【ビジネス】キャリアショック ―どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるのか?

高橋 俊介
キャリアショック ―どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるのか? SB文庫
会社って社員の将来を考えてくれてるのかな?もしかして考えたフリだけしてる?
あ~、やっぱそうなんだ…イヤ分かっちゃいたけどさ…というこの問いに対する解答をばっさりと言い切っている。
横並び左右均等、右肩上がり式キャリア形成の時代はとうに終わりをつげ、多様で不確定な時代になったいま、むしろ突発的事態をバネにしてキャリアアップをしていく姿勢が重要。
非常に読みやすい。コンサルタントって文章も上手い人が多いですね。
説得力ありすぎて、自分も行動を起こさなきゃ!って気合が入るとともに、逆に会社不信になってきたよ。
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出版社/著者からの内容紹介
本書「あとがき」より抜粋
尊敬する上司や憧れの先輩がいて、同じようなキャリアを歩んでみたいと思い、その人をキャリアモデルにして、10年後、20年後のゴールを設定し、キャリア形成の計画を立てたとしても、変化の激しい時代には計画どおりにはいかない。ゴールから逆算できるほど、変化の緩やかな時代は、もはや過去のものになったことを、誰もが肝に銘じなければならない。
内容(「BOOK」データベースより)
変化の激しい時代には、自分のキャリアの将来像を明確に描くことは不可能だ。キャリア構築は予定通りにはいかない。本書は日本のビジネスパーソンに向けたウォーニング(警戒警報)であり、キャリアをめぐる環境変化の激しい時代、自分で自分の人生を切り開く方法論の解説書でもある。
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インターネットがこれだけビジネスコミュニケーションツールとして「使える」状態になった現代は、いわば個人の時代だと思う。
今までは個人ではとても出来なかったことが、インターネット上のさまざまなサービスを駆使することで、一人で行うことが可能となってきた。
その状況下では、象の如くのろい企業組織よりも、自律し、世の中の動向を先見し、果敢に行動する個人が有利な状況が多く見られるようになるだろう。
なにより、高度成長を前提としたリスク先送りシステムは崩壊し、今や、リスクは個人に転嫁されているのだ。
会社組織に依存せずに、また会社がいつまでもあると思わずに、広く世の中にアンテナを張っておくべきだと実感。
しかし、この著者が本書においてアンチパターンとして示したような旧体質を持つ企業は、これからどうなるんだろう?まだ日本の大部分の企業が該当するだろうに。
ちょっと背筋が寒くなった。
