どうも。yonghuaです。
9月の文楽公演に行ってきました。
「天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ)」
この作品は、シェイクスピアの「あらし」を文楽にした作品。
文楽にはめずらしく、新作です
(国立劇場での文楽の新作上演は、S46三島由紀夫作「椿説弓張月」と、H20北條秀司作「狐と笛吹き」のみだそうです それだけ古典にこだわってきたということでしょうか・・)
文楽にはいつも「大夫+三味線の語り」を聴きに行ってますが、今回はエンターテイメントとしての文楽を楽しみたい
という普段とはちょっと違った意気込みで行きました
・・・物語が云々というより、演出が楽しかった
あと、(当たり前のことかも知れんけど)、文楽の人たちがやると、ちゃんと「文楽」になってて、すごいなぁって思ったよーー
曲も、普段聴きなれないリズムも多くあったけど、ちゃんと文楽の三味線も残していて、「やっぱこれは文楽なんだ!」と再確認しつつ。。
まずは幕が開き、
「暴風雨」の段、
いつも舞台には人形しか登場せんけど、なんと今回は舞台正面で、宗助さんを頭に、六挺の三味線と一面の琴による迫力ある演奏
いきなりの演出に、興奮致しました かっこえー
それに加え、普段の作品では決して出てくることのない、「妖精」がたくさん出てくる~
(空を飛べる人間っぽい人もおったよ)
伝統の技を聴かせてくれる・みせてくれる、いつもの文楽とは違って、泣けるくらいの「感動」は無かったけど、新作は新作で、わかりやすいお話、楽しめる演出など、堅苦しい雰囲気は一切無く、退屈も感じず、観客を楽しませてくれるものでした
それに、浄瑠璃の本作り、作曲、人形、舞台を一から作るって作業が、少し考えただけでもフラ~っと立ちくらみが起きそうな大変な仕事を成し遂げてるのがすごいなぁぁ
と、そういうところに感動
上質のエンターテイメントでした
あんやと