長田幹彦「西鶴情話」竹久夢二の木版装 | mizusumashi-tei みずすまし亭通信
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 長田幹彦:西鶴情話(大6初/大7,4版)新潮社

文庫サイズながら竹久夢二の木版装による上製本で、西鶴の「一代女&男」の現代語訳である。長田幹彦は吉井勇ともども遊蕩文学で売ったから、遊蕩耽美な画風の竹久と組んだ新潮社のこうした現代語訳シリーズはずいぶん売れたらしい。竹久夢二による美しい装幀で今でも人気が高くヤフオクでもなかなか入札がかなわないのだが、なぜか当本は他に入札がなく落札できました。(函欠本ゆえとしても)珍しいこと。西鶴の一代女たる老女の昔語り、11歳で身を持ち崩した美姫が経験するあらゆる性宴が縷々語られる。