本日もご訪問有難うございます。



ご覧になっている方も多いと思いますが


本日の内容は、某週刊誌 に掲載されている記事。


私としては


なんで週刊誌の世界って、自分に無いものをけなそうとするんだろう


大人がこんなことを言うから、子供は世の中が信じられなくなるのに


という淋しい気持ちで一杯なのですが


その中でも、参考になりそうなことがありました。



それは、国立成育医療研究センターの心理科医長 宮尾益知氏の言葉。


「アスペルガー症候群の子供には、できるだけ偏差値の高い学校に行けと言っています。


そういう学校なら、人格を成績で判断されるので、浮かなくてすむからです」



アスペルガー症候群は、受験勉強に必要な無意味記憶に優れているので


東大は日本一アスペルガー症候群の子が集まりやすい、というのですが


要するに、ここで紹介されている、アスペルガー症候群の特徴


言語面で後れは無いが


人の気持ちを理解できない、空気が読めない、興味あることに強く執着する


そんなお子さんでも、偏差値の高い学校だったらそういう人が多いので


皆あまり違和感なく接してくれますよ


というのですね。



もちろん、東大に、本当にアスペルガー症候群の学生が多いのかもしれませんが


私がここで感じるのは


「僕は勉強ができる」という自信があることを臆さず話す人


そんな人も「アスペルガー症候群」とされているのでは、ということです。


なかなか日本で「僕って優秀」って言えないですよね。


「お宅のお子さん、優秀ですよね」って言われても、絶対


「そんなことありません、ダメなところも一杯…」なんてへりくだる。


というか、へりくだらないと、日本では


「偉そうに」とか「高飛車」「空気読んでない」なんて言われてしまいます。


なので、そのうち、子供自身も


勉強ができることを隠さなければならないのでは?と


自分の才能に自信が持てなくなってしまいます。


「出る杭は打たれる」とは良く言ったもので…


そういう「堂々と自分の才能を自覚し、発揮できる」という意味でとると


本当は、アスペルガー症候群の特徴である


人の気持ちを介さず、外向きな気持ちであることは


今の日本人には、多少なりとも必要なのでは、と思います。



この、アスペルガーの対極にあるのが「ひきこもり」


これは、相手の目を気にし過ぎて内向きな気持ちになって外に出られなくなるのですね。


奇しくも、今回、ノーベル賞を受賞した根岸さんが


「是非、日本と言う国を外から見て欲しい


そのためにも、海外に、旅行ではなく、学びに出て欲しい」


と仰っていましたが


海外にでると、周りは本当に「横柄」に見えます。


これぞ、週刊誌に出ている「アスペルガー」的行動です。


だけど、実は、海外では「横柄」がスタンダードなので


国際基準から言うと、日本人の「空気読みすぎ」こそが


「何を言いたいのかわからない」となるわけです。


もちろん、根岸さんはもっと違う意味で言ったのだと思いますが


諸外国では「なんでそんなに自信があるわけ~?」という人が大勢います。


でも、そんな「勘違い」こそが、世界を牽引するほどの力を持っているとしたら…


「そんなの、下品で横柄極まりない!」って怒っても


どんどん取り残されるだけで、前進しないわけですね。



もちろん、本当にアスペルガーで苦しんでいる方もおられるわけで


そうそう簡単にこんなことは議論されるべきではないのですが


「自信のある人」に対しても


「空気読めない」


「アスペルガーだ」としてしまうのであるなら


益々、自信の無い子供ばかりを育ててしまいます


だったら、そんな「自信を持ってい発言」することに違和感を持たれない学校があることは


自信のある社会人を育てていく上でも重要なのではないか、と思うのでした。



一方で…


気になる記事もありました。


これも真意のほどはわかりませんが


「プライドが高すぎて就職できない」東大生。


とある証券会社の就職面接にジーパンにシャツ姿


椅子に座る姿は、足を広げて横柄で


「この会社が第一希望ではないけど


採用してくれるなら入ってあげても良い」


と言った東大生がいたとか。


面接官が


「東大だから入れるというわけではない」と言ったら


「東大出身者でもないやつに、そんなこと言われる筋合いはない!」


と逆切れした…


他にも、授業中に音楽を聞いて歌まで歌っている学生がいて


注意されてもまた同じ行為を繰り返した、という内容などがありました。


自分がわかっていない、空気が読めていない、というところ


アスペルガーにひっかけているのかもしれませんが


これは、全くもってアスペルガーなのではなく


単に成長の仕方の問題ですよね。


社会に迷惑をかけてはいけないとか


それは、ルールに厳格なアスペルガーにとっては真逆にあって


これこそ「勉強できたらあとは何もしなくて良い」


すなわち、褒めるべきところで褒めず


褒めなくても良いところで褒めて育ててしまった


親の育て方の問題


また、頭が良すぎて何も挫折なく育ってきてしまった


だから、自分が否定されることに納得できない


なんてことは、今に始まったことじゃなくて


今までは「東大なら無条件でOK」で入社したものの


社会に出てから「使えない」とされていたのが、低年齢化しただけなのでは…


「若いころに苦労せよ」とは言いますが


早くに直面して良かった、とも言えるかもしれません。



とにかく…!


今の日本は


「空気読みすぎ症候群」と言えるのではないでしょうか?


良いものは良い、悪いものは悪い、と言えるような


そんな子供が育つような社会になって欲しいと思います。


以前、参加した会合で聞いた話では


ソニーのプレイステイションを作った方も


日産のすごいスポーツカーを作った方も


使えない人には「使えないからクビ」と言い


全く空気が読めない「変人」だった、ということでした。


今の日本で必要なのは


子供が自信を持てるようにすること…!


だったら、アスペルガー症候群が目立たないという東大や偏差値の高い学校は


これからの日本を牽引していく人材が育つ期待が持てるのではないか?と思う私でした。


空気が読めない人は読めない人なりの役割があって


読める人には読める人の役割がある


それが認められる社会になることを望みます。



最後に…


御気分を害される表記がありましたら、ご容赦下さいませ。