競泳水着は来ます(その8) と、雑談・日本の経済学者、今こそ出番だ! | モデラー推理・SF作家米田淳一の公式サイト・なければ作ればいいじゃん

モデラー推理・SF作家米田淳一の公式サイト・なければ作ればいいじゃん

流浪のプログレSF小説家・米田淳一の公式ブログ



080119制服ボディマスター

 現在の標準モデルに階級の視認性を上げるために肩にショートアーマー兼用の肩章を取り付けた。
 手の長さを微調整。改善できたと思う。

 以下雑談。

 つか、日本の経済は一流じゃないという発言、あれにKY空気読めないだと怒る霞ヶ関の人たち、あんたたちこそKYだよ。
 だって、なんで経済一流の国でホームレスがうじゃうじゃいるのか。
 特に浜松ではそのうちのおばあちゃんが餓死しそうで警察官が見るに見かねて救急を呼び、救急車で運んだが、その搬送先が病院ではなく市の福祉課で、しかも緊急避難でなにか食べ物やっても良いはずなのに水につけて70分待たなくちゃいけない緊急米、それもその袋の封も切ってやらないし、水も与えず、ただ死ぬのを救急と福祉課の職員で取り巻いてなにもせずに見ていたという話がある。

 責任回避にも程がある。普通職場であれば、私物の持ち込みはいかんといわれていても、仕事をがんばるために少しお菓子とかの糖分補給とか、職場が用意してくれなくてもポットとかインスタントコーヒーとかスティックシュガーとかあるのが普通ではないか。
 それをちょっとやることがそんなに悪い先例になるのか。
 しかもそういう見殺し福祉課職員も、正職員は使い捨ての臨時職員に仕事を投げて自分は定時退庁だったり、そのうえ先例を作らず、頭も下げずに無事つとめれば退職金も年金もばっちりもらえて、そのうえ管理職であれば勲何等みたいな勲章までもらえて地域の名士になったりする。そのうえ市議になったり、小さく天下りしたり。
 そういう正職員にとっては、日本の経済は一流だろう。
 ところが、同じ役所でも臨時職員は当然ワーキングプアの使い捨て、民間では利益は全部海外へ持ち出し、社員は過労死まで働かされ、企業はどんどん下請けの下請けに丸投げして下請けの現場にはほとんど資金がなく、ネトカフェ族みたいな貧困層がこきつかわれて、体をこわして結局実家に戻って闘病しているとニートなんて呼ばれたりする。
 これのどこが一流の経済なんだ? どこが美しい国なんだ?

 話にならない。

 それと、重要なことだけど、馬鹿な市長がやりがちな少子化対策の『乳幼児医療の無料化』については『スタバではグランデを買え』に痛烈な批判が乗っている。

スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学/吉本 佳生
¥1,680
Amazon.co.jp



 つまり、かかればかかるほどお得なので、乳幼児の健康増進よりもとりあえず病院に連れて行けばいい、どうせただなんだからと親が判断してしまうし、その結果小児科はむちゃくちゃ忙しくなり、かといって保険点数もたいして高くないので小児科医は忙しいだけでやってられなくなるし、そのお金は結局自治体や国保とかで埋めるので医療費ががんがん増大し、結果自治体の経営も悪化する。
 はっきりと愚策と『グランデ』の著者は書いているが、その通りである。

 私としては、もう第3のベビーブームを作るべく、思い切ってそういうモラルハザードの原因になる無料化とかの制度による対策をやめ、逆に出産祝い金とかの一時金を出産のきっかけとして渡し、あとは親の創意工夫を引き出した方がいいのではないかと思う。
 老人は敬わねばならない。しかし、老人はどうやっても若者のようには仕事は出来ない。パワーアシストスーツが出来ても、老いればどうしても衰える。
 働き手を増やさない限り、日本は高齢化どころか、国全体が姥捨て山になる。
 その危機感が霞ヶ関の経済一流と思っている頭のいい人たちにどれほどあるのか。

 年金問題だって、もうあきらめてもいいのもあるのではないか。
 頭を下げて、これまでの不作為とずさんさで他人の金を無駄遣いしました、すみませんでしたと謝るべきだが、もう年金のことを調査したところで、もらわないで何とかやってきた90歳のおじいちゃんに何千万も払って、それを調べるために機械を新調し、組織を作った金はどう回収するつもりなのだ?
 冷静に考えれば、なくてもなんとかいきてきたそういう老人にはお金が行くけど、現にがんばって働いている若者は子供が産めないワーキングプアでは、国が滅びるのは火を見るより明らかではないか。
 もう制度は要らない。制度を作れば何とか支援センターが出来て、そのトップに役人が座って金をもらい、あとは仕事を臨時職員や悪徳コンサルに丸投げするだけだ。
 直接国民にもうすこしで良いから出産祝い金を第1子からでも渡すべきだ。
 私の足りない知恵でも、そこまでしないと日本がスラムというか、姥捨て山国家になることが容易に想像できる。

 頭のいい評論家とか霞ヶ関の連中とか、本気で国なんか憂いていないだろ。いざとなったら逃げ出せると思っているだろ。国が潰れても外貨預金があるから大丈夫だと思っているだろ。

 そうはいかないんだぞ。ユダヤ人みたいに国を失った民族がどれだけたいへんか、ちょっと勉強すればすぐわかるではないか。
 ホント、KYは日本政府である。ここ数日の株の暴落は、日本政府への市場の不信任案である。
 大臣の発言は、勇気ある発言だったと思う。
 あの国会での生ぬるい空気を破った、空気破りのKY発言、すばらしいと思う。

 でもあの大臣もまだマクロ経済で何とかしようとしている。
 マクロ経済は大事だ。
 でも、本当の経済は、マクロからミクロまで経済はつながっている。
 今こそ経済学の出番だ。

 私はそう思うのだ。