【小説】GOTH


乙一GOTH 夜の章 僕の章
ライトノベル+本格ミステリ。
内容、グロすぎです。そして、登場キャラ全員、破綻しすぎ。
淡々とした表現で描写しているため「グロさに対してのおえ!度合いは少ない」という人もいますが、私は想像が掻き立てられ逆にうえっぷ!でした。
ライトノベルってのは中学生とかが読むような挿絵がたくさん入った小説らしいのですが、本作は挿絵はなく(あったらコワイ)、あくまで作品の構えがライトノベルっていうことみたいです。
ライトノベルの経験がないので文章の書き味はどうか分かりませんが、この現実味のなさは、ライトノベルに多そうなSFとかホラーとかファンタジーに近いノリなのかも。
本格ミステリっぽく、被害者差し替え、犯人差し替え系のトリックが満載で、特に最後の「声」はおっと!そうきたかって感じで、驚きはあります。
このあたりは、作為を感じるものの、小説ならではの感覚ですね。
でも、やっぱり常軌を逸した作品であることには違いなく、どこかフワフワした作り物感が漂っていることも事実。
少し気持ち的に余裕があるときにしといたほうが良いでしょう。内容は決してライトじゃないんで。
あとがきが面白かったりするのはご愛嬌。
しかし、2分冊にするのは酷いなあ。出版社の都合だろうけど、商売っ気出しすぎだよ。
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出版社 / 著者からの内容紹介
連続殺人犯の日記帳を拾った森野夜は、次の休日に未発見の死体を見物に行こうと「僕」を誘う…。人間の残酷な面を覗きたがる者〈GOTH〉を描き本格ミステリ大賞に輝いた乙一の出世作。「夜」を巡る短篇3作を収録。
内容(「BOOK」データベースより)
森野夜が拾った一冊の手帳。そこには女性がさらわれ、山奥で切り刻まれていく過程が克明に記されていた。これは、最近騒がれている連続殺人犯の日記ではないのか。もしも本物だとすれば、最新の犠牲者はまだ警察に発見されぬまま、犯行現場に立ちすくんでいるはずだ。「彼女に会いにいかない?」と森野は「僕」を誘う…。人間の残酷な面を覗きたがる悪趣味な若者たち―“GOTH”を描き第三回本格ミステリ大賞に輝いた、乙一の跳躍点というべき作品。「夜」に焦点をあわせた短編三作を収録。
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