自分は、食事をしている時などに思いを馳せることがあります。

例えば「寿司」

魚や貝や海老や蟹たちがそれぞれの漁師の方々に海から引き揚げられて、船に乗せられ 

市場に出され 仕込みに来た料理人などの皆さんに選ばれ運ばれて、

そこから職人の技によって 適宜に切り分けられて ふさわしくなってから、

初めて寿司ネタになります。


そして米を思う。

農家の皆さんが土を耕し、田を張り 水を引き 初夏~秋の自然の成長の中で育てられた後に刈り取られてから精米され、

大きな袋から、小さな袋へと選り分けられて そしてそれぞれの流通経路を経てから 私たちの元へとやってきます。


それぞれに想いがあって厳しい自然の中で会ったこともない人々がいつも必死に頑張っている。


そういったことがあるからこそ、おいしく食事ができるってのは素晴らしいな、と感じたりもします。


そんなことを同じように、

私に様々な武術の技を教授してくださった師の皆様の伝承された功夫のプロセスをも思います。

本当に 有難いな、と想います。


私たちの生活の周りではありとあらゆるものが機械化となってすすんでも、

一番「人として」大事な仕事や営みというのは永遠に大事にされていくものだと思っています。