犬神家の一族

角川エンタテインメント
犬神家の一族
なんかリメイクするらしいですね。
しかも石坂浩二!
製作発表の場では、マジで皺くちゃのおじいちゃん状態だったそうで、大丈夫なのかしら?
だからといって必ずしも成功とは言えなかった八つ墓村の豊川金田一よりはいいけど。トヨエツももっと口をちゃんとあけて、ゆっくりしゃべってくれるといいんだけどなあ。
金田一は最近TV版で健闘している稲垣吾郎が良いと思う。彼はTVタレントなので、映画になったら若干厳しいかも知れないけど、やっぱ次代を担う若手をどんどん使ってほしい。
または、野村證券のCMが良かった堤慎一とか。きっと京極堂よりはハマるだろう。
姑獲鳥の夏は皆さんが仰るとおり京極堂=野村万斎で撮り直してもらうってコトで。Like金田一からLike陰陽師になっちゃうだけかも知れないケドね!

「新犬神家の一族」で個人的に気になっているのは、柏屋のおやじ役、林家木久蔵がどのくらい味のある演技をしてくれるか?というところ。
かなり狭ーいところの注目点だけど、三木のり平のあの存在感は、金田一映画がどろどろしたミステリーでありながらも、どこかカラッとした明るさとテンポを持つ作品となるために、必要なエッセンスだ。
個人的には、イッセー尾形だったんだけどな…しかし林家木久蔵さんにも期待!
この映画の配役だったら、やっぱり松嶋菜々子に注目が集まる。
野々宮珠世という役は絶世の美女でなくてはならない。
前回の島田陽子がかなり人を寄せ付けないレベルの美しさだっただけに、その辺にいるおねえさん的なところが売りの松嶋菜々子がどこまで人間離れ出来るか?が勝負だ。
また、キャスト以外では、音楽が非常に気になるところだ。
音楽は、物悲しくも味わいのある昭和テイストをガンガンに織り込んだテーマを始め、劇中では流れる無国籍風なBGM、効果音など、過去5作品で素晴らしいところの1つであった。
That's昭和!That's日本!That's島国!なこの作品、BGMがハリウッド風オーケストラだったりしたら興ざめしちゃう。
頼みますよ。一瀬隆重プロデューサー、そのあたり、分かっているだろうね!
市川崑監督にちゃんと物申してくれヨ!
しかし市川崑監督をはじめ、石坂浩二にしろ加藤武にしろ、年寄りが元気だな~と感じる。
数年前までは、超高齢化社会に突入したら、労働力が落ちて日本は衰えていくような煽りが多かったが、どうもここ最近では、「ええ年寄りですが何か?元気でまだ仕事できますケド何か?」といった感じである。
汗水たらしてモノを作ります!という農工業的な発想だと年寄りは出番なしだが、いわゆる情報産業、知的産業が花開いた現代では、それなりに出番は残っていると思うし、何よりも後継者育成、教育をするためにはやはり「自分が自分が」というバリバリ世代よりも、「うんうん、教えてあげるよ。やってごらん」という年寄りのほうがいいだろう。
#数年前は大企業もリストラの嵐で、老練な職人達を中国や韓国に持っていかれてしまった。思えばほんと馬鹿なことをしたもんだ。
「新」には、そんな年寄り達が若手俳優を育てる機会として期待する。
リメイクはなかなか原作を超えられないだろうし、正直大ヒットしたらしたで、若手で本物の映画を作れるやつはおらんのかい!という悲しい気持ちになるだろう。
公開は2007年予定。石坂浩二も加藤武もなんだかんだで年とったね~。松嶋菜々子、すごく良かったよ!となることを期待。
