皆さん、こんにちは。いつもありがとうございます。
ネットいじめ・いじめ・不登校・引きこもり・少年犯罪に取り組む安川雅史先生の講演を昨日、聴いていきました。
テレビで何度か拝見したことがありましたが、前列で目の前でお話を聴かせてもらい心に響きました。帰りにお話をさせていただき、とても温かかったです。
人々のために使命を持って活躍されている方というのは、目の前の一人一人を大切にされるのだとつくづく思いました。
安川先生ありがとうございました。
スタッフの方や、隣の席でシェアさせてもらった笑顔が素敵な保健師さん、皆さんとの出会いに感謝です。
では、内容に入ります。
私の視点での解釈になりますが、少し、シェアさせていただきます。
<引きこもり・会話の復活へ>
○笑顔
・お母さんの笑顔、表情に子どもは安らぐ。
・作り笑いではなく、自然な笑顔に話しかけやすい。
○話題
・子どもが乗ってくる話題を選ぶ。
・合わせているのではなく、親も敢えてはまってみる。
・会話は、キャッチボール。お互いに興味を持ってウキウキワクワク。
○想像
・部屋から出てこない時、ドアに向かって座り、必ずドアの向こうで聴いているということを想像して、話す。
・反応が無い子どもにこそ、話しかける。
・料理には、手紙をつける。必ず読んでくれていると想像して、名前で呼びかけ、一回一回、書く。
<引きこもり・会話が出てきたら>
○会話
・数ヶ月、数年話さず、急に出てくる言葉は、暴言が多い。親が寝る直前から朝までの暴言が、何日も続く。
・不安定な人には、まず「座りましょう」。立っていると、いつまでも怒りが収まらない。
・対角線上に座る。本音を引き出したいときは、左前に座らせ、左半分の顔に話しかける。
・大好きな芸能人を見るように、身を乗り出して聴く。
・相手を見て聴くのは基本だが、見られ過ぎると信じられていない、追い詰められると感じるもの。
まばたき、キョロキョロなどし始めたら、こちらから目をそらす。目をそらすのは、顔ごとが自然。
・大きく頷いて聴く。大きいだけで聴いていなかったら当然良くない。子どもの話を聴いて、一つ一つ頷く。
・指摘をしない。
・「土下座しろ」「金よこせ」などは、わざとできないようなことを言っている。その通りにしていたら、暴力に発展する。
子どもがそれだけ困っているということをまず、認める。
<退行への対応>
・幼児性なマニアックな話題なため、親が話に乗ってこない、親が会話が下手だと、ベタベタ体を触ってくる。
・やはり、子どもと一緒のことをやる、子どもの好きなこと、ゲームなど、これも会話。
<近親相姦への対応>
・毅然と断る。
・「あなた(名前で呼びかける)は、もう、大人。」手を握って、目を見て伝えることで安心させる。
根底にあるのは、会話。
<不登校・学校側の対応>
・昼食、昼休み、部活の準備など、教師がいない時間にいじめが起こっている。
・相談は、教室では安心できない。固いイス、広さ、誰がいつ入ってくるかわからない。
・時間設定が大切。低学年ほど、終わらない。教師への独占欲。教師がいないと登校できない子ども。教師は一人の子どもを見ているわけではない。子どもの集中は50分。長くなると、教師もしっかり聴けない。終わりが見えない。ちらっと時計を見るのを子どもは敏感に見ている。
・メモは帰った直後に記録しておき、次回の相談の前に目を通しておくことで、細かいことも覚えていてくれたと、信頼関係に繋がる。子どもと懇談の時間には、メモを取らずに集中する。ボールペンの先も包丁に見える子どももいる。
・親からもらった大切な名前で、呼びかける。名前が嫌な子どもには、どう呼ばれたいか聞く。
・電話も座って。時間に余裕のあるときにする。その子の表情を思い浮かべて話す。見えない分、耳に全神経。子どもの乗ってくる話題だけにする。来られない子に、「おいで」は、電話に出なくなる。
言葉に気をつける。毎日30分、子どもの乗ってくる話を続けていると、子どもの方から話すようになる。
・アンケートをとり、子どもの乗ってくる話題を知る。まず、「先生は、~が好き。皆さんは?」とキャッチボールにする。一方的な質問は、調書になってしまう。子どもの変化は激しいので、毎週、アンケートでキャッチボールをする。
以上、講演を聴いてのメモです。私の勝手な項立てで、マニュアルのように要素だけを書き並べましたが、実際には、安川先生のカウンセリングの例をお聴きしながら、とてもわかりやすいお話でした。
私は、自分の経験や、自分が学んでいる選択理論と結びつけて考え、とても腑に落ちました。
現在、不登校の子どもと直接関わっているわけではありませんが、日常の子どもたちとの関わりにおいて、大切にしていることは、やはり、笑顔です。子どもは親の笑顔が一番です。それは、もちろん教師にも当てはまります。
そうは言っても、親も教師も日々、忙しくて心からの笑顔でいられないという時もあると思います。
親も、教師も人間。自分の基本的欲求を上手に満たす方法を身につけ、生き生き、笑顔で生きていたら、子どもも安心できます。とすぐに、自分の上質世界である、選択理論の話しに持ち込んでしまいますが。
本当に、大人も、子どもも、自分の基本的欲求を知り、欲求充足の仕方を身につけていくことを広めたいのですよね。
「幸福だから笑顔なのではなく、笑顔だから幸福なのだ」という名言がありますが、どんな時も自ら笑顔でいると、本当に笑顔になっていくことも、実感しています。
子どもを変えようとするのではなく、まず、自分の在り方を見直し、自分が変わっていきたいと常々考えています。
子どもの喜びそうな話題を選ぶことは、選択理論でいうと、相手の上質世界を知ることです。相手への関心を持ち続け、上質世界を理解しようとすることが大事です。
どんな時も、大きな心で子どもと接し、相手の話を心から傾聴し、受容し、信頼し、尊敬していく、温かい人間関係が基本だと、改めて感じました。
時間管理をし、目の前の相手に、誠意を持って話を聴き、信頼関係を築いていくことを、大切にしていきます。
安川先生の講演の後半は、あるとても深刻な事例を紹介してくださりました。
ペンを置いて、実際の場面を想像し、入り込んでいました。
私はカウンセリングを学び始めてから、事例と聴くと、自分なら、どうカウンセリングするか、また、自分がクライエントだったら、何を願っているのかということを考える癖がついています。
リアルに想像しながら、入り込みました。
クライエントであるご両親の変化、そして一番苦しんでいるお子さんが、自分の意志で前向きに進み始める結末に、会場の皆と涙しました。
人は、必ず良くなれる!のです。
一人一人が持つ可能性が素晴らしいです。
これは、一つの事例でしたが、様々な事例を日々、次から次へとカウンセリングしていくカウンセラーの方の使命感に改めて尊敬します。
カウンセラーにならなくても、カウンセリングを学ぶことは、教育にも、自分の人生にも、大変役に立つとつくづく思いました。
私は、教師として、子どもたちが笑顔で、安心して学校に来て、自分のことを心から愛して、未来に向かって自立していくよう、支援していく使命があります。
学び続けます!
自分が基本的なことをしっかりとやり、子どもたちと成長していきます!
愛をもって、チャレンジ!
長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
良い午後をお過ごしください。