古い町並みを生かして、店が増え始めているという情報を聞きつけ見てきました

場所は、近年最も商業開発が進む南京西路駅の西側すぐ
この南京西路駅周辺は、前回3年前と比較して大きく変わった街でしょう
小吃街として有名だった「呉江路」は万博を契機に閉鎖され、
路面店の焼小籠包で有名な「小揚生煎」も、より衛生的な駅ビルの2階へ。
駅前の南京西路には、ユニクロ、Gap、H&M等のファストファンション系ブランドショップが建ち並ぶ。
閉鎖された「呉江路」跡にも何か大きな商業施設が建つのでしょうか?
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張園のある「泰兴路」
南京西路と直交し、南北を貫く路

この路から東西に派生する小道のエリアが「張園」のようです

現在は、洗濯物が干されるような、庶民的な空間。
wikiによると、当初は行楽地とのこと。
http://zh.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E6%B5%B7%E5%BC%B5%E5%9C%92
「张园向游人开放,初免费,不久因园内游人太多,收费每人一角」
最初は無料で開放していたが、来場者が多く、入場料を取っていたとか
その後、無料に戻し、1000人収容のホールとか中西式レストラン(中華と西洋料理のレストラン?)で賑わっていたとか...
その後、競合が現れ、1919年には閉園という歴史。


建築は20世紀初頭のものでしょう

窓と入口には、装飾が施され、当時の華やかな姿が想像されます。

バルコニーも室内化されるなど
多少の変更はされているものの、大幅な変更は施されていない。

都心の好立地でありながら、このように20世紀初頭の建物が残っているのは
建物の構造と中国所以の不動産事情があるでしょう。
逆に言うと、中国建国以来50年間、中心部の都市経営を重視していなかったことなのでしょうか。
ガイドブックに幾つか取り上げられているが
「店」は、「泰兴路」通り沿いに幾つかあるのみ
「田子坊」自体もそもそもそんな所から出発したようで
南京西路の発展と共に、ここも変わっていくのでしょうか?

「張園」の南端には幾つかレリーフがあります。

街の歴史がこれからどう書き加えられていくのでしょうか?