2014年7月6日18時59分 朝日新聞デジタル
スポーツ選手からチャレンジする心を学ぶ「チャレンジA」(朝日新聞社主催)が6日、東京都の立教大学池袋キャンパスであり、ソチ五輪フィギュアスケート男子金メダルの羽生結弦選手が、集まった約400人の子どもに向けてビデオでメッセージを寄せた。
羽生選手は自身のぜんそくのことに触れ、「(つらいことがあった自分を)周りと比べるんじゃなくて、そのつらさと戦える強さをもらえると思う」などと話し、「負けず嫌いであれ」と語りかけた。
メッセージは、共にロンドン五輪銀メダリストで、卓球の石川佳純選手、重量挙げの三宅宏実選手らのトークセッションなどの合間に流された。子どもたちはその後、ブラインドサッカーやシンクロナイズドスイミングなどの体験教室に参加して汗を流した。
(チャレンジAの様子は7月29日付の朝刊で詳報します)
http://www.asahi.com/articles/ASG7664MTG76UTQP01C.html
↑こちらから記事と動画が見られます。
ビデオレター、書き起こしてみました。
<羽生結弦選手ビデオレター>
多分精神的な面では脆い部分って沢山あると思います。
震災の事についてもいろいろあると思うですけど
そこからも立ち上がるまでに自分自身も精神的に崩れてましたし
いろんなところですぐに精神的に負けてしまう部分があるんですけれども
ただ僕の中で根本的に負けず嫌いというものがあるので
ネガティブになったらネガティブにしかならないので
すごく落ち込んで落ち込んで
最終的には誰かが助けてくれますし
もしかしたら自分の中で
なにかきっかけがあってパッと前向きになれる可能性だってあるので
結局は自分の技術が衰えたわけでもないし筋肉が落ちたわけでもないし
ただ自分の心の中の問題なので、それはそれでしっかり割り切ることが必要かなと思っています。
僕の場合は小学校低学年の時に物凄くサボってばかりだったんですよ練習。
スケート大嫌いで、スケートが大嫌いというか練習が嫌いで試合ばかりが好きだったので
そのあとにリンクがなくなってしまったりだとか震災があったりだとか
そういうことを経験してから練習が好きになったというか
あれがあったから今こんな事してられないとういう考えかなという気がします。
周りとくらべるんじゃなくて僕は僕自身でこの辛さと闘ってますし
喘息ってはたから見たら喘息あるから体力はつかないし、つきにくいし、
スタミナを維持しにくいと考えられるじゃないですか
でもそれだけで終わるんじゃなくて
その辛さと闘える強さを貰えると思うんですよ。
精神的なものだとか・・いつかそういう風に考えられ日が来ると思うんですよ。
負けずぎらいであれ
羽生結弦
記事と画像はお借りしています。
結弦くんってスーパーポジティブな人だとばかり思っていました。
気持ちの切り替えが早くて、ひどく落ち込むことなんてないのかと思っていたので
知られざる結弦くんの一面を見たようで驚きました。
>「(つらいことがあった自分を)周りと比べるんじゃなくて、そのつらさと戦える強さをもらえると思う」
人比べて欠けている所があると、ついつい人はそこばかりに目がいってしまい
自分の不幸を嘆いたり自分の境遇を呪うものですが
そうではなく、つらさと戦えると強さをもらえると言う結弦くん。
すごいなぁ。10代でこんな風に思える人はなかなかいないと思うんです。
金メダリストである結弦くんのこの言葉、参加した子供達の心に勇気を与えたと思います。
できれば全国の子供達に聞かせてあげたいなぁ。
7月29日の朝日新聞は要チェックですね