2006年08月11日

【新書】ウェブ2.0は夢か現実か?―テレビ・新聞を呑み込むネットの破壊力

テーマ:Book Review


佐々木 俊尚
ウェブ2.0は夢か現実か?―テレビ・新聞を呑み込むネットの破壊力

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内容(「MARC」データベースより)
 驚くべきスピードで進化するインターネットの世界。ウェブは世の中を変えるのか、ウェブvsオールドメディア、ウェブ事件簿など、その理想と現実、衝突と融和について日本のインターネット業界の今をとらえる。
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 「CNET Japan ブログ 佐々木俊尚 ジャーナリストの視点」で有名であり、「グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する」や、「ライブドア資本論」なんかも売れていたりする元新聞記者、現在フリージャーナリストの著者が放つ最新刊。

 Web2.0という、今や音声で言うのもちょっと恥ずかしい単語をタイトルに持ってきているあたり、新聞記者のセンスというか、言葉が一部の先駆者達から大衆に徐々に認知されてきたこのタイミングのとり方に、手堅い上手さを感じる。

 内容はというと、過去のblog記事などの再編集の集大成だったりして、著者のblogを定期的に読ませてもらっている人間なら、正直なところ焼き直し感は強い。
 が、やはり過去から何度も言ってきたように、本というどこにでも持ち出せてどんなときでも明かりさえあれば読める媒体にまとめあげるということには意味がある。

 実際、読み進めていくと、さすが記者だけあって、前のめりになりすぎず適度に冷静な解説と分析が入り混じり、かといって主張がないわけではなく、それでいて難解さや偏りは感じさせない。
 適度な客観性があって、読みやすい。まさに元新聞記者の面目躍如といったところだ。

 そう感じる1つの理由としては、巷にピンクチラシの如くあふれるWeb2.0本のなかにあって、他のそれらが大体において「Web2.0はここがこんなにスゴイ!」「これからの時代こうじゃなきゃ落ちこぼれるぜ!」みたいな未来賛美系、現状維持排斥系であるのに対して、新聞畑出身らしく、この時代において既存メディアが抱える問題を冷静に分析し、既存メディアの視点からヤフーなどのニューメディアを眺めてみたときの可能性などを論じつつも、返す刀でそれら新興勢力が抱える問題にも言及している。

 とりあげる企業や出来事も多種多様で、まさに日々綴ってきたblogを集大成した内容。
 通勤のお供にはもってこいである。

 不満な点を言えば、良さの裏返しで、まとめすぎ感というか、新書というコンテナの中に沢山の話題を詰めすぎていて、「おお!その話興味あるある!」となってきたところで、ハイ次の話題、っていう箇所が散見される。

 それにしてもここ最近は新書ブームだということなんだけど、まさか宝島まで新書を出しているとは。
 プレーヤーが増えてきたなら、内容の切磋琢磨もさることながら、価格競争も内容を落とさない程度には、してほしいなあ!


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