実はヨギーニ。mixiで「ハングルプレス」っていう韓国語学習者用のメルマのファンサイトの管理人(→やたら「の」がイッパイで長くてすみません。)をやってまして。


ハングルプレスについてはこちら
をご覧ください。初心者は日本語の解説だけを読んでも韓国を知る第一歩となりますし、中級者は文法のおさらい、上級者は自分で記事を読む時の道しるべになると思います。


そのハングルプレスに紹介されていた記事がとてもよかったので、自分のブログでも紹介しちゃいます。


「元祖アイドル イ・ジヨン アメリカで有名シェフに」
(韓国語原文:表題訳はヨギーニ訳)


このブログの読者さんでイ・ジヨンをご存じの方はあまりいらっしゃらないであろう。


実は私も知らなかった位なので。80年代後半に人気があったアイドルということで、私が韓国語学習を始めた92年にはすでに引退して渡米していたようだ。


記事の写真を見てもわかるように、今もアイドル時代の美貌そのままのようで、さすが元芸能人だ。でも、調理師さんがこんな長い髪の毛を結ばず、帽子も被らずいいのかと思ってしまうのだが。(写真はリンク先の朝鮮日報ウェブ版からお借りしました)




韓国ななめ読み


調理の勉強を始めたのは2007年ということで彼女が37歳の時。どんな心境の変化でその年で専門学校に通おうと決意したか、までは記事ではわからないのが残念。早くに結婚したようなので子供の手が離れたからとかなのかな?


それにしても、「調理師になる」という決断も韓国人では珍しいと思う。日本の「調理師」と韓国における「調理師」では全然イメージが違うからだ。日本ではどちらかというと手に技術がある「職人」は尊敬されるが、韓国では「なんにもできないからなったんでしょう」という偏見を持つ人が実に多い。「代々続く老舗の料亭」が日本にあることも韓国人にとっては驚愕の対象だったりするのもそのせい。最近では(最近でもないか)人気ドラマ「私の名前はキム・サムスン」の影響で食べ物関係の仕事を目指す若者が増えたというが、個人的にはいい傾向だと思っている。


スポットライトを浴びる芸能人。

「役者と乞食は3日やったら止められない」と良く言うけれども、自分の存在や才能一つで注目を浴びて、生活できるというのは、さぞや魅了的なことだろうと普通のおばちゃんの私でも想像に難くない。


日本でも「あの人は今」みたいな番組に出る往年のアイドルたち。私たちは懐かしい気持ちを抱きつつも、一番輝いていた時期にいつまでもしがみつく彼らに少しだけ冷笑を浮かべてみたりする。


しかし、彼女はどうだろう。自国の誇る伝統食品「キムチ」とその土地の伝統料理「バーベキュ」を融合した料理でアメリカの料理大会で2位という栄冠を得た。沢山の大人たちに半ば利用されながら歌っていたアイドル時代よりも数段かっこいいではないか。


ちなみにこの記事はYONHAP(連合)ニュースが配信しているので、それを元に色々な韓国マスコミが取り上げているようです。


「あの人は今」的要素、アメリカでの成功、しかも韓国の味キムチが受け入れられた!という一粒で韓国人にとって三度美味しい記事と言えるかもしれませんね。