浙江省の杭州市の地域は、
隋代以降、江南運河の終着点として経済文化が発達し、「上に天国あり、下に蘇州・杭州あり。(上有天堂、下有蘇杭。)」とたたえられました。
また、五代十国の時代、呉越国の都となり、南宋時代には事実上の首都、臨安府が置かれた。市中心部の西には世界遺産の西湖という湖があり、国の内外より多くの観光客が訪れる場所です。
今年の3回目の復旦大学武術協会での研修ツアーで、モデルコースの完成を迎えました。
日本国内の中国武術事情は、複雑で今や世界中に広まった「中国武術:WUSHU」ですが、
専門学校も大学の教程でも授業や講義がないのは「日本だけ」です。
何故にそうなったかという理由は、もう何度も綴ったので記述しません。
そういう国内事情を鑑みて、この5年間は集中して仕事を行ってきました。
それに中国は広く、様々な拳種、武術項目があることもあって、
私達は「スタンダード:標準化」の確立を今回の研修ツアーで完成出来ました。
それはスポーツクラブのレッスンや各教室、専門教程の武術活動を行っている皆さんの中で、
本物の技能資格を得るための検定システムを1989年からの恩師「花妙林老師」にお願いして、
上海の名門大学の、復旦大学武術協会公認の「優秀武術運動員」資格証書や上海市の非物質文化遺産認定の「龍身蛇形太極拳」の技能取得ができて日本語では卒業証書にあたる「結業証書」を武術技能考評会を行い合格できれば、
正式な「証書」を授与されるように、日本初の技能検定システムを確立しました。
今後は、この本場中国の武術技能の資格認定を受けられるシステムを多くの皆さんに活用してもらえれば嬉しく思っています。
(※今年9月4日(日)の中国武術文化交流大会は、この技能資格検定の考評会を横浜への出張で行ってもらえるので、中国へ行きたくても行けなかった皆さんのために、今回は企画しました)
そして私達は本場中国の武術専門学校と同様に「武術文化」の教育を重要視して行っています。
スポーツ競技や健康体操的エクササイズな面だけが、日本では偏りがちですが、
私達は歴史文化、思想哲学、医学の面を非常に重視して行っています。
研修ツアーでは2年に1回のペースで行っていますが、
私が一番お世話になった上海、安徽省の武術界で、
やはり歴史文化面では三国志の時代では安徽省は「魏の曹操」
※魏志倭人伝の魏は曹操の建てた「魏」の国であり、五禽戯を創始した華侘、老子、荘子の故郷「亳州市」との交流は、その縁でもあります。
そして上海を中心に考えると、地図の上が「呉」下が「越」の国になります。
2014年の研修では「呉」の国、「蘇州」を訪問し、
今回は「越」の国の中心地「杭州」を訪問しました。
(※杭州は2007年に中国武術段位考評会で一度訪れましたが、あまり観光ができませんでした・・)
2014年研修ツアー「蘇州にて」
今回はツアー参加者が多くあったので、観光バスをチャーターし、ガイドさんも付けて快適な旅でした。

六和塔

六和塔の上から、見渡す 銭塘江

杭州の山合いは、緑も色鮮やかで、川の水が清流で透明でした。


思うと、日本の鎌倉幕府を開き、中国の宋との貿易が盛んだった時は、杭州が宋の首都で、
鎌倉時代に鎌倉の建長寺に多くの中国僧が訪れて、多くの文化を伝承した理由が判ります・・
(地形や環境的に、清流が流れる鎌倉と杭州はよく似ていることに気付きました)
そして有名な霊隠寺へ訪れました。
霊隠寺(れいいんじ、りんにんじ)は、中華人民共和国浙江省の杭州市にある仏教寺院。西湖の西の山麓に位置する。雲林禅寺とも呼ばれる禅宗五山のひとつ。





私達の感覚も、何かしら修学旅行のようで楽しかったです。



私の家系では真言宗ですが、開祖弘法大師空海(774~835年)は延歴23年(西暦804年)、大師は仏法を求めに中国へ渡り、杭州へ来て霊隠寺を訪問していたことを知りました。


ここへ来て、何かしら歴史長き深い不思議な「因縁:因と縁」を感じました・・


そして、杭州で有名な龍井茶の産地を訪れ、新茶と美味しい杭州料理を満喫しました。
やっぱり日本と中国の間には、2000年の歴史長き文化的な繋がりを深く、深く実感し、敬意や有り難みを感じました。
(※日本国内にある戦後米国文化の奨励・発展の影響で無秩序化した、今パナマ文書問題など拝金主義で野蛮な日本人達は歴史的観点で思うに恥ずかしく思いました・・)
雄雄しい、五百羅漢像

美しい石彫りの彫刻

西湖のほとりを歩き、遊覧船に乗って揺られて快適な心地・・



今回のツアーは、何かしら不思議な夢心地で、何かしら「浦島太郎」のような気分です。
教え子たちも、またレベルアップして頼もしさを感じました。
西遊記のパロディ。右から沙悟浄(さ ごじょう)扮する松島くん、真ん中はた玄奘三蔵扮する韋剣老師、その左は猪八戒(ちょ はっかい)扮する矢くん、左端は孫悟空に扮するロセイ。

今回のツアーは、まだ終わっていません。
終了式は、「9月4日(日)港北公会堂 2016年中国武術文化交流大会」がエンディングです。
私たちと、一緒に本場中国上海武術界のエース組織と共に「明るく楽しいステージ」を楽しみましょう。
よろしくお願い致します。
隋代以降、江南運河の終着点として経済文化が発達し、「上に天国あり、下に蘇州・杭州あり。(上有天堂、下有蘇杭。)」とたたえられました。
また、五代十国の時代、呉越国の都となり、南宋時代には事実上の首都、臨安府が置かれた。市中心部の西には世界遺産の西湖という湖があり、国の内外より多くの観光客が訪れる場所です。
今年の3回目の復旦大学武術協会での研修ツアーで、モデルコースの完成を迎えました。
日本国内の中国武術事情は、複雑で今や世界中に広まった「中国武術:WUSHU」ですが、
専門学校も大学の教程でも授業や講義がないのは「日本だけ」です。
何故にそうなったかという理由は、もう何度も綴ったので記述しません。
そういう国内事情を鑑みて、この5年間は集中して仕事を行ってきました。
それに中国は広く、様々な拳種、武術項目があることもあって、
私達は「スタンダード:標準化」の確立を今回の研修ツアーで完成出来ました。
それはスポーツクラブのレッスンや各教室、専門教程の武術活動を行っている皆さんの中で、
本物の技能資格を得るための検定システムを1989年からの恩師「花妙林老師」にお願いして、
上海の名門大学の、復旦大学武術協会公認の「優秀武術運動員」資格証書や上海市の非物質文化遺産認定の「龍身蛇形太極拳」の技能取得ができて日本語では卒業証書にあたる「結業証書」を武術技能考評会を行い合格できれば、
正式な「証書」を授与されるように、日本初の技能検定システムを確立しました。
今後は、この本場中国の武術技能の資格認定を受けられるシステムを多くの皆さんに活用してもらえれば嬉しく思っています。
(※今年9月4日(日)の中国武術文化交流大会は、この技能資格検定の考評会を横浜への出張で行ってもらえるので、中国へ行きたくても行けなかった皆さんのために、今回は企画しました)
そして私達は本場中国の武術専門学校と同様に「武術文化」の教育を重要視して行っています。
スポーツ競技や健康体操的エクササイズな面だけが、日本では偏りがちですが、
私達は歴史文化、思想哲学、医学の面を非常に重視して行っています。
研修ツアーでは2年に1回のペースで行っていますが、
私が一番お世話になった上海、安徽省の武術界で、
やはり歴史文化面では三国志の時代では安徽省は「魏の曹操」
※魏志倭人伝の魏は曹操の建てた「魏」の国であり、五禽戯を創始した華侘、老子、荘子の故郷「亳州市」との交流は、その縁でもあります。
そして上海を中心に考えると、地図の上が「呉」下が「越」の国になります。
2014年の研修では「呉」の国、「蘇州」を訪問し、
今回は「越」の国の中心地「杭州」を訪問しました。
(※杭州は2007年に中国武術段位考評会で一度訪れましたが、あまり観光ができませんでした・・)
2014年研修ツアー「蘇州にて」
今回はツアー参加者が多くあったので、観光バスをチャーターし、ガイドさんも付けて快適な旅でした。

六和塔

六和塔の上から、見渡す 銭塘江

杭州の山合いは、緑も色鮮やかで、川の水が清流で透明でした。


思うと、日本の鎌倉幕府を開き、中国の宋との貿易が盛んだった時は、杭州が宋の首都で、
鎌倉時代に鎌倉の建長寺に多くの中国僧が訪れて、多くの文化を伝承した理由が判ります・・
(地形や環境的に、清流が流れる鎌倉と杭州はよく似ていることに気付きました)
そして有名な霊隠寺へ訪れました。
霊隠寺(れいいんじ、りんにんじ)は、中華人民共和国浙江省の杭州市にある仏教寺院。西湖の西の山麓に位置する。雲林禅寺とも呼ばれる禅宗五山のひとつ。





私達の感覚も、何かしら修学旅行のようで楽しかったです。



私の家系では真言宗ですが、開祖弘法大師空海(774~835年)は延歴23年(西暦804年)、大師は仏法を求めに中国へ渡り、杭州へ来て霊隠寺を訪問していたことを知りました。


ここへ来て、何かしら歴史長き深い不思議な「因縁:因と縁」を感じました・・


そして、杭州で有名な龍井茶の産地を訪れ、新茶と美味しい杭州料理を満喫しました。
やっぱり日本と中国の間には、2000年の歴史長き文化的な繋がりを深く、深く実感し、敬意や有り難みを感じました。
(※日本国内にある戦後米国文化の奨励・発展の影響で無秩序化した、今パナマ文書問題など拝金主義で野蛮な日本人達は歴史的観点で思うに恥ずかしく思いました・・)
雄雄しい、五百羅漢像

美しい石彫りの彫刻

西湖のほとりを歩き、遊覧船に乗って揺られて快適な心地・・



今回のツアーは、何かしら不思議な夢心地で、何かしら「浦島太郎」のような気分です。
教え子たちも、またレベルアップして頼もしさを感じました。
西遊記のパロディ。右から沙悟浄(さ ごじょう)扮する松島くん、真ん中はた玄奘三蔵扮する韋剣老師、その左は猪八戒(ちょ はっかい)扮する矢くん、左端は孫悟空に扮するロセイ。

今回のツアーは、まだ終わっていません。
終了式は、「9月4日(日)港北公会堂 2016年中国武術文化交流大会」がエンディングです。
私たちと、一緒に本場中国上海武術界のエース組織と共に「明るく楽しいステージ」を楽しみましょう。
よろしくお願い致します。