2006年06月17日

【新書】インターネット的

テーマ:Book Review


糸井 重里
インターネット的

 遊びの創造に関しては天才的な著者が、インターネットがもたらす現代の構造変化を論じた、どっちかというと"エッセイ"に近い本。

 私も尊敬する梅棹 忠夫さんの「情報の文明学」を土台に、イトイ的発想をMIXしているところがあって、またまた「情報の文明学」の凄さを再確認する。

 著者は「情報の文明学」を、自身の主催するサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の父と位置づけている。なお母は山岸 俊男さんの「安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方」だそうだ。こちらは読んでないので、今度読んでみることにする。

 本の中には、いくつかの名言があるが、そのなかでも、「消費のクリエイティブ」はまさにその通りだと思った。

 日本は豊かである。親父やお袋の世代、そのまた両親の世代が素晴らしかったからだが、ともかく、現代は流血の争いもなく周囲はモノにあふれ、とりあえず生存するには何ら問題ない環境である。

 高度成長が終わって物質的に豊かになった日本の次のステージは、精神的豊かさを追求するということだと思う。

 そのためには、多様な我々の欲求が満たされる社会でなくてはならず、そういう社会は我々自身が作っていかなくてはならない。
 「多様化に困った」は売り手の論理、という言葉が出てくるが、まさに売り手ではなく買い手、受け手の我々自身の「楽しさの創造力」みたいなものが試されている。

 ただ著者の独特の口語的な文体のせいか、読んでるときはあまり堅苦しいことは考えないで読んでいる。なんか、飲み屋でずーっと語っているような、いうなれば「朝まで生タモリ倶楽部」っていう感じで語りは進んでいく。

 だけど、読み終わってから物思いにふけると、じわじわ効いてくる、そんな本である。


人気ブログランキングそら耳アワーDVDなんてのが発売されないか密かに期待しているあなた、クリック! | 他の記事も読む!
AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

yokさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントをする]

コメント投稿

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。