ちょい前に登場した
「だいさん」⬅元同僚 文系!
から
〈生活臭のないブログ〉
とのご指摘を受けたので
今回は
ちょっとリアルに。

~~
横鹿(よこしか)の父親は
すでに他界してます。
結構若い頃に亡くなっております。
まだ横鹿(よこしか)が
社会に出てから数年目…。

なので
特に生活に困窮(こんきゅう)と
言うことは無かったのですが
…まだまだ若いです。
働き盛り…
…癌でした。
今なおもって
生存率の低いタイプのもの…。
若いだけに進行も早い…。
~~
今でこそ
5年後の生存率が
大っぴらに報道されますが
当時はまだまだ…。
家族に告知されても
「治るのでは?」
と期待を抱いてしまいます。
横鹿(よこしか)の家族もそうでした…。
~~
しかし
横鹿(よこしか)は
製薬メーカーの研究所勤め…。
そこの図書館はかなり大きいのです…。
世界中のありとあらゆる
科学雑誌
各専門分野の学術書が
見上げる位に
何十列にも並べられてます。
~~
当然
そこには
医師用の
赤裸々(せきらら)な
「今」を語る雑誌も
多く置いてあるわけです…。
そこには
父の癌の「嘘偽りのない」現実が
データとして
無慈悲なまでに掲載されています…。


昼休み
それを読みあさっては…
哀しみにくれてました…。
どうあがいても無理…。

でもこれは
家族には言えない…。
〈奇跡〉?(きせき)
そんなもの
滅多に起きないから〈奇跡〉
なんでしょ…。
それが父親に該当するとは
とても思えない…。
何回も
勤務外に読んでは
うちひしがれてました。


~~~~
横鹿(よこしか)の父親は
ちょっと変わってました。
変にではありません。
「ステレオタイプ」では無い
つまり
典型的でなかった
というだけです。
色んな方が⚪⚪に似ている
と言ってはいましたが
よこしかは父を俳優の
「丹波哲郎」さんを
ちょっと優しくした感じ
とよく表現します。
かっこよかったです。

そして若い頃はやんちゃで
《弱気を助け強気をくじく》
タイプだったそう…。
父親本人から聞くことは
決してなく
時 折々
父を慕って訪ねてくる
友人達・会社の同僚に
聞かされるので事実なのでしょう…。

年令・男女問わず
父が亡くなってからも
訪れる方も
皆がそういいました。
ここでは書けないような
エピソードも大人になってから
いくつも聞きました…。


~~~~
よこしか自身にとって
1番印象に残っている事件は…。
大学の時
親に黙って
当時付き合っていた
彼と旅行に行った事があります。
女友達と行くと言って
2泊ぐらいだったと思います。
それは
無事 騙せた(だませた)訳ですが…。
単位取得のための
試験前
居間のこたつを陣取り
(個室はあったがこたつが無かった)
ありとあらゆる資料に囲まれ
寝るのもそのままの状態で
勉強してました。
ちょっと疲れて
気分転換に
旅行で撮った写真を整理していたら
朝まで寝込んでしまったのです。
~~
朝起きると
その日は試験日
急いで片付けようとすると
「あれ…写真がない…。」
(結構 ベタなツーショト

すると
母親がこっそり揃えて持ってきて
母「せめて隠しておきなさい」

と横鹿(よこしか)に渡します。
ヤバい!

非常にヤバい!


母親の性格だと
絶対 父親にも見せてる!


【血が引くとはこの事!】
~~
とりあえず
試験が大事なので
その日はとにかく
急いで大学へ。
試験を終えて帰宅…。
母親におすおずと聞きます…。
『あの…
今朝の事…
お父さん なんか言ってた?』
母はタメ息混じりに話します。
「それが…
私はどうかと思うのに!
それなのに!
『いや~
やるときゃ やるな~
真面目だと思ってたけど
さすが俺の娘だ!どうだ!』
って感心して
自慢げに話すの…

…お母さん 何も言うことないわ…。」
……



えっ
その反応?


いやいや
こっちは正直 有り難いけど…。
どうなの?
大事な一人娘よ?
それでいいの





~~~~
今思えば
これは
横鹿(よこしか)を
信用していたんだな~
と思います。
一人の人間として
その行動を認めている!
そんな風に感じます。
なかなかできることじゃあ
ありません。
やはり
稀有な(けうな)人…。
~~
そんな
良き理解者である父親の死は
その後
横鹿(よこしか)に
大きな影を落とします。

暗黒時代に突入です…。


~~~~
唯一のよこしかの理解者が
この世を去ってしまった…。
もう誰も
横鹿(よこしか)の側(がわ)に
立ってくれません。
社会の典型的な人生観を
押し付けます!
良かれと思ってるので
自覚は無いのです。
だからこそ始末が悪い…。

横鹿(よこしか)は
努力の人です。
なるべく周りの期待に
応えようと
無理します…。

でも『信念』や『アイデンティティー』
はそう簡単には
どうにも変わらないのです。
どんなに
環境がそんな状態になろうとも
最後の最後には
身体が言うことを聞かないのです。
~~~~
分かって貰えない
この事実は
ショックでした…。
どんなにどんなに
苦しんだでしょう…。
限界でした。
もう距離を置くことしか
できません。
後はもう
死ぬしかない…。
それくらいイヤでした。
~~~~
そんな横鹿(よこしか)から
家族から孤立して
自分を責めてる人に
言ってあげたい…。
【家族は他人の始まり】
【自分は自分で良い】
安っぽい家族ドラマのように
ならなくていいんです!


いつか…きっと
分かってくれる人に巡り会えます。
だからどうか
諦めないで…。
人生をなげやりに過ごさないで欲しいです。
よこしかだって
まだ巡りあってはいないと思います。
でもいいんです。
存在するなら来世でもいい…。
【苦しんでるのは
あなただけでは無い】
そう思うだけで
楽になりませんか?

~~~~
横鹿(よこしか)が
父親を想う時

自然に流れる曲があります…。
この記事のタイトル
「亡き父のためのパヴァーヌ」
は ラヴェルの 有名な曲…。
「亡き王女のためのパヴァーヌ」
をもじってます…。
皆さんもどこかでは聞いた事が
あるでしょう…。
⬇参考までに
最近は別の
この曲が
良く頭をよぎります。
初音ミクの
「glow」(グロウ)
〈ぼうっと光る〉
と言う意味を持ち
よく蛍の光りに例えられますが
よこしかは
『鈍く(にぶく)光る』
と訳したいです。
白熱灯の電球に
何重にも布を掛けて
暗闇の中でぼうっと浮かぶ

そんな感じ…。
(⬆実際にやると火事

やらないように!

もし
よこしかが死んだら
この曲を永遠に流して欲しいです。
(⬆どうして このチョイスかと言うのは
1月最初の方でかいた「初音ミク」って凄いの巻を参照)
~~~~
今回は私事で(わたくしごとで)
しんみりしてしまいました。

……
この辺で失礼致します。
横鹿(よこしか)でした。

