ストーリーとしての競争戦略 | 大阪の税理士 浅野直人の素敵ブログ。

ストーリーとしての競争戦略

日頃から大変お世話になっている、
大学の先輩であり
元お客様であり、
今は私の人生を引っ張ってくれているメンターのような方からご紹介頂いた本です。

結構な「大作」ですが、すっと読めちゃいます。
で、大学のセンセが書いているとも思えない程、引き込まれちゃいます。

「ずば抜けた能力を持つファンタジスタがいれば、確かに特典は入りやすくなります。しかし、そうした有力選手という要素に依存した競争優位であれば、その選手が他チームに引き抜かれてしまえば、失われてしまいます。」p39

「差別化の次数を要素からシステムへと繰り上げれば、新しい競争優位が獲得出来る」40p

「日々事実を積み上げていくオペレーションにとっては見える化は武器になりますが、将来の戦略構想ではあまり役に立ちません。まだ誰も見たことがない、見えないものを見せてくれる。それが優れた戦略です。」54P

「利益がでやすい業界を注意深く選び、利益が出にくいような構造にある業界への参入を避ける、この戦略的選択が大切になります。」86P


「フェラーリにとって一番大切なことは何でしょうか。ニッチ企業が利益を獲得できる論理は無競争にしかありません。無競争状態を維持することが戦略のカギになります。そのためになにができるかといえば、要するに「売れるだけ売らない」ということです。」178P

「「誰に嫌われるか」をはっきりさせる、これがコンセプトの構想にとって大切なことの二つ目です。」274P

「誰かに嫌われるためには、あからさまに肯定的な形容詞をなるべく使わずにコンセプトを表現することが大切です。」278P

「戦略の玄人は賢者の盲点、すなわち部分合理性と全体合理性のギャップに持続的な競争優位の源泉を見いだします。」327P


この他にも今後自社の戦略策定に大きなヒントを与えてくれることにる記述がたくさんあります。

「顧客第一のサービスをモットーに最高の品質を皆様にお届けします」
的なスローガンを掲げている会社さまはぜひご覧下さい。
目からウロコですよ。


ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business .../東洋経済新報社

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