【新書】なぜモチベーションが上がらないのか

児玉 光雄
なぜモチベーションが上がらないのか
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出版社 / 著者からの内容紹介
モチベーションを高め、維持する技術!
世界をリードする数多くの成功者には、才能だけでなく、最高レベルのモチベーションを維持する能力があった! 心理学の最新データや著名スポーツ選手のエピソードなどを織ぜながらまとめた、個人の、そしてチームのモチベーション・コントロール術。
内容(「BOOK」データベースより)
モチベーションは自分でコントロールできる!やる気を増減させる要素「才能・特技」「ビジョン・目標」「内的/外的モチベーション」「人間関係」「環境設定」のそれぞれについて解説し、いかにしてモチベーションを高めるかに言及。スポーツ選手のエピソードも多数収録、また自己診断チェックも盛り込んだ“セルフトレーニングブック”。
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なかなか良かったっすよ。ソフトバンク新書あなどれんな。
でも著者は超有名人だったんですね。右脳IQの提唱者だそうです。
内容は、まさに盛りだくさんと言っても良いでしょう。
いわゆる管理者研修的なものを受けたことのある、さらりまん諸氏には「ああ、それなら聞いたことあるよ、やったことあるよ」ってな内容も多いです。
たとえば…自己分析系の方法論であれば、
・モチベーションレベルチェック - モチベーションの要素を才能・特技、ビジョン・目標設定、内的モチベーション、外的モチベーション、人間関係、環境設定、の6つに分類しそれぞれのセルフチェック採点に基づき傾向を把握する
・自分のスキルを再確認する - 自分が持ってるスキルと、そのスキルが仕事に役立っているかどうか、を書き出す
・モチベーション自己チェック - モチベーションを下げる要素と具体的解決策、を書き出す
・コントロールチェック - コントロールできることとできないことを見極める
・楽観度チェック - どれくらい楽観主義者かを把握する
・エゴグラム各性格のチェック - がんこタイプ、おせっかいタイプ、冷静沈着タイプ、あっけらかんタイプ、控えめタイプ、のどの要素が多いかを把握する
…って感じで、コレをやってみるだけでも元は取れると思います。
さりげなーく、ハーズバーグの二要因説、ワイナーの「原因帰属理論」、マズローの「五段階欲求説」、
ローラーの期待説、なんていう、この手の内容には定番の理論の紹介もあったりするが、説明が過ぎず、ちりばめられたチェックをやりながら読み進められるので、良質な管理者研修を受けている気分に浸れることうけあい。
ちなみに自分は、人間関係重視で内的モチベーション低め、どっちかというと楽観主義者で、沈着冷静傾向だそうです。だからナニ?とか言われると困りますが…自分を認識するところからレボリューションが始まるってことで。
かるくショックなのが、自分のスキルを再確認するってやつ。か、書けません先生…ワタシってこれと言ってスキルと威張れるものがないかも…勉強に走ろうかな。
そのほかに「お!」と思ったのが、
・目標設定は小刻みに…一年間で12キロ痩せる⇒1ヶ月に1キロ痩せる⇒1日30グラム痩せる
・書き換えテクニック…私は飽きっぽい⇒私は気持ちの切り替えが早い
・ちょっとしたほめ言葉を多用
というあたり。すぐにやってみようという気分になる。
ただ結論は「信念を持って、継続した努力が出来るか」という点につきるような。
そのあたり、イチローをやたらと引き合いに出してくれるのだけど、もうちょっと常人に近い例のほうが良いような…本当の一流とは、みたいなところを認識させたい意図は分かるんだけど、この本読んで「そうだよ!その通りだ!」みたいに納得するくらいなら最初からモチベーションを創造・維持できる人なんですよね。
うーん、ニワトリとタマゴ状態かも。
