火山高 | 本を片手に街に出よう

火山高



アミューズソフトエンタテインメント
火山高

 韓流の源流ここにあり!?
 ずいぶん前にDVD購入までしてしまっている、韓国映画では№1のお気に入り。

 日本の学園マンガ、格闘マンガのテイストを匂わせつつ、ワイヤー&テジタルのマトリックス風味を更に進化させたようなつくり。
 白黒グレー基調の映像処理がアジアの建造物や漢字やお茶や箸と茶碗といった小道具、ガクランファッションに至るまで奇妙にマッチしていてエキゾチック×ノスタルジック。また格闘シーン以外も全編小気味よいテンポの展開であきさせない。

 極めつけは、濃いキャラ達。

 チャン・ヒョク(主人公ギョンス)…ユーモラスながらも要所要所で主役級のきりりとしたカッコよさを漂わすなかなかの好演。バトルシーンもスタントなしのイキのよさですわ。

 シン・ミナ(氷の美少女ユ・チェイ)…モデル出身の現役女子高生(当時)。凛としてて美しいです。声も抑えの効いた感じで、愁いのある佇まい。ガクラン着て竹刀を構える姿はかなりマンガ的絵作りですが、ぶっちゃけいいです。

 キム・スロ(野望あふれる怪力男チャン・リャン)…怪力布袋。いちいちオーバーアクションで、憎めない熱演で、本作のムード作りを牽引。

 クォン・サンウ(火山高№1ソン・ハンニム)…悟りの境地、思慮深い言動で新人俳優なのに貫禄が漂う韓流スター。

 ホ・ジュノ(学園鎮圧教師マー・バンジン)…ちょっと白竜エキス入ってます。ダークでクールなベタベタVシネマ風キャラ作りでいかにも適役に相応しい。

 ハンニムを片思いするソ・ヨソンを演じたコン・ヒョジンなんかも結構好演してます。

 音楽もカナリいいんだよね。
 どうやら日本版では元SIAM SHADEのDAITAが、音楽監督として全曲を新たに書き下ろしているらしい。日本語の曲が入っていると思ったら、そういうことだったのね。

 この荒唐無稽なマンガに金をかけて大ヒットさせるというその気概に、シビれますね~。韓国オタクパワー、恐るべし。


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