日銀関連/円相場 情報 | Reporter de photographie

日銀関連/円相場 情報

[東京 18日 ロイター] 日銀は18日、短期金融市場に午前中3兆円の即日資金供給を実施したのに加え、昼過ぎにも1兆円を追加し計4兆円供給すると発表した。東日本大震災を受け金融市場安定化のため、5日連続で即日供給を実施、供給額は累計で38兆円となる。

 この結果、当座預金残高は18日に35兆2000億円と、日銀が量的緩和政策を採用していた2005年3月末(35兆7600億円)以来ほぼ6年ぶりの水準となる見通し。震災直後から民間金融機関による資金の出し手が急減しており、日銀は週明けも大量の資金供給を続ける方針。関係者によると、週明けには当座預金残高が40兆円前後まで膨らみ、過去最高だった04年3月末の36兆3600億円を7年ぶりに上回る見通し。

 現在の日銀は量的緩和政策期のように当座預金残高を政策目標としていないものの、震災復興など大量の資金需要が見込まれており、大量の資金供給を続け、市場の安定化を図る。


大引けの日経平均は244円高の9206円と9200円台を回復。TOPIXは11ポイント高の821ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1545でほぼ全面高。「政府・日銀による為替介入実施で円高懸念が後退し買い優勢の展開。米国株の反発やアジア株の軒並み高も日本株の支援材料。また福島原発への放水が 連日で実施されていることも全体の地合い好転の要素となった」と市場関係者。



2011/3/18 11:59現在(単位:円)
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外為10時 円、81円台半ばまで急落 半年ぶりの円売り介入実施で
 18日午前の東京外国為替市場で円相場は1ドル=81円台前半に急落した。10時時点は前日17時時点に比べ1円95銭の円安・ドル高の81円16~19銭近辺で推移している。18日朝開かれた緊急の7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で、各国は円売りの協調介入を実施することで合意した。9時過ぎには、政府・日銀が半年ぶりに円売り・ドル買い介入に踏み切った。・・・(3/18 11:29)

日銀も市場に更なる資金供給を約束。

日米欧 円高協調介入
2011年3月18日 夕刊
 先進七カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)は十八日朝、東日本大震災や原発事故を受けて緊急の電話会議を開き、海外市場で一ドル=七六円台の戦後最高値を付けた急激な円高を阻止するために、日本、米国、英国、カナダの通貨当局と欧州中央銀行(ECB)が協調して円売り・ドル買いの為替介入を行うことで合意した。
 合意を受けて、政府・日銀は十八日午前九時から東京外国為替市場で為替介入を開始。朝方、一ドル=七九円台で推移していた東京外国為替市場の円相場は九時すぎに円安に大きく動き、八一円台半ばまで急落した。
 協調介入は、日本政府からの要請に、日本への支援を打ち出している欧米当局が応じた。急激な円高は、輸出産業が主力の日本経済に悪影響になる恐れがあった。日米欧の協調介入は二〇〇〇年九月の円売り・ユーロ買い以来、十年半ぶりとなる。
 会議後、野田佳彦財務相は記者団に「わが国が困難な状況にある今、G7当局が連帯して市場の安定に向けて協調することの意義は極めて大きい」と語った。介入の規模は明かさなかったが、大規模なものになりそうだ。
 G7は共同声明で「必要とされるいかなる協力も提供する用意がある」と明記。「為替レートの過度の変動や無秩序な動きは経済および金融の安定に対して悪影響を与える」と投機的な動きをけん制し、日本を全面的に支援する姿勢を打ち出した。
 急激な円高は、輸出企業の採算悪化を通じ東日本大震災でダメージを受けた日本経済に追い打ちをかける懸念がある。震災後、急激に円高が進む状況に、政府は「極めて投機的な動き」(与謝野馨経済財政担当相)と危機感を強め、為替介入を求める声も企業から出ていた。