「NO MORE HEROS 2」の試遊体験会 | ヨモスガラブフィルムスblog

「NO MORE HEROS 2」の試遊体験会

 本業は映画ですが、ゲームも好きなんです。ゲームシナリオも書いてるくらいです。映画に比べると歴史は浅いですが、ビデオゲームにも数十年の進化の歴史があります。高校の時にハマった「シルバー事件」以来、グラスホッパー・マニファクチュア制作のゲームに惚れ込んでいます。監督の須田剛一氏の作るゲームには、映画的要素と壊しの精神が見て取れます。映画監督で言うならデヴィッド・リンチや、園子温のようなタイプです。

 故あって今度の新作、Wiiの「NO MORE HEROS 2」の試遊体験会に行ってきました。プレイ内容をレポートしろとのお達しなのでいろいろと書いてみます。

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 こういうソフトです。爽やか熱血アクションのようなパッケージですが、内容は"悪い"です。アウトレイジです。”ビームカタナ”でバッタバッタと敵を斬り殺していくアクションゲームですが、悪いことしちゃうよ、という自覚があります。そして随所にムービーが入ってくるのですが、その映像表現も攻めてます。オシャレとかカッコいいとかではなく、珍妙でロックです。よくぞWiiで、というくらいネタがハードです。また、海外のホントに残虐なゲームに比べて、暴力表現すべてをパロディコメディとして捉えている感じがあります。このあたり、タランティーノ映画に似ています。

 始まってしばらくして、まあいろいろと前作からの設定の説明があるのですが、不意にイメージ映像のようなシーンが挿入されます。風俗のノゾキ部屋のような刑務所の面会室のようなところを主観で歩いていて、ある個室に入ると、胸元の開いたおっぱいの大きな女性がガラスの向うにやってきます。ナースっぽいぴっちりした白い服を着ています。顔は見えません。おそらく前作で出てきた"あの"キャラクターなんですが、それはまだ気にしないでおきます。彼女は受話器越しに話しを始めます。舞台になっている街にまつわる因縁めいたことをぬらぬら語ります。その間中、ずっとカメラはおっぱいをぬらぬらと眺めています。困ったことに欲情させられます。試遊会が行われた会社の会議室で女性スタッフさんが会場を見守る中、とても気まずいです。照れながらも欲情していました。仕方ないですね。おそらくこのおっぱいの女性は主観である主人公の妹なんですね。あ、書いちゃった。そのことはきっと主人公も知っています。でもカメラは延々とおっぱいをピンク色のフィルター越しに眺めてるんですね。近親相姦的です。悪いシーンです。イケナイことことゲームでやると面白い、というのを、海外のゲームだと暴力行為になりますよね。日本人はスケベですからこちらに向かいます。悪いシーンですね。でも見入ってしまいます。半分ジョークとして入れているおっぱいシーンなのですが、そういうフィルターがあるとひねくれ者はかえって欲情しやすいのです。悪いシーンですね。

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 このおねーさんは別の人です。エロスをエサにして、いやがっていた主人公をノリ気にさせ、戦いへと向かわせます。悪女ですね。いたってジャンプの漫画のようです。そこがいいのです。

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 基本的にはこのようにビシュビシュ斬った張ったを繰り返すゲームです。Wiiリモコンを振り回しながら、「あっ」「嘘っ」「いてえ」「ぐふふ」「マジで」などと一人つぶやいてしまいました。会議室は広めで、体験者は5人いたのですが、プレイヤーは皆それぞれヘッドホンを付けていました。ですからシンとした室内に響くそれぞれの喘ぎ声は珍妙に聞こえたことでしょう。恥ずかしかったです。

 "ビームカタナ"を使いすぎると充電しなくてはいけません。その時は、リモコンを縦に持って男性のマスターベーションの要領で激しく上下させる必要があります。戦闘中にしなくてはイケないので、焦ってものすごく早く動かすことになります。最初は恥ずかしくて充電を控えてたのですが、さすがにヤバくなって上下運動をはじめました。右後方に女性スタッフさんの視線を感じます。わかっちゃいるけど恥ずかしかったです。でも、ふと左前方にいる別のプレイヤーの男性の方が充電しているのが目に入りました。うっすらにやけながら、目をひん向いて体ごと上下させながらコスっていらっしゃいました。かなり珍妙でした。もうみんな一緒だな、と安心して僕もコスりました。

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 この人が一面のボスです。ヒップホップスターでした。残念ながら試遊時間内に倒せませんでした。難易度はMildを選択しましたが、これでもなかなか手応えがありました。他の人はみんな倒せてるみたいでしたが、僕だけそこに行くまでに時間がかかってしまったのでタイムオーバーに。無念でした。というのも、途中に挟まるミニゲームが昔のファミコンのアクションゲームのようで、なかなか楽しくて、つい何回もやっていたからですね。前作のミニゲームはけっこうかったるかったのですが、今回はいいです。前作との大きな違いは、いろいろとかったるい部分が省略されていましたね。

 毎度甘いゲーマーの期待を裏切ってうねってきたストーリー。これも続きが気になります。発売日を楽しみにしてます。

公式サイト

開発元 グラスホッパー・マニファクチュア