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沖縄の建築巡りはなんと言っても、象設計集団の建築は外せない。

今帰仁中央公民館
竣工:1975年
設計:象設計集団+アトリエモビル

芝生の中庭を囲む、コの字型をした平面の大屋根の下に、事務室、集会室、講堂をそなえた施設
廊下はなく、全て開放し、深い軒下の半屋外の空間は、沖縄の強い日差しを遮るつくりとなっている。
コンクリートの大屋根には、木製のトラス状のフレームが組まれ、ブーゲンビリア等の植物で建物全体を覆うという意図があったらしい。2011現在は、こんもりとした緑は見られず、ごく一部に限られていた。

半屋外空間、朱い柱は、多少の色あせはあるものの
強い印象を残すが、意外なほどしっくりと感じられる

列柱の半屋外空間より、中庭を見る

屋根。
検索をすると、深い緑に覆われたこの建物を見るが
現在は残念ながら、コンクリート屋根がむき出しの状態。
外周面にエアコンの室外機が並ぶが、30年の社会の変化に従い要求も変わる

竣工が1975年というと、1972年の沖縄復帰から3年後のこと
築40年近くにながらも力強い建築です。
→アトリエモビル「今帰仁中央公民館」