開腹手術ですので本当に怖かったです。
なんで自分がこんな病気になったのだ。
手術までして生きなければいけないのか。
私は充分生きたしそんな無理をしなくてもいいのではない。
たかが卵巣嚢腫の手術でこんな考えをしてしまいました。
一生懸命病気と闘っている人のブログを見ると自分のことが恥ずかしいです。
そしてすごく思いました。良性であってほしいと。
きっと良性。私は80パーセントの中に入っている。
私がん保険入っているのですが、それを使いたいと決して決して思いませんでした。
今から思い出すと手術自体は麻酔がかかっているので痛くはなかったです。
歩いて手術室に行き硬膜外麻酔を打つため背中を丸くした時から記憶がありません。
気づいたら看護婦さんが
「旦那さんどこなんだろうね」
みたいな会話をしていました。私はぼーっとした意識の中またタバコ吸いにどこかに行っているのかなと思いました。
次に気づいたときは病室のベッドに乗せられているときで
夫が私の耳元で手術についてなんやら話していましたがあまりしっかり理解できませんでした。
ただ「良性だったから。心配いらないよ。」
みたいなことは聞き取れました。
そして帰っていきました。
導尿管、硬膜外麻酔、点滴、足には血栓予防の機械。
一晩ぼうーっとしていました。
なんか感覚がないというか不思議な世界でした。
麻酔のせいで血圧が低くて看護婦さんが何度も測っていました。
今から思うと夢の中でのようです。
一つ私手術前に浣腸しなかったのです。
ブログで浣腸の話が良く出てくるので浣腸するもんだと思い込んで看護婦さんに聞いたら、
「浣腸するって書いてありました(手術の説明書)?」
見てきてくれて
「浣腸しませんよ。婦人科の手術では浣腸しないですよ」
良かったと思いました。