受け口(下顎前突) | エーブのブログ

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ニコニコ「受け口」の手術方法ドクロ


くちびる短期間で下顎前突を改善クラッカー





奥歯を噛み合わせたときには、通常

上の前歯が下の前歯よりも前に出ます。

この距離を “オーバージェット” と呼んで

いますが、その値は一般的には

0.5mm~4.5mmが正常域とされています。


6mm以上のオーバージェットがあるものは

上顎前突と呼ばれ、いわゆる「出っ歯」の

状態になります。


逆にオーバージェットがマイナスの場合は

下の前歯が前に出てしまう形になります。

これは下顎前突と呼ばれていますが、

いわゆる「受け口」と言う状態になります。




この状態を改善する方法としては

①歯科矯正

②抜歯+歯科矯正

③手術

があります。


歯科矯正の場合は外科的な処置を

しないので、治療を受けやすいという

利点がありますが、その反面、矯正に

数年かかる場合も多く、治療期間が

長引くことが難点です。


手術の場合はさらに

(A)下顎枝矢状分割骨切り術

sagittal splitting ramus osteotomy

(B)下顎分節骨切り術

anterior segmental osteotomy

に分けられます。


(A)の方法は下顎の奥(エラの部分)で

骨切りをした後、下顎全体を後方に

移動させて固定する方法です。

手術の後は、上下の歯を噛み合わせた

状態で固定をいたします。

これを顎間固定と言いますが、しばらくは

を開けることが出来ません。

その間の食事は流動食となりますが、

しっかりとした栄養管理が必要です。


(B)の方法は、前から数えて4番めの

左右の糸切り歯を抜歯して、前方の6本の

歯を含んだ下顎骨を部分的に骨切りして

後方に移動させる方法です。

糸切り歯が犠牲になってしまうことや

移動させた歯への血流不足が起こる

可能性があることがデメリットですが、

手術が比較的短時間で終わることや、

術後の顎間固定の必要がないことが

大きなメリットになります。


さて今回のモニターさんは20代女性です。

幼少期より、「受け口」の状態になって

いました。

またアゴ先が長いことが気になっており、

それも改善したい希望されて、今回

下顎分節骨切り術と下顎骨先端

オトガイ部の骨切り術を行ないました。


術前です



(術前:右側面)

オーバージェットがマイナス2mmの

下顎前突のため、下口唇が突出して

見えます。


糸切り歯を抜歯した後、骨切りを

行ない、下顎を後退させてプレート

とワイヤーで固定します。

アゴ先を長さ3mm、水平方向に

右側50mm・左側56mmの大きさで

オトガイ部の水平骨切り術を

行ないました。


手術は全身麻酔で行いますが、

問題が無ければ、その日のうちに

帰ることが可能であり、入院の

必要もありません。

この患者様の手術も無事に終了し、

当日ご帰宅される直前の写真です。



(手術当日:右側面)

下口唇が後退し、鼻先・口唇・アゴ先

の並び方、エステティックライン

(E-line)が改善されました。

手術直後なので、頬と下口唇に

腫れがあります。


2週間後の来院の時には、頬と

下口唇の腫れは改善しました。



(術後2週間:右側面)

アゴの下のムクミがありますが、

腫れが引くまでもう少しです。


正面から見ても、下口唇が下がり

口元のバランスが良くなりました。



(術前:正面)




(術後2週間:正面)


左から見ても良い感じです!



(術前:左斜位)




(術後2週間:左斜位)


手術から2週間めですが、キズ跡も

あまり目立っていません。

奥歯をしっかり合わせている状態

ですが、オーバージェットが

プラス3mmとなり、噛み合わせが

良くなりました。

(術後2週間:正面)


この下顎分節骨切り術は、先に

述べたデメリットがあるために

手術適応を低く考えるドクターも

いらっしゃいます。


しかし、下顎前突を改善する他の

方法に比べて、圧倒的に治療期間が

短くてすむという大きなメリットが

あります。


長期間仕事を休むことが出来ないかた、

入院を希望されないかたには、とても

有用な方法であると考えています。






受け口や長いアゴ、エラや頬骨が

気になるかた…

また、小顔・細顔になりたいという

希望のあるかた…

ベル輪郭についてお悩みのかたはベル


.........よこはまエーブクリニック .......
 


.........まで、ご相談ください。....