【小説】ゲームの名は誘拐

東野 圭吾
ゲームの名は誘拐
映画g@meの原作で知られる推理小説。
映画のほうは何となく気になりつつ観ていなかったが、文庫化されて平積みされていたので、読んで映画DVDも観て比較みようと思い立ち購入。
主人公は、トレンディドラマ(古い言葉遣いですみませんが)で言えば、主役のライバルになるようなキザ男。
対するヒロインはちょっと不良なお嬢様。
語り口は主人公の一人称タイプであるため、主人公のタイプは自分と全く違えど「男」という視点では感情移入できる。
ストーリーはそれなりにひねってはある。驚き→感動、までは繋がらないけど。テンポの良さと、適度などんでん返し。出張の新幹線の中で読むのに丁度良い感じ。
さて映画は…美男美女揃い。
藤木直人…台詞がちょっと棒読み気味だが、表情や雰囲気は自信過剰のキザ男がハマっていて〇。男には絶対嫌われるタイプ。女性ファンにはたまらんでしょうな。意外に映画初主演だそうです。
仲間由紀恵…イイじゃないですか!小悪魔っぷりがこれまたハマってます。しかし美人でスタイルいいですね~(オヤジだ!)
これまた男性ファンにはたまらんでしょうな。
石橋 凌…何気にいい味だしてます。ただ会社社長にしてはギトギト過ぎませんかね?腹黒っぷり全開。
IZAM…メイクが違うとここまで違うか!キャスト見ないと誰だか分かりませんでした。「すみれ♪~」とか歌ってた頃のビジュアルとは天と地の差だね。
宇崎竜童…企画会社?での藤木直人の上司役。確かにいそう、こういう人。でもちょっと真面目過ぎかも?
アングルがTVドラマっぽかったり、音楽がしょぼかったり、各キャラはいい雰囲気は出しているものの根本的に台詞回しが臭い感じだったり、藤木と仲間のラブシーンはてんでおとなしかったりはするけれど、映画として過度な期待をせず最初の数十分を耐えれば、原作から更に追加アレンジされたどんでん返しがあったりして、それなりに楽しめる。
結論…藤木ファン、仲間ファンは必見。それ以外の人も、一級サスペンスを期待しないで観ればそれなり。原作は読まないでもイケます。
何だかDVD感想が殆どになっちまい、比較できてないじゃん!ま許してつかーさい。

ポニーキャニオン
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