曹操記念館を見学に訪れました。
日本で紹介された「三国志演義」では「悪役」のイメージがある「曹操」ですが、
お話を聞いたりする中で「曹操」は「文士」でもあり、名詩をも残し、
たくさんの有能な士を、老若男女区別なく優遇し信用し、登用したそうです。
しかしながら、非常に多くの人々の意見を聞くあまり、
そのこと故にたくさん迷わされたことがあったようです。
その中での政治家としてあるいは軍事家としての決断や行動の中では、
やはり地元では高い評価があります。
現在でも曹操の一族のお墓は大事に保存・保管されています。
華陀を危めた、という説も 実は部下の兵士の独断の行動が原因で、
病に臥して亡くなったそうです。
それをも「曹操」は、元々の原因は「私にある」と周囲に語り、
自らの責任をもって「華陀」を手厚く葬り、今でも大事にされています。
そして、華陀の死後もその後継者や末裔、
関係者を代々とても大切に扱ったそうです。
それ故に、ここ亳州では両者ともに永遠に語り継がれる
「英雄」として祀られている理由が解りました。
ここで感じたのは、「物語」は時によって、
時代の権力者たちにとって都合のよい様に紹介されることもあるのだと感じます。
そして、次に訪れたのは、
古井酒文化博物館です。
このあたりは、酒造りの場所なので
すべての空気は「酒」の「におい」しかしません。
そのことで、この地域では「雀だって酒が飲める」というそうです。
(ここの雀は水と酒の区別がつかない、という意味です)
とにかく、立派です。
ここは、曹操に献上したという古酒をまだ作っているそうで、
そのこと故に「酒文化」の歴史を感じさせてくれます。
国宝級の酒器などは多くあり、それらはさすがに撮影ができませんでしたが、
酒作りに使われる地下水を汲み上げる、古井戸もひとつ見せてもらえました。
最近では温家宝首相が訪れたそうです。
中には、とても面白い像がありました。
中国の時代劇の中でもよく描かれる、古き良き 酒場の風景です。
↓番頭が、旅人に「へい旦那、いい酒が入ってるよ!味わってみないかね?」
と語りかけ
「どうぞ、味わって おくんなさい」と右側の店主が酒をすすめ、
「是非どうぞ、さあ!」と声かける。
そして、楽しい「宴」が続く・・・
というストーリーが見事に描かれています
そして皆で記念撮影。
とてもおいしいお酒でした・・