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ビューティーワールド・ジャパンのご報告

21日(水)まで3日間にわたって東京ビッグサイトで開催されたビューティーワールド・ジャパンに参加してきました。ビューティーワールド・ジャパンは日本最大の美容の展示会で、エステティックやネイルの関係の展示が主体ですが、今年、僕は化粧品、入浴剤、鍼灸針のメーカーさんとのコラボレーションにより、「東洋の美容」をテーマとした「東方健美」というブースをプロデュースしました。

今年のビューティーワールド・ジャパンは、日常業務を休業してはじめて3日間参加しましたが、大勢の懐かしい面々と再会することができ、また、多くの新しい出会いや体験もあって、非常に充実した感激の3日間でした。「東方健美」のブースにお立寄りくださった皆さん、有り難うございました。

「東方健美」のブースでは、僕は「美容鍼灸」、北川直子は「フェイシャル・アキュポイント・トリートメント」のデモンストレーションを行いましたが、予想以上に反響が大きく、ロイター通信社や日テレさんからの取材も受けることになりました。日本の美容鍼灸のニュースが世界に向けて発信されるかも知れません。また、CSの番組ですが、取材の模様は本日(23日)の「日テレNEWS24」で放映されるとのことでした。

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また、今年のビューティーワールド・ジャパンでは、僕と妻の北川直子が初日のメインステージセミナーの講師を務めました。内容は「東洋美容ノススメ」と題して、東洋の伝統美容(特に中医美容)についての入門的なお話をしながら、その手法としての「経穴美顔術」と「美容鍼灸」のデモンストレーションを行いました。

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日本で実践されてきた美容を目的とした施術は、これまではフランスで発祥した「エステティック」一辺倒でした。しかし、東洋にも東洋特有の伝統的な美容学と「推拿(手技)」「鍼灸」「中薬(漢方薬)」「薬膳」「気功」などの美容法が存在します。しかし、このような東洋ならではの美容法は、日本ではあまり積極的に行われていないため、今年のビューティーワールド・ジャパンのメインステージでは、このような東洋の美容学とその手法についてご紹介しました。

フランスのエステティックは、非常に優れた美容に関する知識体系と手法であり、世界で最も普及しているものです。しかし、例えば、日本の料理人が全て「フレンチ」を専門とするというのも、考えてみればおかしな話です。東アジア地域の日本に生活する日本人として、東洋独自の美容、日本ならではの美容というものを追求する姿勢というものも、これからは、ますます求められてくるのではないでしょうか。

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今年のビューティーワールド・ジャパンのメインステージは、だいたいこんなようなことを中心に講演とデモンストレーションをしました。「美容鍼灸」のデモンストレーションはかなり意表をついた企画でしたが、立ち見が出るほどの大勢の方々がご来場くださいました。ご来場くださった皆様、有り難うございました。

ビューティーワールド・ジャパンいよいよ開催

5月19日(月)~21日(水)に東京ビッグサイトにおいて、日本最大の美容に展示会である「ビューティーワールド・ジャパン」が開催されます。この展示会は、毎年5月に開催され、3日間で5万人近くの関係者が来場する美容の一大イベントです 。

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初日の19日には、私(北川 毅)と妻の北川直子がメインステージセミナーの講師を務めることになりました。「東洋美容ノススメ」というテーマで、「中医美容」を中心とした東洋の伝統美容のお話と経穴美顔術(フェイシャル・アキュポイント・トリートメント)および美容鍼灸のデモンストレーションを行います。午後1時より開始しますので、お時間のある方は是非ともご来場ください。

また、今年は私がプロデュースした東洋の美容をテーマとした「東方健美」というブースも出展しています(ブース番号 6-835)。ご来場される方は、こちらの方へも是非ともお立ち寄りください。私は3日間だいたいこのブースあたりにおります。

美容鍼灸の本質

鍼灸は古代の中国において発祥した伝統的な治療法であり、今日に至るまで「病を治すための方法」すなわち「医療行為」として広く認知されてきました。その鍼灸が、今、「美容」という分野で利用者からも専門家からも高い注目を集めています。鍼灸治療が目的とする「健康」とは、人体の「機能」の質が正常な状態という意味です。一方、「美」とは人体の「物質」としての質に対する外見からの評価です。中医学(中国伝統医学)では、人間の健康状態は外見に反映され、外見の美が損なわれている場合には、健康上の問題が生じているものと認識されています。そのため、中医学における美容の専門分野(中医美容学)では、美は健康を基礎として成り立つものであるとされ、目標とする人間の美しさを「健美」という言葉で表現しています。

昨今では、美容業界においても「インナー・ビューティー」(inner beauty)という言葉やコンセプトが注目され、ようやく「身体の中から美しくなる」(健康を維持・増進することによって美容を実現する)という考え方が一般的になってきました。しかし、東洋の伝統医学の認識では、何千年も昔からこのような考え方が「基本」であり、人体における健康と美容との相互関係は「健美互根」(健康と美は表裏一体で相互に依存し合う)であるとされてきました。また、実際にも、肩こりや頭痛の鍼灸治療後に、顔色が明るくなった、肌の調子が良くなった、くすみが取れたなど、患者さんが二次的な美容効果を口にされる場合が少なくありません。顔面部などに対する鍼灸治療は、疾患の治療ばかりでなく美容にも対しても、実際に優れた効果を発揮する場合が多いのです。


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一方、近年、日本やアメリカのような先進国では、緊張性頭痛、頚部や背部の激しい凝りと疼痛、眼性疲労、ドライアイ、顎関節症、イライラ、肌荒れなどの疾患や症状が急激に増加しており、いずれも「ストレス」や「PC」(パーソナルコンピュータ)の使用が関与していると考えられています。そして、これらの疾患や症状に悩まされる患者は、男性サラリーマンばかりではなく、むしろ男女雇用機会均等法の施行によって社会進出を果たした働く女性に激増しています。そして、美容鍼灸によって頭部や顔面部に継続的(定期的)に鍼を行なうことで、上記のような様々な不調が改善されるケースが少なくありません。このことは、美容鍼灸として行なった頭部・顔面部に対する鍼の施術が、これらの症状や疾患に対して有効な治療法であるということを示唆しており、頭部・顔面部への鍼灸は美容目的以外にも高い訴求力があると言えます。

このように、美容鍼灸は現代社会に増加している症状や疾患を改善し、美容対しても優れた効果を発揮します。そして、このことはまさしく「健美」という概念と合致するものであり、美容鍼灸が「健美」を達成することを目的とした手法であることを意味しています。同時に、美容の業界における「アジアン・ビューティー」「インナー・ビューティー」の流行とともに、働く女性層が東洋医学や鍼灸を利用する機会が増え、東洋医学・ツボ・鍼灸などが身近なものとなったことで、「健美」という概念が利用者から注目されるようになりました。さらには、今、女性たちの大きな関心事となっている「アンチエイジング」や「デトックス」も、単に美容だけではなく「健美」を目的とした手法であり、鍼灸の本来の得意分野でもあると言えるのです。