋扇』
治夫
駒の音と秋扇のぱちんぱちんと聞こえて来る。
秋の心地よさが現れた句です
『秋蒔きの種がにょきにょき夫婦愛』
繁
秋蒔きの季語に晩年の夫婦の情愛を感ずる句です。夫婦も長くなるとつい冷めてしまう関係を、秋蒔きに例えて、ふとしたきっかけから夫婦の仲が温まって行く。にょきにょきの言葉が可愛い一句です。
『黄金田や一枚つづと剥がれ行く』
アンサ
万作の稲は本当に美しい黄金色の田圃を作ります。その一枚一枚がまるで剥がれたように美しく刈られて行く
「づつ」と言わず「つづ」とした表現が、十(とお)の意味を持つ「つづ」とも繋がって、剥がれ続く様子が素晴らしい。
『忌ま忌まし秋の蚊払ふ不意の客』
道夫
忌ま忌まし秋の蚊払ふと不意の客の二句一章です。ですから、忌ま忌ましいのは蚊であり不意の客なのです。
多分夜分遅くのお客様なのでしょう。忌ま忌ましい蚊と同じくらい嫌な客なのですが、ぞんざいに出来ない辛さが感ぜられる一句です
では皆さんこれからも兼吟下さいませ