上海万博の開幕が来週に近づき、先日に報道ではテーマ曲の模倣が使われている ということがありました。

関係者の皆さんはそのことについて提訴するべきで解決してほしいと思います。

(今の日本では嫉妬からなのか中国バッシングをしたいだけの人が少なからずいて、全体的に良くなるために指摘して批判することは将来的には発展につながりますが、気に入らないだけの理由から貶めるような行動は心地よく感じません)

ですけれども個人的には長くお世話になった大好きな中国での上海万博が隣国日本の友人として成功して欲しいと願っています。


(私の身近でも実は最近日本でも多く出回っている「パンダの24式太極拳Tシャツ」がありましたが、実はあれは私の知遇のある日本での太極拳ウェアの製作販売会社の「福根」のデザイナーの方が作ったオリジナル商品で、

2006年ぐらいから上海でコピー製品が出回り、現在は北京などでも大量に出回って中華街でも今は普通に並んでいます。何度かクレームをつけましたが、いい返事はありませんでした。

しかし今でも福根はいい製品を出していていつも私が愛用して着ている長包のウェアもオリジナルですばらしい作品だと思います)

ここで言いたいのは、

こうやって知っている人は必ずいて、そういう出来事があると方々でやはり伝えるもの、だということです。それにオリジナルは必ず「強い」ということです。嫌な思いはありますが、また将来にそれ以上の成果を挙げていく力を持っています。

そしてそれに関連しますが、しかし日本の報道のあり方や人をみていると不思議に思うこともあります。

「パクリ」なんて品位のない言葉を使って貶めようとする報道のやり方もあると思いますが普通一般の我々のどんなところでも身近をみると、

「そのアイデアを使わせてもらった」「参考にした」「取り入れた」という言葉ですが似たようなことはたくさんあると思います。

今現在でもツィッターの真似はどの会社もしているし、ブログサービスやウェブサイト、PC関係、携帯電話市場などから始まり、

食べるラー油や松下電器は「マネシタ」なんていわれ、ありとあらゆるまでの「模倣」は日本国内でもたくさんあると思います。

武術の世界でもたくさんあります。

かつての自分の後輩や知人、あるいは最近まで武術を教わりに来ていた者(あるいは経験があったといっても習いに来た時はほとんど素人状態)が、

ふと気づくとウェブ上などでさまざまな私の活動での「模倣」をしていたりするのを見つけて気づくこともあります。

私は大らかさを大事にしているので大目に見ているのですが、中には「自分がオリジナルだ」みたいなのを見ると、そういう「考え方の人間」だったな、と思うのです。

私自身はこう思います。

取り入れる、あるいは参考にさせてもらう時は必ずその当事者や責任者に挨拶や「このようにさせて頂きます」と許可を得ます。そうすることでお互いに気持ちよく協力し合えて相互の協力や発展に結びつくのを知っています。

ですから人間の倫理道徳に関係しています。問題になるのはモラルに欠ける、ということです。

私の今までに行ってきた活動は今年の秋で28年間と長いので、それまでの間はほとんど日本全国で「誰が何をして、そうなった」という活動を知っています。

ですから知られないだろうなんて考えからのでっち上げや誤魔化しなどの情報発信をしている人は、必ず誰にでも真実を知られてしまうでしょう。

しかし、私も自分自身が努力を積み重ねてきたからこそアピールしたい オリジナル、あるいは第一号だという自負のものはたくさんあります、このブログを見てくださっている古い友人も全部知っていると思います。

私の参考にさせて頂いているのは日本武道館での旧全日本太極拳協会・東京太極学院での恩師である杜進先生の指導や活動方針。

当時の先輩や仲間たちとのよかった雰囲気の人間関係。そして東京武術隊というかたちで日本全国でもいち早く「武術隊」を取り入れた活動をしました(その同時頃にスタートし始めたのは大阪と静岡ぐらいだと思います)

そして今の横浜武術院の活動の参考になったのは安徽省武術隊での師、楊承冰先生の方針、

そして上海武術院と上海体育学院武術競技体校です(韋剣さんの先生である楊中平先生にも多くアドバイスを頂きました)

そして映画少林寺で有名な胡堅強先生のアメリカでの少林武術中心の活動です(これはかなり大きいです)

フィットネスのやり方では2001年のアメリカ、ロサンゼルスのゴールドジムでの研修で勉強したオリエンタルプログラムの組み立て方と

上海体育学院、邱丕相先生の馬王堆導引術44式、中国武術協会の中国武術段位制を基に合わせ運動配分を考えて創作しました。

中国への国際大会へのエントリーをして参加出場をするようになったのは

親友でオランダの在住の渡辺成人さんが私の知っている限りでは日本人第一号です。

そこからの多くのアドバイスを得て 参考にさせて頂きました。

僕らはずっと本場の中国のスタイルや文化、哲学を体の感覚で知り、それを基にずっと功夫を練り続けてきました。

マンネリが続き、実は正しい中国武術の知識や経験が乏しく 実力・功夫の伴なっていない日本の大会での審判員などに裁かれるのは途中で不本意に感じたので辞めました。 

本場中国でのフェアで伸びやかな審判のある大会が好きです。

そこでも海外からやってくるチームにも選手やコーチの皆さんに多くを学ばせていただきました。

華侘五禽戯は安徽省武術隊の大先輩 賈平さんにご紹介いただき

本場の中国安徽省の華侘の故郷 亳州市へ訪ね現地に伝わる伝統の技を3回学びに赴き、正統の伝承者の先生方に指導を受け 日本的にアレンジしながらITなどでも紹介をして普及させて頂きます、ときちんとお話をしてあります。 

ですからこういったプロセスも話の中でさまざまなところで公開しています。

ですからすべて具体的に説明ができてこそ「オリジナル」といえるのだと思います。すべてオリジナルは突然にできあがることはありません。

そこまでのプロセスも世の人々は関心を持つものです。

ですからそのプロセスがいい加減であることを見抜かれると「怪しい」と感じるのでしょう。

「怪しい人」は信用されません、最終的に成功もできません。

模倣やコピーをする人は大体が行き詰っている行動から始まるか安易な発想から起こるのです。だからこそ「模倣」は弱いのです。

オリジナルはゆえに多くを知っているからこそ強いのです。