野外練習交流会3

野外練習交流会2

今日は2015年になり、都内にある緑地公園で第1回めの全体的メンバーの皆さんでの野外太極拳交流会を無事に行いました(※ラッキー:幸福)

2002年から、私の本場中国との30年間の往来で体得した1年365日、太陰暦二十四節気に合わせた伝統中国の養生学に則った私の練習での実践方法を

皆さんとも一緒に体感しながら、どなたであっても「人」と「人」との繋がりを大切にする日本人美徳を大事にするためにも、そして拠点があった方がいいので、同時に地域に根付いた質の高い「身体創り」活動を、

と思い、2000年から東京から横浜に移ってからは、一番最初に野外教室を行い始めて、

そこから2002年5月から毎週日曜日に定期開催になって、今現在は平日で週2回行うようになり、

気付けば今年で13年めになりました。

こうして振り返って思うと、養生の功法における「法」と「力」の重要性において、それらを広めるために仏教的感覚でいう意味での「法を説く」15年前が「初天法輪」であったことを東洋思想文化での倫理観での意味を解します。

そして歴史長き伝統文化の強みある立場を持てるようになると、現代日本社会にあるメディアを用いた「米国式な何でもあり的パフォーマンス」営業での目立とう精神的な仕事観に思うのは、

最近はその皆さんはおそらく「限界」を感じている方々での世界観から始まる意識なのだ、と確信を感じると、彼等のそうした世界観には興味も時間も意識を置くことも不必要で、

こちらには歴史長きゆえの強みがあって時空的に限界のない世界観のあることで気分がとても楽になることを知りました。

今回はその30周年記念で私の学び得た実践方法を包括した内容で、どなたでも関係者全員で気軽に行っていこうという企画で第1回目での練習交流会でした。

私にとってもお蔭様で、この野外練習会の13年間春夏秋冬、四季折々の中のやってきた実践でインターネットの天気予報での情報収集と、雲や風の流れを見て現場を知る直感が高まり、

最近は本当に自分は服を着た野生動物化した原始的人間に戻ってしまったのでは、と思うことがよくあります(笑)

今朝は駅に向かう途中に、私も一般常識的な感覚で「しまった」かな、とも一瞬はよぎり、感じましたが「大丈夫だ!」と風向きと雲の流れるリズムを見ながら確信の思いを固めて練習場にした公園へと向かいました。

公園に着いた時は皆さんの表情や目が「大丈夫なのかな~」という雰囲気が見られましたが、私は下見をしていて、この霧雨でも大丈夫だろう、という位置を既にチェックしていたので、その場所へとご案内しました。

今回は当初予定していた暖かい環境での練習内容を変更し、スタート時はまだ肌寒い環境だったので第2弾めの企画をやることにしました(本当はまだもっと冷えてでも大丈夫なプログラム構成を準備していました)

今こうして今日の練習交流会を無事に終えて思ったのは、先週は中止で今日は自然環境がOKと判断できた感覚が、

例えが妙ですが、赤壁の戦いで風と雲の流れを読んで戦局を変えた諸葛亮孔明のような気分です(笑)

練習プログラムのスタートはいつもの準備体操、私が学び研究して考案した龍身蛇形太極拳基本功を行いました(左右開歩、雲手側行歩、独立勢、僕歩下勢、鹿戯腿法)

そして歩型と歩法の進歩退歩での推掌、按(アン)そして上歩擠(ジー)の組み合わせ動作練習。

そして龍身蛇形太極拳の全套(全動作の通し)を行いました。

それから休憩。

ここで皆さんの表情が柔らかくなった状況を感じて、そこから空を見上げたら風が弱まって雲が少なくなり薄日を感じられました。「よし!今日はいい練習になるな」と確信が持てました。

人間、確信を掴んだ瞬間に「楽しく」なってくるものです。

予定では、ここから健身気功での「心意気」感覚を体感しようというために「八段錦」「五禽戯」「馬王堆導引術」の3連発にいくつもりでしたが、まだ気温が上がらず陽射しも弱かったので、

太極拳十三勢(八卦と五行合わせて13)で先ず勁法である、掤(ポン)、捋(リュー)、擠(ジー)、按(アン)、采(ツァイ)、挒(リエ)、肘(ジョウ)、靠(カオ)の8技法から、

按(アン)と擠(ジー)の動作での進歩退歩での単練練習を行い、そこから対人での練習へ移り双推掌である按(アン)を効能を理解するためにと同時に、捋(リュー)を意識できるようにと棒を用いた応用練習と対練を行いました。

私の今までの指導感覚では、ここから「掤(ポン)」を紹介していくと現代日本的な感覚でベストだと感じています。

13技法の歩法は5種類、進歩、退歩、右顧、左盼、中定の歩法を行いながら推手を行うと、自ずからその意味や意識を感じられると太極拳文化の深さに思いを馳せます。

(太極拳でも気功でも、世間一般に大衆メディアを通じて不適切な表現で大きく広められたアクション・パフォーマー感覚で仕事をされてしまった結果にできた世界観を、スポーツ科学・医科学的立場、伝統中国文化的立場からの是正指導です・・ でも感じたのは、実はこういう勘違い感覚が日本国民全体にはたくさんあると思うのです。やはり指導者や教育関係者の不適正問題が公共的にも多い事実を実感します)

先ず一番重要な「掤(ポン)」と「掤(ポン)」の触覚と反応、反射での練習を、人を変えながらも、これらを繰り返す練習を行うと、

自然的に「意識と力」の結びつきを感じられてきて、面白くなってくるから「意用力」が出来てきて、そうすると身体が温まり、

太極拳世界で云う「意気力」での「勁:けい(力を通す道筋)」

は「意」から始まり、そして「気」

「気遣い」あるいは「気を合わせる」感覚が掴めると気分が向上し、自然体で呼吸法ができるようになり脳内酸素量が増えて心地良くなれるのは、その「力」が正しく全身に道筋が通じていく実感の「勁」の体感が自身の脳が喜ぶ=面白く感じてきます。

それから対練での動作意識感覚を関連させて、単練での龍身蛇形太極拳50式全套路動作を全員で通しました。

集中力が向上し、雑念がなくなると、

練功の質が上がり、時間の過ぎるのを早く感じるもので、午前の最後は動作名称の意味と、午後向けのインビテーションとして「按(アン)擠(ジー)捋(リュー)」の動作の実演を紹介して昼休みに入りました。

それからは予定通りに後半は13時~16時の練習に入りました。

やはり思ったよりも、また空が曇ってきて、後半開始直後の13時過ぎぐらいはちょっと冷えてきました。

陳式太極拳養生功18式を行い、伝統気功の華侘五禽戯13活歩式を通して身体をほぐしてから、本当は第2弾で行う予定だった太極拳での勁法と呼吸法を推手の交互変換での練習を行い、

そこから「勁法」での「発勁」と「化勁」の解説と実践練習を行いました。

これは太極拳世界で好まれる言語概念での「気を合わす」「気を受ける」「気を感じる」「気を発する」「気を化す(消去化する)」実践練習にと時間をかけました。

思っている以上に、皆さん「気感」の反応と反射、応用が高く、単練での集中力での意識の高さを感じ、指導する者としてはとてもこういう時には嬉しく感じます。

そして余分な力が全部抜けてきてリラックスしてからの「馬王堆導引術」

その後に動作意識中の「内在意識」や「意念」は外形では、どういう感じなのかをご紹介(触覚)しました。

そして組み合わせ対練套路としてでの練習方法で、

甲:掤(ポン)、按(アン)、擠(ジー)、捋(リュー)

乙:掤(ポン)、擠(ジー)、按(アン)、掤(ポン)

の練習、そして応用に使えるのが、

采(ツァイ)、挒(リエ)、肘(ジョウ)、靠(カオ)を行いました。


そして、オリジナル技法として総合太極拳的用法で、

相互での右足前姿勢から、

掤(ポン)、擠(ジー)、挒(リエ 野馬分鬃)、

左右転換歩からのすね足、大腿部での挒(リエ 半馬歩2種)

臀部と上半身を用いる靠(カオ 2種)の技法練習を行いました。


やはり勁法での能動的な「発勁」動作と、その受け、受動での「化勁」

そして立場を逆転してから受けでの感覚「化勁」での「立身中正」足腰の強化を身体感覚で掴んでいく練習はやっていて楽しいと思います。

それから「龍身蛇形太極拳」の演武、実際に先ほど意識できるようになった感覚で単練を行うと、瞬時に内在意識と勁法が結合し、

「いい太極拳」になっていく過程:プロセスを見せてもらえると「それぞれの太極拳」が感じられて、「この世界にいてよかったなぁ~」と改めて私も実感させてもらえます(※実は、これが私の一番の嬉しい瞬間でご褒美でもあります。

おそらく私の師の皆様がこういう感覚・間隔を悦んであっただろうとの気持ちを察し、今現在にリアルタイムで楽しめる意義が理解ができるようになりました)

野外練習交流会


今日は、ある意味で意外に意外。

思えばちょうど季節は今が「陰陽」が入れ替わる時候がグッドタイミングで、

今日は世間一般常識なら「外には出ない」が普通なのですが、

これがは常識感覚であって、しかしながらこういう時での云う「陰陽逆転」そんな楽しさを思いました。

ある意味で「非常識な楽しさ」感覚を掴めると何か、大きな勝てる訳の無いギャンブル勝負に強気で出て意識的に大勝出来た、そんな感じがあって面白く思います。

でも、大丈夫です。

今回はある意味では、時間的、内容的にも試験的な1回めでもあったので、次回はまた来月4月頃にもう一回、同じ場所、同じ時間、同じような感覚で、企画予定です。

奮って、皆様のご参加と「発する:ハッスル」をお待ちしております。

心身楽しく、心地良く、「皆さん」で上達して元気になりましょう!

これからもよろしくお願い致します。