今日の横浜は一日、清々しい天候に恵まれました。

朝の日吉の丘での五禽戯と太極拳の練習は大勢の皆さんのご参加があり盛況でした。

その ほとんど30人ぐらいの方々は寒い冬の霜柱の立つ時でも頑張り、

この冬 新型インフルエンザ騒ぎとも無縁で、風邪一つまったく引かなかった多くの皆さんが多数おり、今朝もとても元気で絶好調でした。


とても嬉しく思います!


午後は武術院の活動。


今日もまたいい雰囲気の中で練習ができました。

やっぱり冬の練習がうまくいったことで、メンバーのみんなは体力がすごいです。   


今日は対練の練習を基本功で全員が行いました。

三人対打拳はいい感じです。

実はずっと前からこのメンバーでの計画を練っていました。

この冬でしっかりとしてタイミングが揃って春からやろうと思っていました。

もう今日で半分ほど進みました。難度も少し今日は練習しましたが、

やっぱり安全第一でシンプルなスタイルでまとめて慣れてきたら

メンバー同士で判断、相談して難度を時と場合に応じて入れたらいいだろうと思いました。

GWのラストまで頃にゆっくりとやっていきたいです。

そしてこの冬により一層レベルアップしてきた女性メンバーの皆さんでは安全面を考えて

棍術の対練を今2種類考えています。二人で行うものと一人対二人の棍術。


そして対刺剣、そして子供たちは昨年行った二人対打拳をできればもっと華やかになるかな、と思っています。

すべては自然の流れの中ですすめていきたいです。

自分は計画を立てますが、それはあくまで私の「計画」は「シナリオ」なのではなく、

それぞれ皆さんのスケジュールの中から

それぞれの持つ「潜在能力:可能性」を引き出してあげたいというものです。


これからより武術特有の「武打」「武舞」「武戯」のすべてが揃うのが「対練」です。


これは「武術」としての「攻防」練習をしながらコミュニケーションを取り合い、

真剣に技をしかけ合いながらもその瞬間の武芸としての味わいを楽しむ。


これこそ中国武術ならではです。ここまで辿りつけないと「武術」の真骨頂はわかりません。


アメリカやロシア、東南アジアでも今現在世界中に

「中国武術・功夫 カンフー Wushu Kung・fu」が爆発的に普及していて、

盛り上がっていないのは「日本」だけです。


この理由としては「中国武術」としては

「正しい練習方法」を知らない指導者たちがいかに多いからだということがわかるでしょう。

(今現在を実証しています)

更にその欠点を大きくしたのは武術を広めていく実力が伴わないのに

病的な資本主義に毒されて成果の上がらないレベルの低い「商業主義」に走ってしまったからです。


しかし我々はこれらとは距離を置き無縁です、彼らとは全く異なり、

今の練習の雰囲気は正しく本場の「武術館」に近いです。


現在は本場中国でも「商用主義」へとも走り過ぎ「武林是一家」の存在も少なくなりました。


たとえ将来に、それが中国で失われても我々が日本でしっかりと温存していこうと思っています。

そして大事な事。


今の日本では「大人」こそがありとあらゆる時代のしわ寄せや大変な思いや苦労をさせられています。

大人になってみると人生なんて同じことの繰り返しに見えてくる。

子供たちはそんな大人たちの毎日を見つめている。

肝腎な政府もガタガタ、多くの組織・企業もガタガタ。

ニュースはくだらないようなものばかり。


「大人になっても面白いことはない」そんなことを今の子供たちは思っているのかも知れない。

それでは、可能性はないのだろうか・・

いや「ある」

「中国武術」には「何にでもある」

「何でもできる」それは、4000年間の歴史と文化が刻み込まれているからです。


歴史の持つ「深さ」があるのです。


大人になってからできるのは、

分別が利いて無意味なものを見抜き、必要なものを知ることができます。

(できないのは大人ではなく体のでかいだけの小人)


自分の健康や活力を増進し、大脳の活性化を果たし 一緒に鍛錬する仲間たちとの友情や信頼が増す。

これは今の日本中に必要なものです。


世の中に「リストラの嵐」が吹き荒れています、不要な人間が多いと会社の経営者たちはいつも考えている・・

時代の中で人を利用してメリットや儲けだけを考えている人間の思考の結末は そんなものです。


だからこそ声を大にしておきたい。自分が大切にしてきたことを伝えたい。


我々横浜武術院のメンバーには必要な人しかいない。

不要な人なんて誰もいない、誰もが一人ひとり大きな役割を果たせる。

今日帰り道で話しながら思ったのは、だからこそ自分はこの時代に、

この「武術活動」をやっているのだと感じたのです。


大丈夫、僕ら自身での信じられる未来を築いていこう。

子供たちは僕らの背中を見ている。

僕らの頑張る姿に彼らがまたいつか夢をみていくはず。


大変に見えても有意義で楽しく感じられる、そんな「武術の夢」

だからこそ、大人こそ「夢」をみよう!


我々の挑戦である「Shall We Wushu Kung・fu!!」

これを世の中に伝えたい。