今年初めてのブログ。

年末に行ったロスの旅行記の前に、

書きたいことがあったので、別のこと書いちゃいます!

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SATC


普段あまり海外ドラマにはハマラない私だけれど

ずっぽりはまってしまったドラマがある。

それは・・・ちょい上ガールズたちのバイブル

”SEX and the CITY”。


同年代の喜びや悩みは、国境を越えて共感できるんだなあって

初めてこのドラマを見たときには妙に納得し、衝撃を覚えた。

最後まで見終わっても、何度もDVDを借りて見直したくなる。

あげくには、シューズボックスに入ったコンプリートDVDセットを

購入してしまった・・・・私。


4人が繰り広げる様々な恋愛も、

キャリーをはじめ、いつ見ても可愛いファッションも

このドラマの魅力だけれど

私がこのドラマの一番大好きなところは

実は4人のずっと続いていく素敵な友情関係だったりする。


お互いがどんな状況になっても、心を割って話せて、お互いを尊重し

喧嘩をしても、いつでも飛んできてくれる

(もしくは行きたくなる)関係。

どれだけ年を重ねても、変わらない関係。


このドラマを見ると、私も自分の周りにいる大切な友人達を

思い出し,

そして、そういう、素敵な友人に恵まれていることを

感謝したくなるのだ。


去年のことだけれど、年末の死ぬほど忙しかった時期

私はとある事故に巻き込まれ、病院に担ぎ込まれるという

不測の事態に遭遇した。

病院に行く救急車で運ばれながら、朦朧とした意識の中で

その後に会うはずだったクライアントや、同僚に℡をし、

事故にあったために仕事ができなくなったという報告の電話を

するのがやっとだった。


担ぎ込まれた病院で、一通りの検査を終えてベッドで寝ていると

激しく打って痛む頭を抱えながら、”もしかしてこのまま

死んじゃうのかも・・・”という弱気な気持ちが出てくる。

そして、思いがけずに涙が出てくる。

こういうときに、一人者はつらい。

℡しようにも、、親はすぐにこれる距離でもないし、

彼や夫がいれば連絡ができるけれど、

一人者はそうはいかない。


なんとなく心細い気持ちのまま、その直前まで

一緒に食事をしていた菜々に携帯メールを打つ。

”あのあと、事故に巻き込まれて今病院のベッドなの。

やんなっちゃうな”。


1分もかからずに”病院どこなの、すぐ行くよ”と返事がきて

帰り道の途中だったにもかかわらず、一緒にいた美緒と

すぐに病院までかけつけてくれた。

心配顔の二人を見て、ほっとすると同時に、また涙が出てきた。

検査の結果も異常がなかったのだから

なにも心配することなんてないんだけど、

人は突然の事態にとても弱くなってしまう。


そして、色々な検査、手続きなどで夜中まで病院にいなければ

いけなかった私に二人は最後までつきあってくれ、

実家に帰ることにした私を、車で来ていた美緒は送ってくれた。


美緒の運転する車で東京から実家のある町まで帰るのは

ホントに久しぶりだった。


「もう、なんですぐに連絡くれなかったの。こういうときは

遠慮なんてしないでよ。すぐ連絡してくれてよかったのに。」


そう言う美緒の隣で、居心地のいい懐かしさに浸る私。


美緒は前の会社の新人時代からの親友。

家も近いこともあり、20代はほとんどの時間を

一緒に過ごしたといってもいいほどの仲良しだった。

私が2泊3日の旅行の途中で彼と喧嘩別れしてて、

残りの1泊を嘘をついて宿泊していたために家にも帰れず、

途方にくれていたところ、家から抜け出していっしょに

泊まってくれたのも美緒。

そんな美緒が彼と別れたときには、私も家を抜け出して、

夜通し家の近くのファミレスで話をしたり・・・・・・。


しかし、私も転職し、彼女も結婚。そして海外への赴任。

今は年に数回しか会えない。

私も忙しくて、メールもそんなに頻繁にはやりとりしていない。


でも、今でもお互いに、"遠慮なく甘えられる””甘えて欲しい”

そんな関係は続いている(と信じているよ、美緒!)。

そして、そんな素敵な友達にめぐり会えた幸せを

心からかみ締めてしまう。


美緒だけじゃない。美緒と一緒にかけつけてくれた菜々も

なんでも話せる大切な友人の一人。

何時でも、何時間でも、私が落ち込んだときには

つきあってくれる。そして私も安心して甘えられる。

この間も仕事で必要な小道具を見つけられずに、

焦っていたところ、夜中にもかかわらず家まで

彼女のやっているお店から商品を貸してくれたりした。

そして、なっちゃんも、その話を聞いて、

夜遅くに色々と家にあるものを探してくれた。


他にも、辛口だけどホントは優しいえりも

私が転職するときに、本当に応援してくれた

今は自分も起業し頑張っている沙希も

みんなみんな、私がパワーをもらえる大切な友人たち。


キャリーがビッグに振られて

ミランダに慰めてもらっているとき。

”We can not survive without friends”・・・

そんなフレーズを言っていた気がする。


ほんと、私もまったく同じ気持ち。

”I can not survive without friends!"


みんな・・・

私は ”あなた無しでは生きられない!”よ。


甘えてばかりのこんな私ですけれど・・・

私もみんなの力に少しはなれているといいなという

希望もこめつつ。

今年もどうぞよろしくね!!!







また海外へと旅立ちます。


ここ3週間毎日3時過ぎまで仕事していたけれど

その間に、怪我もして1日入院しちゃったけれど

なんとかここまで生き延びてきました。


そんな怒涛の日々からもやっと開放されます。

でも・・・。まだまだ残した仕事は山積みで

罪悪感一杯で旅立つため

なぜか心はまったく浮き立ちません・・・。


新たな出張に出かけるかのようです。


しかし・・・向うに待っているのは

私が会いたい人だもの。


気持ちを切り替えていってきます。


今はなんか、もう長時間のフライトを考えるだけで憂鬱なんだけど

せっかくのプライベートな旅行なので

次に報告するときには"楽しかった”といえるように願って。


それから・・・

ブログを始めて約半年。

気づいたら100人もの方が読者として登録してくださいました。

・・・感激です。

ありがとうございます!

自分がここで書き連ねる、とりとめもないことを

こんなにも沢山の人が読んでくれているって

なんだがネットの世界の不思議さを実感しています。

このブログのおかげで、何人もの素敵な方との出会いもありました。

本当に皆様ありがとう!


そんな皆様とまた、来年楽しくここで会えますように。


そして、


来年が皆様にとって、素晴らしい年になりますように!


Merry X'mas & Happy New Year!



31日に戻ります。

お正月に、今回の旅の報告をババーンと一杯書きますね。



モルジブ

モルジブ2







人は山派と海派に分かれるというけれど、
私は断然、海派である。


もともと実家が海に近かったということもあるかもしれない。
小さいときは”くろんぼ大会(今ってそう言っちゃいけないのかな)で
堂々と一番だったし、
20代はボディーボードにダイビングと
休日には海系スポーツでストレス発散をしていた。

でも、きっと、私がそんなに海が好きになったのは
中学一年生のときに、図書室でフィジー島の写真集に出会ってから
のような気がする。

当時の私には、その目を疑うような、
コバルトブルー、アクアブルー、ウルトラマリン、ターコイズブルー・・・
さまざまな色が折り重なるようにして
グラデーションをつくっている美しい海と白い浜の虜になっていた。

”いつか、こんな場所に行けたらなあ。”
そう思いながら、気が向けば、図書室に行く度に
何度も何度もその写真集を手に取り、こっそりと思いをはせていた。


そんな私も大人になって
仕事でも、バカンスでも、さまざまな海を訪れるようになり
中学生のころ夢に見たような、美しい海に出会うことができるようになった。

慶良間、西表島、石垣島、三宅島、パラオ、ハワイ島、マウイ島、オアフ島、
ドゥマゲッティ、プーケット、サイパン、グアム、モーレア島、バリ島
ランカウイ島、シチリア・・・・そして、今回のデスティネーション、モルジブ。

そんな、私の思い出に残っている海の記憶は、まずその”青”の印象から始まる。

強烈な日差しとコバルトブルーが対照的だったシチリア
”情熱的なブルー”とでもいいたい、グリーンブルーとウルトラマリンディープが
重なったような西表島の海。

そして・・・今回のモルジブの海の色は
優しいパステルブルーと、鮮やかなブリリアントブルー、
そして、その海からつながる広大な空のスカイブルーがおりなす
柔らかなブルーのグラデーション。

あたたかで、平和で、穏やかな、包まれるようなブルー。
これもまた、私の新しい記憶に刻まれるであろう印象的な色だった。

どの海の色もひとたび見れば記憶に焼きつき
そしていつまでも飽きない魅惑の色。

強烈なブルーは、人を魅了してしまうのだろうか。

モルジブの柔らかい波が作るアクアブルーと白い砂浜の
解けるような境界線を眺めながら、ふと去年、当時好きな人と行った
”MOMA展”のある作品を思い出す。

その作品は、キャンバスをただ、真っ青に塗っただけのもの。
題名は”インターナショナル・クライン・ブルー”。
当時、イブ・クラインについてなにも知らなかった私は、
”これって、ただ青い色に塗っているだけなのにアートなんだ・・・”と
彼に話しかけた。

”そうだよ。これはちゃんとしたアート。
彼は数ある色彩の中でも"青”にすごい執着したんだ。
既存にある"青色”では満足できずに、
試行錯誤して自分だけのオリジナルのブルーを作ってしまった。
そして、それを「インターナショナル・クライン・ブルー」って名づけたんだよ。
だから、この色そのものが彼の表現であり、彼自身なんだ”。

そう教えてくれた彼の声を、モルジブの海で思い出す。
そして、青に魅了された、イブ・クラインに思いをはせる。


時には優しく、時には激しく、ときには畏怖さえも感じさせる
様々な顔を持つブルーという色。
明るいブルーは、生命の誕生を予感させ、
暗いブルーは、死後の世界を予感させる。
だから人はブルーに魅了されてしまうのか。

だとしたら・・・このモルジブのパステルブルーは
人を温かい気持ちにしてくれる、
なめらかで、心地良い、平和なブルー。

海から空へとつながる視界一杯に広がる青色に
つつまれてしまいたくなるブルー。

だからこそ、いつまでも、いつまでも眺めていたくなるのだろうか。

初めて訪れた離島の海は
今までみた、どの海とも違う、優しい、優しい色だった。

仕事の合間のひととき
そんな優しい海の色に少し癒されて
どこまでも広がる海を一人で眺めながら

"インターナショナル・モルジブ・ブルー”

そんな風に、心の中でつぶやいてみた。

みなさま。お久しぶりです。


お久しぶりだというのに、またもや

睡眠不足についてのつぶやきを書くことをお許しください。


先日の、あっという間の南国リゾート取材が終わり

寒い、さむーい東京に帰ってきたのは12日の11時・・・。


そして・・・


そのまま別の撮影に向かい、そしてミーティング

企画のまとめ・・・・・そのまま夜中の1時まで仕事をしていた。

家にかえって荷解きをし、

寝たのは3時。


そして本日。8時に起きて・・・・今まで仕事でした・・・。

ただいまの時刻朝の6時15分。


明日は8時半には起きなくてはなりません。

(ていうか、家につくのは7時過ぎだから、シャワーあびることを

考えると、寝れないのだった)


先週の4時起き、早朝就寝の生活から

南国リゾートでは1時寝、5時起きの毎日(もちろん時差はあり)

飛行時間の10時間が爆睡できた唯一の時間でした・・・


いまや時差ぼけなどという次元を超えて、私の体内時計は

時間を計ることを忘れてしまったようです・・・。


そしてこんなときって、ご飯を食べる時間もないから

昼も夜もドトールのミラノサンドでした。


しかし。きついよ。この生活。

5年前にも似たような状況になっていたが

そのときにはまだ、もう少し楽に乗り越えていた気がする。

やはり、この5年という歳月は、私からじわじわとスタミナと気力を

奪っていったのだろうか。


”ちょい上"年齢の人間の限界ってどのくらいなんだろうか。


だれか知っていたら教えてください。


ちなみに・・・ちらっと出張のことをご報告しますと

リゾート2日間強行撮影は1勝1敗の天気・・・。

二日目のくらーい嵐のような天気に

南国の海で"津軽海峡冬景色”を思い浮かべてしまった

悲しい気持ちも、尾を引いているのかもなあ。


この報告は、また落ち着いたら書きますね!






みなさま

本当にごめんなさい。

沢山コメントもらっているのに

お返事もできないでおります。


月曜日は

朝4時起き、0時に寝て

火曜日も

朝4時起き、翌4時に寝て

本日は

8時半に起き、そしてまだ終わりが見えません


そして・・・明日は朝7時に成田へ出発します。

はっきり言って眠いし、肌ぼろぼろだし、まともに食べてないし

クマもできているかもしれません。


でも・・・みんなのコメントを読ませていただいて

忙しくしているのは自分だけではないんだなあ。

みんな頑張っているんだなあと

本当に励まされました。


みんな、みんなありがとうございました!


そんなわけで、元気をもらって、明日から

出張にいってきまーす。


南国の青い海、白いビーチ

そして夜明けの海、宵の月・・・

寝る暇は、やっぱりあんまりないと思うけれど

自然に抱かれて癒されてきます。


みなさまも、寒くなってきたけれど

風邪などひかずに、元気に過ごしてくださいね。





”来~る、きっと来る~♪”(古っ!)
とうとう来てしまった。

そう、予測していた仕事漬けの日々がやってきたのだ。

早朝から深夜まで
少数精鋭メンバーで120%働く働く。

先週も、深夜3:00まで働くこと2回。もちろん他は
すべて終電に滑り込み。
早朝出勤もこれまた2回もあった。

でも。今まではまだ週末はとりあえず休めていたので
家からアップできないブログも
近所のマンガ喫茶でアップできたり、
(私のパソコンがアメブロの使用環境から排除されている
オンボロのためアップするのにマンガ喫茶デビューした!)
友達とゴハンを食べたり
ジムに行ったりできていた。

それなのに・・・12月に入って、ずっと週末も仕事の予定が
びっちり。一人仕事を終えて、すっかり暗くなった外に出る。
一人、忙しい、面倒くさい・・・ゆえに昼食もパンをかじっただけ・・・。
そして息が白いほど外は寒い。
思わずショートのファージャケットの前を
ぎゅっと手でかき合わせ、つぶやく・・・

寒いよ~。眠いよ~。お腹すいたよ~・・・。

来週も、状況はまったく一緒だ。
いや、とあるアジアのリゾートへ、3泊5日の強行出張が
ある分、他のことも出張前にかたづけなければならず
状況はもっとひどくなることが予想される。
(もちろん、リゾートで泳いだりのんびりしたりできるわけもなく、
土曜日、日曜日の二日寝ずに働かなければならないのだ。
それでも、東京で働くよりは、ずっと楽しみなんだけど。)

ああ、こんなときに苦楽を共にできる相棒がいたらなあ・・・。
そんなことをぼんやり考えて
閉店間際のデパートに吸いこまれるように入る私。

そして・・・ゲットしてしまいました。
今度の出張での心強い味方。

私の赤くて可愛い相棒♪
”リモワ”のサルサ。(右の赤いバージョン)

リモア









1週間単位の遠方出張が多かったため、
”大は小を兼ねる”とばかりに
いつもビッグなスーツケースで登場していた私。
(中身はないから、軽いしね)
しかし、3泊程度の出張に持っていけるものがなくて
(遊びなら大きくてもいいけれど、出張って
荷物が大きいとなぜか肩身が狭い)
ずっと買いたかったスーツケースなのだ。

本当は、一番小さいサイズのを買おうと思っていたのだけれど
あまりの小ささに、ちょっと不安になり・・・
まよったあげくに、66CMのを買う。
やっぱり出張にも靴などをいれていく私は
このくらいあったほうが安心感があるのだ。

”お客様、こちらの商品どうやって御持ちになりますか?”
と聞かれ、平日家に絶対にいない私は
”今日このまま引いて帰ります”と即答。

そうして、デパートから家まで転がしながら
持って帰ってきた。

私の後ろをコロコロとついてくる赤い可愛いヤツ。

最近の忙しさに、楽しみにしていた出張でさえも
少し暗い気持ちになっていた私。
でも、私の後ろを素直についてくる新しい相棒の姿に
そんな気持ちも吹き飛んでしまう。
とりあえず、出張までなんとか早朝・深夜の仕事をこなして
この赤いスーツケースとともに元気に旅立とう!と
家に着く頃には、元気になる。

そして、今このブログを書きながら
こんなささやかな出来事で元気を回復する私って
つくづく単純かも・・・と思う。
でも、この単純さに助けられていることもかなりあるわけで。

可愛い相棒、ありがとう。
そして、
単純な私、ありがとう(!?)

最近、まったく気にしていなかった。

甘やかしているとは知っていながらも

まさかこんなことになっているとは知らなかった。

こんなことになるならば

もっと早いうちに、ちゃんと厳しく躾ておくんだった。


甘やかしていたもの・・・・


それは、子供でも(いないから当然だけど)

男でも(甘えてくるのはOKだけど、甘やかさないわよ)

ペットでもない。


ふと、気づけば、甘やかしていたもの。

それは・・・・


・・・・・・・。


ウエストである。


ここ数年ブームになっていた

ローライズのジーンズ、腰履きのスカートのせいで、

すっかり締め付けられることなく、開放の喜びを知ってしまった

私のウエスト。


”上半身は日本人、下半身は外人”体型の私は

腰がかなり張っているため、いつも腰に合わせて服を買うと

ウエスト部分はちょっと余裕がでていたのだ。


しかし、変わることのない、私のカロリーたっぷりな食生活と

運動(最近はじめたけど)には縁がなかったおかげで

私のウエストもその”すきま”を埋めるように

スクスクと成長していたらしい。


そして先日、パーソナルトレーナーのつくスポーツジムで

徹底的に私のサイズから体重から体脂肪から筋肉量から

調べたときに、衝撃の事実を目のあたりにすることに。


おそらく十数年振りに、ウエスト、ヒップ、をメジャーではかる。

淡々と記入していくトレーナーさんの書き込むコンピューターを

覗き込むと・・・・


えええええっーーーーーー!?これって私のウエスト??


という驚くような数字が打ち込まれているではないか!


寝る前に全身裸で鏡の前でバランスをチェックしたときには

確かにクビレはまだあった気がするんだけれど・・。


毎日見ているからか、きっとその緩慢になってきているところまで

気が付かなかったのかもしれない。

人間の目の慣れというものは恐ろしい。


なかなか体重が減らないと思っていたけれど、

体重が一キロ減って、なぜこのサイズ?

これって、ただの運動不足?それとも生活が不規則だから?


それとも・・・・やっぱり。 年!????


このまま成長を続けたら、オバサン街道まっしぐらよ。

肌のハリと、スタイルの良さ、それはキレイを目指すちょい上ガールズ

たちの基本項目であるはずなのに。


甘やかすんじゃなかった。たまには締めておくべきだった。

これでは、来年の春夏に流行しそうな、素敵なハイウエスト系の

タイトスカートは絶対無理。

ぽっこりおなかと、垂れたお尻でそんな挑戦的な洋服は

到底着こなせない。


だからって、ここで"隠す"ネガティブな発想はそのまま

オバサンへの道。

ランバンの洋服を着こなす体型になんとしてもなるのよ。


きっぱりと顔をあげ、パーソナルトレーナーに

”あと2ヶ月で痩せさせてください。必要であればシゴイてください”

と声高らかに宣言した。


そして・・・・


これまた十数年ぶりというような、シゴキに本当にあった。

一つ一つ地味な動きではあるけれど、筋肉を使った屈伸運動、

ハムストリング強化の運動、腹筋、ウォーキング、二の腕強化の

腕立て伏せ、ダンベルもってジャンプ・・・これをそれぞれの動き

1分間を30分間エンドレスで交互にしつづけるのだ。


最後はふらふら、息はあがりっぱなし、何度も”もう無理です”と

いいかけるんだけれど、そのたびに、トレーナーさんが

"サトウさん、いい汗かいてますね!大丈夫!もう少し”と

励ますので、続けてしまう。


最後はマットの上に倒れこみ・・・クールダウン。


そして次の日は、見事に全身筋肉痛。ロボットのような怪しい動きで

階段を上り下りし、椅子に座るたびに”あいたたたた”と声をあげるしまつ。

翌日に筋肉痛が出るんだから、まだいいわよと

自分を甘やかせつつ、(この精神が諸悪の根源)

おばあさんのように、ゆっくり、ゆっくり歩く。


あああ、あの、名気孔師の先生でもサイズダウンできなかった

このウエスト。(まだラスト一回残っているので、一応それ受けたら報告します)

このシゴキで本当に体重へってサイズダウンできるのかなあ。

駅から会社に向かう道でロボット歩きの私を、さっさと追い越していく

軽やかな女子大生の背中を見ながら暗い気持ちで考える。


いったん甘やかしてしまったものは

なかなか厳しく躾られない。


来年、春になり、キュットくびれたウエストからなだらかなヒップそして

ひざ下にスッと流れる美しい曲線のタイトスカートを

颯爽と履きこなす美人(特にちょい上ガールズ)をみかけたら、

その人はこの”ローライズ時代”においても、

自分のウエストを甘やかすことなく、厳しく調整していた

素晴らしい人なんだときっと感嘆してしまうに違いない。


みなさんも・・・春が来る前に、1度計ってみることをお薦めします。

最近、私の中でなにやらイタリアンがアツイ。


”どこかおいしいところない?”と聞かれて

答える私の大好きな秘密の場所もイタリアンだし、


まだまだ行ったことないけれど
最近出来た気になる御店はなぜかイタリアンばかり。


たとえば、恵比寿の イル・リストランテ・ネッラ・ペルゴラとか
麻布のダル・マットとか、青山のトラットリア モンステラとか。


そして、先日私が心待ちしていた
京都のイタリアンの名店”IL GHIOTTONE”が
東京駅南口そば、郵便局の隣にできた新しいビル
東京ビルの一階に出来たので、早速行ってきた。


赤い外観が印象的な

バケットが美味しいブーランジェリー&ビストロの”VIRON"と
ガラス越しに見えるインテリアが印象的な
モダンな中華レストランの間にひっそりとはさまれた
シンプルなエントランス。


入ってみると、高い天井、白い壁にモダンな照明が
印象的なスッキリとした店内。


突然の予約、そして連れが体質的に食べられない食材が
多かったにもかかわらず、とても気持ち良く対応してくださり
奥の席まで案内してくれる。


メニューはおまかせの7500円と10000円のコースのみ。
初回のため、まずは7500円をオーダー。


そして、1品目が来る前に、ワインを選ぼうと、リストをもらう。

こちらは、実は、定番ワインと、今月のおすすめワインという
ページがあるんだけれど
すべて、フルボトル、ハーフボトル、グラス、の
それぞれのサイズで飲むことが可能なのだ。


これなら、ワインが好きだけれど
赤、白、一杯ずつでちょうどいい私達でも
心おきなく選ぶことができる。
一杯のお値段はお高めだけれど
なかなかいいかも。


しかも、ガッサータ(ガス水)の種類もとっても豊富。
ミネラルの多いものから、飲みやすいものまで

ずらりと並ぶ充実の品揃えに
ガス水ラバーの私としては大感激。


そんなこんなしている間に1品目が目の前に。

キレイなガラスの器に盛り付けられているのは

”ブロッコリーのスープ、温泉卵とプロシュット添え”。


一口,口にすると広がる、ブロッコリーの青い香りと
とろりと舌にからまる濃厚な旨み。
繊細で優しい、そして余韻の残る味わい。


ふと、京都のお店を訪れたときに味わった
とても繊細だけど印象に残ったお料理の記憶が鮮明によみがえる。


次いで、サバとウイキョウのサラダ、うにのプリン、など
モダンなガラスや、白い器に少しずつ、
見た目も味わいも、うっとりの楽しい前菜が続く。


プリモピアットは、焼きあなごと松茸のリングイネ
そして、いのししと大根のリゾット。


これが・・・う、うま~い!!!!

まさに、絶妙な日本とイタリアのマリアージュ。


食材は、日本の秋の味覚の王様”松茸”や
日本のジビエの王道”いのしし”と大根と
"和”な感じなんだけれど、
もう、本当にちゃんと"イタリアン”。
(もちろん,イタリアでもいのししや、あなごも
 食べるけど)


私は、もともと、"トスカーナ料理”とか"シチリア料理”とか
マンマの味そのものの王道イタリアン派なのだけれど、
たまに出会う、この絶妙なバランスで保たれる
日本とイタリアが融合した"イタリアン”も捨て難い。


言ってみれば、ハーフの子供が、めちゃくちゃ可愛いように
この日本とイタリアのハーフ的料理は、また
めちゃくちゃ美味しいのだ。


しかし・・・失敗すると、これまた
最悪なんだけどね。


その後、がっつりと鴨のローストをいただき、

アバンデセール、ドルチェで私のおなかも大満足。

素敵な空間と、そして気持ちのいいサービス、
ワインもシャンパン+グラス白+赤を堪能し
楽しい会話、素晴らしい料理・・・

完璧な夜のワンシーンを過ごす・・・。


ああ・・・人生って素晴らしい。


そう満足な気持ちで店を後にすることができた。

おすすめなので、是非みんな行ってみてくださいね


お店の詳細はこちら→

遅ればせながらですが・・・・


黒田清子様ご結婚おめでとうございます。


ご結婚前も、紀宮様こと清子様のことは、ずっと私、同じ学年の女子として

勝手に身近に感じさせてもらっていた。

友人たちとの会話でも”サーヤ”とまるで友達のように

ニックネームで登場した。

もう、ご結婚され、一般人となった清子様なので

このブログでもサーヤと失礼ながら呼ばせてもらうことにする。


あの、”負け犬の遠吠え”でも酒井順子さんが書いていたけれど

私達ちょい上仲間の間でも、結婚していないエクスキューズとして

”サーヤが結婚してないってことは、日本国家が

まだ、私達の年齢でも結婚しなくていいって認めているってことよね”と

ことあるごとに、自分達を慰める決り文句となっていた。


そのサーヤが結婚・・・。


もう言い訳のできない私達、ちょい上世代の独身女子にとって、

それは本当に感慨深いニュースであった。


”どんな人と?””サーヤが好きになった人なの?”

渦巻く疑問を頭に一杯にさせながら婚約会見の

テレビをのニュースを見た去年。

画面に映った幸せそうなサーヤの顔をみて

心から”よかったね~。幸せになってね~”と感動した記憶が

先日の結婚式を見ながらしみじみと思いだされてきた。


きっと、私のように、誰からのプレッシャーもなく、(逆を言えば

誰からも期待されてないということだけど)結婚しようがしまいが

別に注目されていない人間ならいざしらず、

きっと皇室というお立場にいらっしゃったのだから、

”結婚”へのプレッシャーは相当あったに違いないだろうと

推測される。


真相はわからないけれど、そんなプレッシャーに負けずに

彼女は”ちょい上”の年齢までご自分のお仕事や生活を

ご自分の信念によりまっとうされながら、

”幸せオーラ”溢れるご結婚をされたのだ。


とてもでシンプルな美しい白いドレスがお似合いだったサーヤ。

その控えめで、品のある、優しいお人柄が、”幸せ”オーラによって

花が咲いたようにキレイだったサーヤ。

テレビに映ったそんな彼女の輝いていた姿は

私達”ちょい上”の希望の光になったのは間違いない事実であろう。


そして・・・もう一人、私がとっても元気をもらった

”ちょい上ガール”がいる。


それは、高橋尚子さん。


Qちゃん、優勝おめでとうございます!!!


二年前の東京国際での敗戦でアテネ行きの

切符を逃してしまった高橋選手。

一時は引退も考えたという彼女が

「あきらめたくない」という思いで、

信頼してきた監督のもとを去り、

”自分が納得できる、自分の方法で”と

あえて厳しい道を選んだ彼女。

33歳という年齢、小出監督なしの練習、

そして”肉離れ”を抱えてという不安材料がある中での出場。

そんな理由を一切言い訳にせずに、ひたすら自分との戦いに勝った

Qちゃん。すごい。すごい。すごいよ。


1位でゴールを切った彼女の清清しい笑顔と

そして何度も”本当に走ることが好き。走れて嬉しい。”と

少し潤んだ目をキラキラさせながらいい顔で話していた

彼女をみて,

これまた”よかったね~。本当によかったね~。”と

近所のオバサンのように私も思わず目を潤ませてしまった。


”暗闇に入っても、夢を持つことで1日1日充実する”

そんなことも言っていた彼女。

世間一般が持つ、自らの年齢に対する限界なんて気にせずに

夢をあきらめず、たとえ暗闇に入ったとしても、

充実した日々をすごして自らの目標を勝ち得た彼女。

そんな彼女の姿は、これまた世の”ちょい上”たちに

多大なる勇気をあたえてくれた。


そんな素敵なニュースに溢れていた

この一週間。


いろいろと思い通りにならないこともあるけれど、

キラキラとした彼女たちの姿をみて

”私もがんばろうっ”と思えたのでした。


ちょい上☆ガールズバンザイ!

今日、夜のテレビ番組で、“ヒルズ族”の特集をしていた。
そのテレビをぼんやりと眺めながら
去年垣間見た不思議な世界を思い出してしまった…。

ちょうど去年の今ごろだっただろうか。
このような仕事をしていると、普通の自分の行動テリトリーでは
絶対に行くはずのない場所に行ったりすることがある。
その日、私が六本木ヒルズレジデンスの3?階で行なわれている
パーティになぜかいるのも、仕事でお世話になる人に会うため

だった。
奈緒美の御友達の紹介で話をつけてもらい、

急遽ヒルズで開催されるパーティに招待されたのだ。

“普段見られないヒルズレジデンス、1度は行ってみたいわ~。
どんな素敵なエグゼクティブがいるのかしらん“などと、
単純に好奇心と期待を胸にいだき六本木まで向かう。

クリスマスイルミネーションがまばゆいばかりに光るケヤキ坂の
神々しいまでに光っているヒルズレジデンスのエントランス。
フロントに繋がるインターフォンで、訪問先を告げて、
入口の警備員のお兄さんに軽く会釈をし、中に通してもらう。
このちょっとした優越感。
ホテルの入口のような建物に1歩足を踏み入れると、
都心とは思えない静寂が広がり、

聞こえるのはかすかな音楽と、
コツコツという私のピンヒールの音だけ。

今回お会いするエグゼクティブは、

50歳くらいまでのスーパーエリートなはず。
どんな素敵な御部屋で、どんな素敵な人々が集まっているのだろう。

圧倒的な非日常感を漂わせたマンションのエレベータの中で、

ふと不安がよぎる。
今日は、平日のパーティ。一応、業界関係者として、

それなりに気を使い、上品お嬢様系のファッションに

身を固めてきたつもりである。
もしかして、みんなすごい服着てきちゃってたらどうしよう・・・…。

ドキドキしながら、パーティが行なわれている部屋の

インターフォンを押した。
そして、扉が開かれた。
奈緒美の友達のえりちゃんに案内され、中に入る。

「・・・・?????」

その瞬間、私の不安は無用なものだということに気がついた。
そして、パンパンに膨らんだ優雅なエグゼクティブ・パーティの

妄想は一気にしぼんでしまった。

目に入ったのは、なんとも不思議な光景だった。
広い広いリビングにポツンとあるテーブルの周りに
20代と思われる男性と、なんとも露出度の高い女性が囲んでいる。
その向こうに広がるのは、

見事な東京タワーを中心にした、東京の夜景。

その場を流れているねっとりとした、黒い空気……。
突然現れたアンバランスな世界にしばし呆然としている私・・・…。

「不思議な会でしょ。私もう帰ろうと思っているの」
耳元でささやくえりちゃんの声でふと我にかえる。
えっ!?かえっちゃうのー!?

確かにこりゃ、不思議な会だ。
テーブルの上に乗っていた安い紙パックのワインと、
どこかの惣菜屋のから揚げとおにぎりの残骸を横目に、
“私も帰ろう。”今日の私の使命を忘れ、そう心にきめて
きびすを返そうとした。

だって。私が描いていた、

知的な会話も、極上のワインも、優雅な身のこなしも、

心地よい音楽も、素敵な男性も皆無だったから。

「こんばんは。えりさんの御友達ですか? どうぞこちらへ。」
タイミングわるく部屋の主に見つかった。(当たり前だ)
部屋の主は、まだ32.3歳くらいの若者。
「このたびは、色々ご協力いただけるとのこと、ありがとうございます。
今日はご挨拶に御伺いしました。どうぞよろしくお願いします。
突然御邪魔してごめんなさい。私もえりさんと一緒に失礼いたします」。
そう一気にまくしたて、営業スマイルをニコリ。

「え!?もう帰っちゃうんですか?これからに話しを聞いてもらおう
と思って友人も、呼んでいるんですよ。是非もう少しいてください」。
部屋の主に困惑気味の顔で答えられてしまった。

そうだった。私は今日、仕事だったのよ。
ここで帰ってはまずいのだ。
「ごめんね。」と悪そうに帰っていくえりちゃん。そして取り残された、
この場所で、あきらかに最年長な私。

ふーっとため息をつき、とりあえず営業に専念することにした。
「こんな素敵なところに住めちゃうなんてすごいですね。」
「いえ、ここは家じゃないんだよ。」と答える主の高幡氏。
「?」
「ぼくね、ここ以外に2軒家もっているの。ここはほとんど家としては
使ってないなあ。僕、実はこういうところは性にあわないらしい。」
高幡氏は、24歳で会社を立ち上げ、IT関連の事業で大成功をした
今をときめく若手ビジネスリーダー31歳だった。
「ちょっとこっちへ来てよ」
そう言われ、パソコンの画面の前に連れていかれる。
「このホームページが、あそこにいる鈴木のやつ。
カレ、今話題の投資家なんだよ。」

そこに映し出されたのは、

若干29歳で年間数十億をかせぐファニーフェイス。
奥の女性にかこまれている鈴木さんらしい。

「それから、これが永井さん。この間株上場して、
めちゃめちゃ儲かっているIT関連の企業社長」
テーブルでから揚げをつまんでいる男性を見て

またホームページをひらく。

「こんばんはー永井です。可愛いねーきみ。ここ座ってよ~」と
呂律の回らない口調で自分の隣をバンバン叩いてる。
だらしない姿はどうみても、そんなやり手には見えない。
その隣で、自慢話に話しをさかせている

ネットショップ会社の社長も、べろべろだ。

信じられないけれど、ここにいる男性たちが

一年に売り上げる金額を合計すると、
百億を超えようという金額になる。
更に信じられないことに、

一番年上の永井氏だって私と同い年なのである。
商売ってそんなに簡単だっけ!?

思わずそう思いたくなるような何気なさだ。
不景気といわれている日本経済だけれど、
どういうわけか、ここにいる不思議な人たちには

儲かるようにできているらしい。
私なんて不景気真っ只中なのに。

そしてテーブルのまわりに集まっている女の子たちはみな、冬だというのに
スリップドレスのような露出度の高い服をきて、
髪は“ただ今美容院でセットしてきました!”と
いわんばかりの気合いのいれよう。
話しを聞いていると、現役女子大学院生と、女医さんの卵らしい。
「いやー、おれなんてさ、社長っていってもほんとたたき上げだから。
鈴木なんてボンボンでしょ、永井さんは東大出身エリートだし、
なんて行っても高幡さんもお坊ちゃんだけれど実力もあるしね~

みんなすごいよ。ところでみんなはどういう人が好きなの?
いや、俺なんて数十億稼いでる彼らに比べれば
社長っていってもたいしたことないよね」
さっきからピチピチの女子大生たち相手にぺらぺらとしゃべっているのは、
ネットショップの社長さま。

・・…。ひとしきり自分たちの自慢をして、関係ないことを聞く。
凄い話術だ。でも、そんなカレの話しを目をキラキラとさせて
聞いている女子大生。
「えーーー!?そんな風にいうなんて、なんか私たちを拒否している感じぃ。
私、お金もっててぇ、誠実でぇ、会社やっているような人が好きなんですぅ」と
率直に答える。

相手も相手なら、聞き手も聞き手。
すばらしい需要と供給のバランス関係である。
そんな会話を、感心して聞いていると
高幡氏が話しかけてきた。

「部屋の中ご案内しましょうか?」
ついていくと、リビングから少し離れたところにある部屋には、
真中に予想外のものすごく大きなベッド。
その向いにある部屋には、またもやベッド。
そして洗面所とトイレ。キッチンは生活感がない。

家具らしき家具のない、この部屋の中で

異様に存在感を発揮していたベッド。
一通り部屋を案内してもらってふと脳裏に浮かんできた

この部屋の意味。
ここは女の子たちを呼び寄せる巨大な罠なんだろうか。

「六本木ヒルズレジデンスでパーティがあるの。超エリートがいるらしいよ」
なんて言葉で来る女子大生たちは五万といるだろう。
その言葉でおびき寄せられた彼女たちは、部屋で安い酒と食事を与えられ
その時にいた男性陣に選ばれて、

一夜限りのアバンチュールを楽しむ部屋に
連れてかれるのだ。私の考え過ぎかもしれないけれど。

そう思ったら、テーブルの周りにいる女子大生達が、
ムチムチした子羊に見えてきた。
子羊を狙う成金の若者達。
この不思議な構図がこの部屋の地場をゆがませている。
私が最初にドアをあけたときに感じた黒い空気なのかもしれない。

そんな私の思いとはよそに、高幡氏は目をキラキラして話しを続けた。

「僕らは、こうやっていろいろな人を集めて

定期的にパーティしているんですよ。
面白いやつの周りには面白いやつがいる。
今の世の中って面白くないじゃないですか。
つまらないおやじたちに任せていても、日本は面白くならない。
だったら俺らでなにかしようよって」

・・・でもね、坊や。私はここにいるような人達に、
日本をまかせたくない。
若くして巨万の富を築いたからって、
わかりやすい高層マンションに部屋借りて、
部屋をカジノまがいにして、
女の子たちに囲まれて天下とったような気になって。

ハードはものすごく一流かもしれない。
でも、中のソフトは三流以下。
集まる女も男も、やってることも、出してる食事も、みんなの会話も。
三流以下のものには三流以下のものしかできないのよ。
そう悪態を心の中でつぶやいた。

「色々ありがとう。私帰るわね。」
「え!?」と驚く高幡氏。
玄関まで送ってくれた高幡氏の顔はなんだか寂しそうだった。
その顔は、夜毎繰り広げられるパーティの
無意味さ、むなしさ、をちょっとわかっているような雰囲気でもあった。
お金を使って、部屋を借りて、女の子が集まっても
満たされないなにかを心に抱えている。
「僕は、自分の会社を誰でも知っているような大企業にしたい。
絶対にがんばる。見ていてよ。」帰り間際につぶやいた。

「10年後楽しみにしているわ。さようなら。」私は笑顔で答えて、扉をしめた。
エレベータを降りながら、寂しそうな高幡氏の目を思い出してふと思った。
彼なら、きっと、10年後本当に大自分の会社をもっと

有名にしているかもしれない。
そして、その時にもしも再会したら、
「あのときは、若かったからねぇ。遊び方を知りませんでしたよ」と
笑ってはなしてくれる、素敵な男性になっていることを願って、
ヒルズレジデンスからキンと冷えたケヤキ坂に降り立った。

そんな去年の出来事。
今もまだ、あの黒いねっとりとした気を放つ部屋で、
不思議なパーティは繰り広げられているのだろうか。

少しはみんな、大人になっているといいんだけれどな。
鍋パーティをしているヒルズ族の映像を見ながら
あの部屋から見えてた東京タワーを思い出していた。