さあ、楽しい読書の時間だ!
と思ってこの本を読みました。きっかけはついったー。
- 決弾 最適解を見つける思考の技術/小飼 弾
- ¥1,500
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ビジネス書を侮っているなと自分を分析していたんですが(それでもビジネス書も読みますが)この本は、マジでいい。
まずイキオイがいい。鋭い。何しろ小飼弾! 決弾!ですよ。「牛丼!」や「ゲルマン民族大移動!」なみの力強いイキオイですよ(三谷幸喜風味)。DAN!という語感がまず力強い、というのは冗談。
でも、それはそれとして、まず本当にいい。まじめに。
内容は一問一答の形式で、我々のような層が抱きがちな迷いに答え、それに解説の形。
それがとてもテンポがいい。
そのなかに潔さがある。故・坂井三郎(零戦のエース、硫黄島で11対1の大空中戦すら生き残った)を彷彿とさせる健啖。実にすばらしい。
でも、その上で、ものすごく愛がある。優しさが溢れている。
どんと真髄を突いて、うろたえたところによく整理された解説や思考の経路が書いてある形式。そこには明らかに大きな愛と、過剰がある。
私は、途中から、近江さん(シファを作った究極のエンジニア)の姿を見ている錯覚になりました。
でも、これが4歳年上なんだと思うと、私の成長の鈍さを一瞬恥ずかしくなる。でも、私なりにやってきたことが、間違いでなかったように思える。そう優しく受け止めてくれる本。
こういう先輩をもてて、本当に私は幸せです。「ついったー」つながりだけですが、でも、本当にくじけかけていた自分に、優しくカツを入れてくれました。
育児の項目も、本当にそうだと思う。子供を育てることは、親も育つと言うこと。そして、親は絶対的な権威を持つべきこと。
だから、親になるなら、もっと勉強すること。
そうだと思う。蛙の子は蛙だとしたら、子を良くするには親蛙が良くなるしかないし、人間の場合、遺伝で獲得する以上に教育で獲得するものがおおい。だから今の文明はここまできたのだ。
私が特に肝に銘じたい「決弾」のドッグイヤー(本の肩を折って印を付ける)は10/192pに達し、20pに1度はああ、そうだな! と深く意を強くする言葉が入っている。
私自身、少しずつ、うろたえたり、びっくりしたり、時折企死念慮に襲われながら、それでも夫の責任、男の責任を感じている身分として、我が意を得たりのところは多い。でも、それ以上に「行け!」と力強く押してくれる。
仕事は、技量の向上とともに、職場の人間関係の円満の構築と、さらに後輩・後進の育成も仕事である。
裏技を秘匿したまま退役、なんてのは許されない。それは仕事人としての使命を忘れている。
でも、そういう人が多い。だから日本のさまざまな技芸が、少子化とともに失われていく。
でもまだ、こういう人がいる日本に、生きてて良かったと思う。
シファは、形を変えて、いつか実現するかもしれない。
こういう頭のいい人がいるのだから。
本当に必要なのは、描写であり、説得の技術である、というのが私の人生の課題だった。
もちろん課題だから、簡単にはクリアできない。
でも、挑戦を続ける。
それが、ここ数日くじけかけていた。
そこにいいクスリになりました。ありがとう、小飼弾さん。
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