全国47都道府県(でしたっけ?)で、地方新聞がないのは滋賀県だけだそうです。

「これではいかん!」と思ったかどうかは分かりませんが、県内の企業が出資し合って、今年の春から“みんなの滋賀新聞”が創刊されておりました。


過去形の表現になっているのは、同年9月に早々に休刊してしまったから。

更に「みんなで作る新聞社、自己破産申請へ。負債総額は4億円」という悲しいニュースが入ってきました。


“みんなの滋賀新聞”は、折込チラシはありませんでしたが、月額わずか1,995円ということで少し話題になっておりましたので、7月と8月に試しに購読しておりました。


読んでいて思ったのは、「他紙に載ってる“滋賀版”の方が内容が濃いなぁ」って。

滋賀県の情報に特化しているっていうのが売りだと思っていたので、正直がっかりでした。


後日他紙の記者に聞いたところ、どうも諸事情により、滋賀県の情報に特化“せざるを得なくなった”そうです。

記者クラブに入れなかった”、“全国通信の配信が受けられなかった”という話も。

(ここだけの話、K新聞の元社員が大きく関わった事業で、記者クラブ等の話もそれが遠因だったそうです)


しかし元新聞販売店店長の立場から言わせてもらうと、わずか半年で休刊するってことは、いかに販売のヨミが甘かったかということ。

訪問販売で営業回っても、このご時世、新規契約挙げるのメチャメチャ難しいんだから。

一般家庭が本誌に加えてスポーツ新聞まで取るような、バブリーな時代はとっくに終わってるし、インターネットの普及で“新聞取るのは当たり前”じゃなくなってきています。フリーペーパーもかなり出回ってきてるしね。


何はともあれNHK大津放送局記者の放火事件に引き続き、立て続けに滋賀県の汚点となるようなニュースとなってしまいましたね。