「Cigarette」見解とそのストーリー
新作ポストカード の「Cigarette」について
見てくださった方から色々な見解を頂きました。
まずは自分の見解を↓
1月10日に書いた記事 より抜粋。
「俺が吸う煙草の煙には
君への愛の裏切りが
見え隠れする」
+++++
「一見ラブラブそうに見える2人だけれど
煙草の煙には彼の本音が
彼の裏の顔(骸骨)が映ってしまっている…という絵なのです。
彼女だけ頭の中が想いに犯されていて
その植物は荊冠をイメージしたりしています。
まあ、簡単にいうと彼は不誠実な人なのです。
…ところが
知り合いの女性に、作品を見せてこの話をしたところ
こう返ってきました。
「わたしにはそうは見えない
彼女は自ら煙草の葉を育成して
彼に煙草をどんどんどんどん吸わせて
中毒(=骸骨)にさせているように見えるな~」
と。
な、なるほど…言われてみれば…。
煙に映る骸骨の顔は、彼が骸骨になってしまう程の煙草(恋愛)中毒であると。
そう切り返されてしまったのが内心非常に嬉しかったりもします。(Mなので)
人によって色々な見え方があるんだな~と感心してしまいました。
そしてそれもそうなのだと。」
+++++
…と、ここまでが自分の見解。
つづいて絵をみてくださった方々の見解。
【Mさんの見解】
知り合いの女性の方の解釈が好き
少女は可愛さの中に甘美な毒を秘めてて欲しい
煙草の香りを嗅ぐたびに、Cigaretを彷彿します
【Kさんの見解】
私もあの詩は主語が彼女かと思いました。
でもブログ読んで、そっか!と。
女性が見るのと男性が見るのでは少し違うんでしょうか…?
かなりお気に入りなので机に飾ってます♪
なるほど~…
MさんもKさんも知り合いの女性と同じ見解をお持ちでびっくりしました。
そう見えるんですね~~
少女を主体としてみると世界は違ってきますね。
確かに可愛さの中に毒を秘めている少女というのは非常に魅力的です。
以前エンブレムチャームになった「阿片の少女」も
犠牲者を瓶にいれてしまうような、そんな少女でした。
【Mさんの見解】
人生は短くて、同じ時間を本当の意味で完全に共有することは
本当はとてつもなく難しいけれど
お互いが吸っている煙草の煙が混じり合ってる時には
目に見える形で『錯覚』出来る
でも、その『時』が長く続かなくて
それを相手に望むことは、相手にとっては生命を削る行為なのも分かっている
それでも愛している気持ちは本当で
死が二人を分かつとしても、好きな気持ちだけは本当
読んだときじーんとしました。
煙を 長くは続かないふたりの時間に例え
煙草を吸う行為(=死)よりもその時間を一緒に居たいという
なんて素敵な物語でしょうか………
まったく別の、美しすぎる見解で感動です。
いや~創作意欲が湧きます。
【Sさんの見解】
実はこの話には続きがあり
「後、彼女は少しずつ彼に裏の顔がある事に少しずつ気付いてゆく
しかし彼への想いが失せる事はなく
むしろ以前より無邪気に振舞う
そんな彼女を彼は愛しいと思うようになり
想いは過剰に膨れあがる
お互いの気持ちのバランスがとれないままお互いを必要とし
それはやがて中毒になる―――」
続きのストーリーを考えて頂けるなんて非常に嬉しいです。
手紙に書かれたSさんのストーリーを読んでいるとき
ふんわりほのかに香る甘い匂いが煙草の甘い煙にも思えてきて
そのストーリーに自分が溺れてしまいそうでした。笑
最後は愛しいと思うようになってしまう感じ
お互いの気持ちのバランスがとれず中毒になってしまうような感じ
ちょっと、いやだいぶ解りますねえ………
今は「裏切り」と思っている彼の最後はこうであって欲しい。
…素敵なストーリーです。
この絵1枚を見て
たくさんの意味やストーリーをつけて頂けるのは本当に光栄です。
皆さん本当に有難う御座居ます。
自分ひとりだけが「裏切ってやるぜ!うへへ」みたいな
ただのダメ男のストーリーを考えてしまっていたとは…笑
皆さんの描くストーリーの方がよっぽど高貴ですなあ…(感心)
う~んCigaretteの漫画が描けそうです。
ご紹介させて頂いた皆様
掲載の承諾を得ずに勝手に載せてしまって申し訳ないです。
しかし自分独りで感動しているだけでは勿体無い!と思い
こうして紹介させて頂きました。
何卒お許しを
自分が絵を描くとき
勿論、絵にはテーマや与えた意味がありますが
それはあくまで自分の中に存在する意味であるので
見てくださった方がそれぞれ思い描いて楽しんで頂けることは
本当~に嬉しいことであります。
是非是非色々なストーリーをお聞かせ下さい