「9坪ハウス狂騒曲」〜自分の住み方を考える | 横山武志建築設計事務所blog

横山武志建築設計事務所blog

若手建築家のアイデアの素

「9坪ハウス狂騒曲」(著者:萩原 百合)を読了。

若手建築家のアイデアの素-建築家 大森 大田区 設計事務所 住宅

戦後最小限住宅の名作「増沢邸」をリデザインした「9坪ハウス(スミレアオイハウス)」の
管理人(施主)、荻原百合さんの著書、「9坪ハウス」との出会いから、土地探し、設計打ち合わせ、
そして、竣工後の暮らしぶりまでを綴ったエッセイ。

今まで、住宅の設計をし、打ち合わせを通じて
様々な施主の方々に出会ってきましたが、
それらの打ち合わせを思い起さしてくれるようで、
大変面白い(失礼?)エッセイです。

私の設計打ち合わせでも、その場で初めて夫婦間の嗜好・思考・志向・指向の違いが
分かることが多いのですが、暮らすことの根源を探るような(今となっては?)楽しい苦闘
が見て取れます。

建築家に家を設計してもらうこと
ましてや、既に出来上がった完成型を持つ「9坪ハウス」なんて。
建坪9坪、延べ床9+6=15坪の住宅

その打ち合わせがあるからこそ、出会える暮らしがあり、
それだからこそ、自分の住宅を建築家に設計を依頼する理由があるのだと思います。

これから施主になる人にもお勧めですし、
もちろん住宅に携わる方にもオススメの本です。

「9坪ハウス狂騒曲」→