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ウルトラヴァイオレット

 ミラ・ジョヴォヴィッチ版イーオン・フラックス

 ミラ・ジョヴォヴィッチと言えばバイオハザード・シリーズですね。
 元祖ビジュアル系アクション女優四天王(アンジェリーナ・ジョリー、ケイト・ベッキンセイル、シャーリーズ・セロン、ミラ・ジョヴォヴィッチ)の一角です。

 ちなみに私的四天王はミラ→ジェシカ・アルバ。この映画を観ると「うーん、やっぱミラかも」


○あらすじ(というより宣伝文句)

 近未来、人間を超人間に変えてしまうウィルスに感染した「ファージ」達(要はヴァンパイア)と、彼らを抹殺しようとする人間達との攻防。

 鍵を握るのはファージを抹殺する最終兵器?である人間の子供だ。

 ファージ側の凄腕殺し屋であるヴァイオレット=ミラが子供を強奪、追うのはウィルス対策で人間社会を支配するダクサス=ニック・チンランド。

 決死の逃亡劇が始まった!


○ハリウッド名物「あれ?似てるよね?」

 いやマジで、うすうす分かってはいたのだけど、思いっきりイーオン・フラックス風じゃないですか。

 ハリウッドでよくある追っかけ企画映画ですね。
 しかもこの際ってことでいろんな映画から頂きまくりですわ。

 近未来の管理独裁社会に戦いを挑む孤高の女戦士の戦い…イーオン・フラックス
 ヴァンパイアとかそういった、プチゴスな世界観…アンダーワールド
 子供を連れた逃亡劇…レオン、グロリア
 銃撃ちまくり剣で斬りまくりポーズキメまくり…ブレイド+リベリオン
 壁天井走りまくり四次元ポケットみたいに武器だしまくり…マトリックス


○つまり、女版リベリオンでしょ

 監督はリベリオンのカート・ウィマー。

 かの映画で魅せた華麗な体さばきと、銃と剣を使った3D回転系アクションはそっくりそのままです。
 敵兵がストーム・トゥルーパー並に弱いところや、取り囲んだもののミラに一瞬でヤラれ、円形に倒れた死体アートをしちゃうところなんかも酷似。
 最後は剣(しかも今回はファイヤーソードだ!)で決着をつけるところもおんなじ。

 ミラがいちいち決めるポーズなんかも「まんまリベリオン」なんだけど、さらに今回は女性主人公ならでは、お色直しが多数。
 近未来設定だけあって、スイッチ?とか自分の血が浸透?とかそんな仕掛けでコスチュームの色が変わったり、いきなり意味不明だが髪の毛の色が変わったりと、歌舞伎さながらの荒唐無稽な様式美が炸裂する。


 楽しめたのは、重力レヴェラーとかいう重力を制御する装置を使った、壁天井を駆けるマトリックス風ミラと、さらにビルの壁面をバイクで疾走しつつ追撃ヘリとのチェイス。ビミョーに予算低めのCG全開なんですが、それはそれ、分かって観てますから。


 結論。リベリオンがすきならこれもスキ。イーオン・フラックスがアリならこれもアリ。
 ミラのファンはもちろん必見。それ以外の人はDVDレンタルでタルいシーンを早送りで良し!


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