書評:拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる | 読み人日記-「なるほど感」のある本の紹介-

書評:拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる

関岡 英之
拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる

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<面白さ>☆☆☆

<読みやすさ>☆☆☆

<書評>

アメリカ発、「年次改革要望書」について語った本。「年次改革要望書」はアメリカから日本に向けて送られてくる構造改革の要望書です。実際に、政府や自民党ではこの改革案についての賛否が問われています。(もちろん、あくまでも課題ベースであり、この要望書については触れない。)著者は初めてこの要望書を知った驚きを綴っていますが、要望書(ちなみに対米要望書もある)の存在自体は周知の事実であり、米国大使館のHPからもダウンロード可能です。米国外交は極めてオープンかつ双方向的手法も採用しており、この要望書などはその最たる現れでしょう。実態的には、米国からの圧力はもちろん、日本国内からの要望も取り入れられた「効果的な外圧」として機能していると想定されます。国際社会と日本の関係に無自覚な場合はショックかもしれませんが、ある意味当たり前のやりとりだと言えます。(力関係も含む)ただし、この本は「年次改革要望書」を見た事が無い方には必見の内容です。