横浜嚥下障害症例検討会

私たちは横浜、湘南、横須賀の医師、歯科医師、コメディカルの有志で作られた会です。嚥下障害の臨床を追求し、より質の高い臨床を患者さんに提供出来ることを目指しています。


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先日、スピーチカニューレで痰詰まりを起こして急変しかけた症例を経験しました。管理も決して悪くなかったにも関わらずです。臨床ってこういうことが起きるものなのですね。

症例は70代女性、脳血管障害と肺炎合併、そのまま呼吸不全となり気切へ至った方です。当院入院時は単管カフ付きでした。入院当初はカフ上からも分泌物が引ける状態でしたが、呼吸および運動リハ、毎日地味なカフ脱気を繰り返し、次第に痰は減少していきました。そして24時間カフ脱気していても全く問題ない状態になったのでスピーチカニューレへ変更しました。
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コミュニケーションが飛躍的に改善し、患者さんはとても満足していました
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という訳にはいかなかったのですガーン
それは、スピーチカニューレに変更してから2ヶ月目に入ったところの話です。

『⚪️⚪️さんのsat60台』という一報が。あれれ、先ほどまで会話していたハズなのに何が起きたの?
病棟医がすぐ対応し、satは90台へ。先生に話を伺うと痰詰まりとのことでした。
どのような対応を為されたのですか?と質問すると先生は、『気切から吸引カテが入らなくて、慌てて酸素マスク10ℓ流したのよ。それでもsatが上がらないから気切を抜いたんだよ。そしたらみるみる呼吸が戻ってね~』

なるほど、つまり下気道閉塞だったということですね。

その時のカニューレがこれ↓
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確かに詰まっていますが、スピーチカニューレなのでパイプ部が詰まっても呼吸出来るハズ。

さて、検証しましょう。
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要は↑このような状況だったら苦しいけど呼吸出来る訳です。

実物画像に気管の線を引いてみました↓
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ということは、その下気道閉塞が起きた状況はこのような↓感じ?

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これなら状況を再現出来そうですね。

あと、可能性としては気管径とカニューレ径がほぼピッタリで隙間さえもなかった?

いやー、本当にカニューレ管理って怖いですしょぼん

あ、そうそうこの症例ですが、結局またスピーチカニューレ管理になりました。対応としては午前、午後にネブライザーを1回必ず実施です(従来は1回)。それ以外にNsの訪室回数を増やすことになりました。
あと、耳鼻咽喉科回診で評価して頂くことにしました。ネットで肉芽の検索してみるとこのような画像を見つけたので最後に添付しておきます。

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