2006年06月25日

【小説】ねじの回転

テーマ:Book Review

恩田 陸
ねじの回転―February moment

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出版社 / 著者からの内容紹介
 過去を変えることはできるのか。
 人類を悲惨な運命から救うため、時間遡行装置による歴史の介入点に選ばれた1936年2月26日、東京。歴史を修正すべき安藤大尉には別の思惑が…。渾身の歴史SF長編!(解説・田中啓文)
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 ファンタジスタ恩田陸が、ニ・ニ六事件を題材に、IFモノ(もし~が~だったら?)の要素や、未来の人類と1930年代の日本を憂う青年将校達との邂逅を描くファンタジーSF。

 冒頭、思わせぶりなモノローグがいくつかあったかと思うと、物語はいきなり昭和11年2月26日、雪の積もる帝都中枢の三宅坂を首謀者の一人である安藤輝三が「二度目の」行軍をしているところから始まります。

 これから起こる史実と、安藤が何やらアヤシイ「尋常ならざる」企みのなかに組み込まれていそうなことから、いやが応にも緊張感が高まります。

 時間操作の技術を扱いきれなかったために自分たちの時代に壊滅的なダメージを食らい、過去の歴史に介入することでその修正を試みる未来の「国連スタッフ」たち。

 そしてその「国連スタッフ」の介入を受け、更には歴史そのものに振り回されながらも己の信念を貫き通そうとする青年将校ら。
 そこに謎のハッカー?が物語の節々で絡んで、歴史の修正内容に狂いが生じていく。

 こんなはずではなかった!この歴史を創ろうとしているのは誰だ?
 ミステリアスな要素も多分に含んでいてあきさせません。

 時間操作とハプニングを繰り返しつつ、物語が徐々にカタルシスに向かって、最後には、途中でちりばめられたエピソードが紡がれていき感慨深いラストへ。

 こういうタイムパラドックス系はどうしてもこじつけが目立ってしまいますが、いさぎよくその辺の「SF的な講釈」は一切外しているため、逆に飛躍や矛盾は気にせずにあくまで登場人物らの行動に集中できます。

 ハードSFファンはご不満でしょうね。歴史ファンにはオススメ。


BGM->Tommy heavenly6"Tommy heavenly6"2005


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