このグランドポートには、この軌道エレベーター線・アジアリフトのリフト線シャフトを地上に固定するアンカーの周りに各種施設が作られている。
旅客・物資は最大20両編成のリフト線列車で運ばれる。列車は近傍の域内便航空機などの発着する空港からやってきて、途中、物資貨物の上げ下ろしをする荷役施設のある空中船泊地からの貨物線と合流、そこから反重力DAGEXリニアの力で上昇、垂直にリフト線を登っていく。
リフト線は6線あり、それぞれ運行システムの管理のもと地上と低軌道、そしてリフト全体を遠心力で持ち上げるアンカーのあるアンカーポートまでを結んでいる。
宇宙と地上を結ぶ重要な輸送拠点であるこの軌道エレベーター・リフトを守るために、リフトシャフトにはピクセルユニットシールドが展開され、その外側に防空ミサイル・レーザーを装備した防空施設があり、その外側にはリフト守備軍が設置され、隷下の航空機や空中・宇宙艦艇によってリフトを警備している。
アジアリフトは赤道直下、シンガポール近くに設置されている。同等のリフトは欧州・アメリカにもあるが、中央アジアにあるロシアのものは中央アジア内戦の結果破壊されたため、2142年現在、目下修復中である。
空気遠近法をかけない場合の図。
空気遠近法をかけない場合の図。